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暗闇でも走る

 というタイルトに惹かれて購入した本があります。内容は家庭が荒れていた著者がなんとか大学に入学し、大手金融に入るも三か月で鬱退職、現在は中退者向けの進学塾を運営している、といったものです。

 私は悪い考えが頭に湧き始めた頃から、自分の生活をまるで暗い洞窟に引き籠っているような、映画で表現すると「ルイの9番目の人生」に出てくる海藻に覆われた怪物のような、そんなものだと考えています。
 書店でふらついている時、目に飛び込んできたこのタイトルは素晴らしい表現だ、感銘を受ました。内容もタイトルに全て要約されているのですが、走るという前向きな言葉がちょっと自己啓発っぽくもあり、カッコつけているようにも思えますが、走る、というのは逃げるとも捉えられるよな、とか勝手に色々考えていましたね。

 私は暗闇で走っている最中、というより暗闇でもがいている、今にも溺れてしまいそうで、必死にもがいている、という状態ですね。実際の海で溺れた場合は冷静に息を吸って浮くことが重要だと思いますが、現実でもはたしてそうなのでしょうか?よくわかりませんね。

 先日、学生ボランティアがブラックで逃げた話をnoteで見かけたんですよ。実は私にもバックレた経験があるので、良い機会だと思いここに書き記します。
 私は心理系のボランティア団体で活動していました。単純に心理学を学びたいという思いがあったのと、AO入試のネタになるかな~と思っていたからです。結局AOは受験しなかったし、心理学も本でちょくちょく読むくらい止まりなんですけどね。

 そのnoteにも語られていましたが、基本的にボランティアといっても事務作業がほとんどでした。財団へ提出する書類の作成だったり、団体のパンフレットの制作等、カウンセリングを行うことがメインだと勝手に想像していた私は驚きましたね。ボランティアというよりは、無給のバイトに近かったです。

 もちろん悩み相談を受けたり、傾聴トレーニングであったりと貴重でやりがいのある良い経験も積めましたが、正式なスタッフの人材が足りない、お金も財源の都合上足りない→ボランティアスタッフに無給で手伝ってもらわないと回らない、と本当に地獄絵図でしたね。別に時給が発生するなら良いんですけど、さすがに無給はキツかったですね。当時は普通にアルバイトもしていたので。

 幸い人はみんな良い人でしたが、目が死んでいる人が多かったですね。多いというか、全員。どっちがボランティア受ける側やねん、とかツッコんでいる暇もなかったです。見かけたnoteは大学のボランティアサークルの話らしく、どうやら体育会系のセクハラとかもあったらしい。
 酷い話だとは思うのですが、「お金」という対価を受け取ることが出来ないのであれば、そういった「ワンチャン」を狙う人種が居るのも仕方ないのかな、とも思ったり。でもこういうノリでガチメンヘラを引くとやばいことになるんやろなぁ・・・関係ないし知りませんけど。

 私は三か月程でバックレたのですが、同時期に入った人は二週間で消えましたね。彼は学年が一つ上で、超名門高校から海外の有名大への進学が決まり、秋まで暇になったので加入したそう。あ、普通に頭良い人でも逃げる時は逃げるんだ、と勝手に感心したことを覚えています。私もそっち側の人間なので、今までのバックレは間違っていなかったんだ!と。

 逃げるなら早い方が良いですよ、ボランティアにしろ、仕事にしろ。案外ありがたみとかも辞めてみないと気付かなかったりしますからね。失わないと気が付かつけないって、歴史でもそうですけど人間って愚かですよね。多分どうしようもないんでしょうね、DNAとかの問題なんですかね?

 そんなことも含めて、「暗闇でも走る」というタイトルに惹かれたって話でした。逃げる時も、歩くよりは走った方が良いですからね。彼らも、追っかけて来ますから。

 機関車トーマスのオープニングで「~というお話」ってナレーションあるじゃないですか?あれをM1の敗者復活かTHE MANZAIかなんかでネルソンズがネタにしてて、滅茶苦茶笑いましたね。なつかし~~~

冴えないオタクに幸を