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感情の花を摘む
子供時代っていうのは特別。
子供の心は固まる前の粘土のように柔らかくて、まわりの環境や言葉で形が変化する。
ボコっとへこんだり、傷ついたりして、そのまま大人になる人もいる。
そして粘土の中には、出すことのできなかった感情の種がうまってる。
大人になっていろんな人と出会っていくにつれて、あれ、自分のこの部分まだ傷ついてるじゃんって気づいたり。
私にもそういう部分があって、気付かないふりをしてたんだけど。大人になってからというか去年くらいから、固まった粘土から眠ってた感情の花が咲き始めてる。
私にとっては辛かった思いだからまた無視することもできるし、また土に埋めちゃうこともできるんだけど。それをしてもまた芽が出てくるし、なんだかかわいそうだから、顔を出した感情の花を見つけたら摘んであげるようにしてる。
花を見つけて、立ち止まって、摘む。
そうしているうちに去年はすごく特別な年になった。
少し人間らしくなったと思う。
あれは自分にとって辛いことだったんだって気付けたり、自分のせいじゃなかったんだって思えたり、こんな思いをしてた自分かわいそうだったなーって思えたり。
そしてそんな経験が今の私の濃いキャラを作ってるんだから、よかったなぁって心から思う。
過去のことはずっと答えがわからないこともあるし、ずっと抱えつづけなきゃいけないこともあるんだけど。
せっかく抱えるなら腹括って、花束みたいに大切に抱えてみるのも悪くない。
その花束といっしょに、これからもたくさん冒険していけばいい。
私の花束はものすごくおっきくてカラフル。
お気に入り。
こんなことをいつの日か書いてたわ。下書きにあったから思い切って投稿してみる。
みさと