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小原大典「時のからだ」研究ノート

からだや意識の使い方をほんの少し変えるだけで、心身の自由度は大きく高まり、全く違ったやり方やものの見方が出来るようになります。日常のあらゆる場面で応用可能な多次元的視点を育て、直…
心身の自由度と生命力を高める身体技法や視点、考え方を紹介しつつ、それらを日常生活や旅先で実践的に活…
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#旅

エジプトからの呼びかけ(9)

カルナックの第1塔門へと導くスフィンクス参道は、最初少し下り気味に傾斜しているので、第2塔門の辺りまで人が溢れている様子が見て取れる。人波に飲まれるようにして進んで行くと、大列柱室の巨大な柱の数々が眼前に迫って来て、その迫力に圧倒される。しかし、ガイドのムハンマドは、その途中で側面から外側に出て、外壁面にあるセティ1世勝利のレリーフの説明をした後、思いがけない方向に歩き始めた。 *本記事は2010年7月30日配信のメルマガ『Happy シンクロ Days♪』Vol.30に掲

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エジプトからの呼びかけ(6)

KIN12(2008・3・1)の朝、船の上部デッキに出て体操をし、締めに天真五相(天真体道の型)をやっていると、いつの間にか私達の側で、見知らぬ女性が一緒に型を真似ていた。在米インド人の団体で来ているというその女性は、Lの動きが優美だったので、思わずやってみたくなったのだそうだ。船は、お昼までアスワンの港に停泊したままなので、朝食後、スーク(街の市場)を散策し、さらにファルーカ(KING SMILE号)をチャーターして、エレファンティネ島の周囲を小一時間ほどで往復してもらうこ

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神々の故郷ネパール(5)

KIN119(2007年9月29日)は、小雨の中、朝からカトマンズ中心部にあるダルバール広場へと向かった。旧王宮を囲むようにして、「クマリの館」(女神クマリの化身と信じられている少女が住む)や「カーラ・バイラヴ像」(シヴァの化身のひとつで、この像の前でウソをつくと即座に死ぬと信じられているらしい)など、見所は沢山あったが、私は、寺院や像の前に群がってお供えやお祈りをしている人々や、広場の一角で動物(捧げ物だろうか・・)を解体している男性達、野菜を仕分けしている女性達、傘を差し

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神々の故郷ネパール(1)

高度3000mの聖地タクツァン(ブータン)を訪れた後、パロ国際空港から飛びだったKB206便は、神々しいヒマラヤの峰々を間近に臨む高度で飛び続け、僅か45分でカトマンズのトリブバン国際空港に到着。 到着ロビーを出て、いきなり視界に飛び込んで来たのが、何と、友人の悟郎さん!「仕事の関係ですれ違いかも」と聞いていたので、フライトが予定より早くなった事すら伝えていなかったのに、当たり前のようにそこに居るのだからビックリだ。しかも、お土産に手渡してくれた「よもぎエッセンス」は、出発

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雷龍の国ブータン(2)

チベット仏教圏で絶大な人気を誇る伝説的成就者パドマサンバヴァが、虎に跨って飛来したという聖地「タクツァン(虎のねぐら)」を目指して旅は始まった。そのきっかけについては【雷龍の国ブータン(1)】へ。 子供の頃から唐辛子を「野菜」として食べ、私達には標的そのものも見えないような距離にある的を弓で射抜くブータンの人々は、ある意味異星人のような存在だったが、よりインパクトを受けたのは生まれ変わりの話である。私たちがその話を聞いてから既に16年が経っているので、今の様子がどうなのか

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雷龍の国ブータン(1)

先代国王が提唱した「国民総幸福量(GNH)」という考えや、国を挙げて文化を保護する方針、さらには禁煙国宣言など、今、世界で注目を集めている国ブータン。ヒマラヤの麓にあるこの小国の魅力は、グローバリズムとは一線を画すこうした独自性を保持しているところにあるのかもしれない。しかし、今回、私達がこの国を訪れる事になった主たる理由は他にあった。チベット仏教圏で絶大な人気を誇る伝説的行者、パドマサンバヴァが虎に跨って飛来したという聖地、その名も「タクツァン(虎のねぐら)」に参拝するのが

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