看護大学の講義にて
当社の訪問看護ステーションは、毎年、看護学科の学生さんが在宅看護実習に来られているご縁があり、今回大学より講師依頼をいただいた。
先日、「在宅看護方法論」の外部講師として1コマ講義を担当させていただいた。
コロナ禍が始まってからの数年間、看護学生さんは以前と同様の臨床実習の機会を持つことや、在宅看護の実習場所の確保が難しい状況が続いてきた。
コロナによって、十分な経験を積むことができないまま国家資格を得る。
そして、看護師として現場に出ていくことへの不安や心配はぬぐえないだろう。
今回、講義を担当した学年の学生さんは、まさにコロナ真っ只中で頑張ってこられた学生さんたちだ。
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今回の講義
・在宅で療養される方の特性
・在宅療養を支える訪問看護の極意
(これは私の長年の経験から)
・心不全・呼吸機能障害の在宅療養で起こりやすい課題
・療養環境の支援の着眼点とポイント
・日常生活の行動支援の着眼点とポイント
・事例ワーク(情報の収集と整理、課題の明確化)
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看護師を目指す学生さんの前で少々緊張しつつも、できるだけ現場のリアルなイメージを持っていただけたらと思い、具体的な事例を多めにお話しをさせていただいた。
今回の90分の講義以外にも、伝えたいことはたくさんある。
私たちがご自宅に訪問する1時間だけの事実に着目するのではなく、そのほかの時間(1日、1週間、1カ月、1年)をどんな風に過ごされているか。
どんな人生や、時代背景を過ごされてきたのか、これから先どのような生活や人生を過ごされるのか。
挙げるときりがないけれど、
カルテの情報や、目に見える目の前の事実だけに着目するのでなく、見えないことへも想像力豊かに視点を広げてほしい
と思う。
新たな視点を持つことのできる有意義な実習であってほしいと思っています。
今年度の在宅看護実習、お待ちしています!
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