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肘の激痛と腫れを取る実験

私は色々な意味で実験家である。といっても、別に実験装置の揃ったラボを持っている訳ではないし、論文を書くための実験をしている訳でもない。驚きに満ちた現象の背後にある仕組みを知り、それを活用できるようになりたいのと、そこから普遍的要素を抽出して、より多くの方にもその成果を活かしてもらいたいだけである。

それ故、私はできるだけお金を掛けず、日常生活の中で探究する方針を取り続けて来た。そういう手法の方が、ある面ではより科学的だと思っているからでもある。この方針なら、実験の機会は設定次第でいくらでも作れるのだが、実際には、直面した問題をどう解決するか?という場面を使うことが多い。

例えば、【瞬時に「足のつり」を解消させる方法】などがその一例で、観察と実験から生み出されたその技法には、かなりの普遍性があることが、友人知人からの報告で確認出来ている。当時、「足がつる」という体験を比較的頻繁にしていたからこそ生み出された技法(アート)である。

最近も新たな実験に取り組める機会に恵まれた。ウォーターセラピーの出張セッションで、連続して様々な問題を抱えた方の相談をしたのがトリガーになったのか、その翌日の2/4(KIN107)立春から右肘が痛み始め、最初は表面だけだったのが、徐々に関節にまで痛みが浸透し、熱を持って腫れ始めるまでになってしまった。

自然治癒力を信頼している私は、そのまま2、3日放っておけば治るだろうと、特に対処することもせずに2/5(KIN108)の天真体道瞑想クラスなども普通通りに行っていた。しかし、荒れ模様に向かう気象条件も関係したのか、運動中ぎっくり腰ならぬぎっくり背中みたいなことまで発生。実はぎっくり腰の経験は無いので、この背中の状態も初めての体験だったが、翌日まで違和感が残る始末であった。

雷鳴が轟くなか雪になるという天気の影響は間違いなくあって、夜になると肘の腫れが増し、普通に仰向けに寝た状態で肘が軽くベッドに触れるだけで激痛が走った。おかげであまり眠れなかったのだが、2/6(KIN109)の起き抜けに「秀徹」の大腰筋を刺激する動きをやっている内に痛みが軽減し、これ以上は悪化しそうにないという感触を得た。

2月6日(1)
2月6日(2)

そこで、今回はウォーターレメディを作らず、別な方法を試みてみようという気持ちになった。実際には、肘の腫れは最高潮でまだ熱を持っており、関節部はゼリーのようにブニョブニョしていてちょっと押すと激痛が走り、肘を曲げるだけでも痛い状態であったが、ここから回復する前提でビフォア状態の写真(上)を妻に撮ってもらうことにした。尚、(下)は3週間後の2/27に完全回復した後で撮影した画像である。

2月27日

もし誰かがこの状態になっていたら、医者に診てもらうことを勧めるかもしれないが、いざとなればウォーターレメディで回復可能だろうという判断をしていた私にとっては、絶好の実験機会でもあった。しばらくは痛みがあるのを覚悟しつつ、自分の仮説を確かめるべく、実験に取り掛かることにした。

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