相手を「変えようとする」のではなく、「相手を受け入れる」ことについて
私は、仕事中は事実だけを事実として受け止め、そこに自分の価値観や感情を付加しないよう、気を付けている。
こんな風に ↓
「〇〇さんは、〇〇〇〇〇と言いましたとさ~(昔話風に)」
事実は「事実だけ」なのだ。
〇〇さんは、〇〇〇〇〇と言っただけなのだ。
そこに、「~だから良い」「~だから悪い」「~だから好き」「~だから嫌い」など、自分の価値観や感情を付け加えるから、ややこしい事になってしまう。そんなことは重々承知のはずだった。
今年に入り、私は新型コロナウイルス感染症の影響で、私は現場対応に追われ多忙だった。
訪問看護ステーションを含めた在宅療養を支える会社として、方針を打ち出し、感染症対策の業務マニュアル作成や感染予防対策を徹底するためのリーダー、スタッフの教育。
感染防護具などの調達指示や在庫確認。日々変化する状況の情報収集をし、社内発信をする。現場からの質問や相談対応に追われた。
業務スタイルも大幅に変える必要があった。職場には緊張感が漂い、長期化に伴い疲労感が加わる。不安を打ち明けるスタッフもいる。
私は、日々の業務の中に埋もれて、「事実は事実だけ」ということを、つい忘れてしまった。要するに余裕がなかったのだろう。
ある時、上司の言葉に「カチン」としてしまった。
いつもの「○○と言いましたとさ~」と流すことができず、
上司の一言に対して、「だから、現場をわかっていない」「いつも、あなたはそうだ」「それなら、あなたがやってみればいいんだ」「そんな態度なら、一緒に仕事はできない」と心の中で、私の感情を何重にも乗せまくり、相手のせいにし、結果、身動きができなくなった。
確か1年前に、同じようなもっと深い落とし穴に落ちた。
→「生きることは、自分が大切だと思うことを、大切だと言い続ける闘い」
どんなにパワフルな価値観が自分を叩きのめそうとしても、何が何でもこれだけは大切だと言えるものがあれば、人はそこからいかようにでも自分だけの道を切り開いていくことができる。
ー生きることは、自分が大切だと思うことを、大切だと言い続ける闘いー
人を変えようとしても、本人自身が「変わりたい」と思わない限り、変わらない。
私が言ったとしても、上司は変わらないだろう。
上司は私とは違う。
良いとか悪いとかではなく、上司はそういう人。
私と相手は別の存在。
相手を変えようとしたり、
相手の言動や行動に左右されるのではなく、
私は、私が大切に思っていることを大切にしたいと思う。
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人は弱い。
泣くほど悔しくて、決意しても、
後悔の念に打ちひしがれて、心に誓っても、
幸せに包まれて、心に刻んでも、
そんなことですら、長続きしない。
日々の中に埋もれて、つい忘れてしまう。
「ああ、そうだった。」
と思い出せるように、こうして書き留めておきます。
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・・・変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
ラインホールド・ニーバー(大木英夫 訳)
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