29歳で仕事をやめて海外放浪を始めた話 その1
タイトルの通り、現在29歳の私は2024年3月に仕事を辞め、5月から海外を放浪する生活を始めました。
日本を出発して、タイ、インド、ウズベキスタンと移動し、現在はアゼルバイジャンの首都・バクーに滞在しています。
今回は自己紹介を兼ねて、私が海外へ行こうと決めた経緯について書いてみようと思います。
きっかけは2023年、私の28歳の誕生日。
母と電話していたときに言われた言葉でした。
誕生日おめでとうと言ってくれた後、母は私にこう言いました。
「若くて感性が豊かなうちに海外へ行くことをおすすめするよ」
思い返すと、母はこれまでも私に海外へ行くよう勧めてくることがありました。
私が中学生のとき、市の助成でアメリカに行くプログラムがあり、母の勧めで応募しました。当時の私は小学一年生の家族旅行で中国へ行った以外、海外経験がなく、外国というものをひどく恐がっていました。
とは言え興味はあったので、恐る恐るプログラムに応募はしたものの、市の職員との面接で緊張してばかりの私は選考を通過できず、アメリカに行くことはできませんでした。
仲のよかった中学校の同級生が選考に受かってアメリカに行った話を聞いて、私は少し落ち込んでいました。
高校生のときも、母は私に海外へ行くように提案してくることがありました。
「日本の大学じゃなくて、海外の大学に行ったら?楽しいんじゃない?」
思いつきや冗談のような雰囲気で、数回言われた気がします。
私の高校では、周りの友人は日本の大学に進学する人がほとんどでした。学年で2人くらいは海外へ進学する人がいましたが、他の同級生と違うルートに進むのが怖かった私は、受験勉強をして日本国内の大学に進学しました。
大学に入ってからは、何度か海外に行く機会がありました。
短期留学でニュージーランドに2週間、イギリスに4週間。
受験生のときに英語が得意科目だった私は、初めてニュージーランドに行って、あまりにも英語が喋れない自分に驚きました。と同時に、たった2週間でも少しずつ慣れて話せるようになっていくことに、この上ない喜びを感じていました。
英語を話すとき、まるで自分が違う人間に生まれ変わったかのような感覚を味わっていました。
その他にも旅行などでいくつかの国を訪れ、私の中で外国に対する恐怖心は段々と薄れ、むしろ興味の方が強くなっていました。
英語が好きだし、いつかは海外で働けたらいいなぁ、とぼんやり考えることもありました。
大学を卒業後、私は日本国内で働き始めました。
仕事に追われる毎日。Covid-19もあって海外旅行なんて行けない状況の中、月日が経ち、私は自分が海外に興味を持っていたことさえ忘れてしまっていました。
そんな28歳の誕生日、母に言われたのです。
「若くて感性が豊かなうちに海外へ行くことをおすすめするよ」
<次回へ続きます>
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