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銀貨は呪い?いいえ銀貨です
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銀貨は呪いという言葉を聞いたことあるでしょうか?中々奥深い言葉なのですが銀貨は呪いではありません!この記事では銀貨の価値について語ってみます
なぜ銀貨を買うのか?
常にサプライに用意されている銀貨はどの試合でも買うことができます。これはドミニオンというゲームの最低保証の拡大再生産要素です。これがあるので基本的にどんなサプライでも属州を買うことができます。
しかしボードゲームにおける最低保証の要素とは基本的に弱く設定されているものです。銀貨もそこまで強いわけではなくとりあえず買えばよいカードではありません。しっかりとした理由のもとで買うべきカードです。
「銀貨は呪い」という言葉には何も考えずにとりあえず買う銀貨が弱いことを諌める意味もあります。
5金、6金を出す為に買う
銀貨の真骨頂は5金や6金を出すことにあります。初期デッキでは5金が出づらく6金は絶対に届きません。初期デッキに銀貨を入れていくと5金や6金が安定して出るようになります。
ドミニオンのアクションカードは5金以上になると途端にカードパワーが上がります。5金を早く出して強いアクションを買うのが序盤の目標になりやすいです。その目標を達成するのに銀貨は一つの選択肢になります。
できれば銀貨に頼らない
5金を出す現実的な方法が銀貨しかない場合は銀貨を買うべきですが、ほかに良い選択肢があるならなるべく銀貨に頼らずに達成できた方が良いです。銀貨は最低保証なのでそれ以外の選択肢の方が基本的に強いです。
例えばオアシスがあるならオアシスでも5金は狙えるのでオアシスに頼った方が良い場面が多いです。勿論銀貨の方が強い場面もありますが基本的にオアシスの方が有用です。
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回転力が下がるのが銀貨のデメリット
銀貨の弱い部分としてデッキの回転力が下がる点があります。銀貨を入れる分山札が1枚増えてシャッフル頻度が下がります。銀貨をオアシスにすることで1ドロー分回転力があげたり、そもそも銀貨を買わないことで山札枚数を増やさないという選択肢もありです。
たかが1枚増えるだけと思いがちですが引き切り構築をしている時にこの差は大きいです。シャッフル回数の数だけこの1枚差が響くので積み重なると大きな差になります。
主に引き切り構築を目指す場合に「銀貨は買うとむしろ損する」=「まるで自分から呪いを買っているようなもの」=「銀貨は呪い」という言葉が生まれました。
これは引き切り構築をする時に限っての話ですのでお金プレイ(ステロ)をしているときは当てはまりません。ご注意下さい。
4〜5金を出し続ける
回転力を犠牲にして銀貨を集めるメリットの一つが4〜5金を毎ターン安定して出せることです。高い金量を出すなら銀貨2枚より金貨1枚の方が向いていますが、何度も5金を連打するなら銀貨多めの方が適しています。
このメリットは5金を連打したい公領公爵戦や呪い場などで重要になります。長く5金を連打したいなら銀貨に頼りましょう。
植民地場で銀貨は不要論は限りなくウソ
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よく白金貨と植民地を使う植民地場で銀貨は買ったら損するという言葉を見ます。この根拠は「手札5枚で11金を出すのに1枚2.2金の平均金量が必要。1枚2金の銀貨を買うと2.2金から遠ざかるので買うだけ損」というものです。
理論的には間違っていません。しかし実戦では植民地場でも銀貨を買った方が基本的に勝率が高いです。
まずこの平均金量の話はお金プレイ(ステロ)でこそ意味のある話です。植民地場でステロをするパターンはとても低いのですがステロ戦略で考えます。
植民地場でのステロ戦略は白金貨を買って白金貨を引いたターンに植民地を買うことが殆どです。白金貨なしでは殆ど植民地は買えず白金貨の数が勝敗に直結します。この9金の白金貨を手札5枚で買うために必要な平均金量は1.8金で銀貨も有用です。
白金貨を買った後は不要かというと、白金貨を引いたターンに植民地を買うには残り手札4枚で6金出す必要があります。このとき必要な平均金量は1.5金で銀貨も必要です。現実問題として白金貨の絡む植民地場のステロ戦略では銀貨もちゃんと必要ということがわかります。
一応白金貨を引く頻度を上げる目的で山札を増やす銀貨を買わないという選択はありですが平均金量的には銀貨が不要というわけではありません。
まとめ:買う理由は明確に
銀貨は適当に買ってカードではありません。ゲーム性を保つ為に用意された最低保証であるということを常に意識し、目的のためには銀貨しかないことを自覚して買うべきカードです。代替案があるなら概ねその代替案の方が優秀です。
基本的なカードだからこそ扱い方で勝率は大きく変わります。惰性で買うのではなくしっかりと目的を持って買うようにしましょう。