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訪問看護師に、なりたい。

4月。
新しい年度が始まりました。
訪問看護師を目指す看護師さん6人をお迎えしました。
私が面談をさせていただいて、当社で働くことを選んで入社してくださった看護師さんたち。

・学生時代から訪問看護を目指していて、臨床経験を積んだので念願の訪問看護師として働きたい。

・以前から興味があり、結婚と転居を機会に訪問看護を始めたい。

・お子さんを出産後、看護師として復帰の際のチャレンジとして働きたい。

・病院のような夜勤が無い訪問看護に転職し、子どもの為の時間を作って子どもにもっと手をかけてやりたい。

・病院勤務の中での追われるような仕事でなく、1人1人と向き合って仕事がしたい。

理由はさまざま、動機もさまざま。

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皆さん、未経験の方ですが、誰だって初めての事は存在します。
私にも、もちろんありました。

臨床4年。
病棟でいえば、中堅クラス。
リーダー業務を任され、その日の業務の掌握、医師とのやり取り。後輩の指導、教育に当たる立場となります。
自信満々とまではいきませんが、それなりに自分では「できるナース」のつもりでいました。

「訪問看護師になりたい」私は念願の訪問看護師として業務についた最初の1カ月で、私の自信はぺちゃんこになりました。
日本で最初に訪問看護を始めた病院の訪問看護科でしたので、そこで数年勤務している先輩や管理者の、視点やアセスメント・スキルの違いに愕然としました。

大まかにいうと、
医師に報告、そして指示を実行する。今日、このケアを完了する。
そういう単純な事ではないのです。

たとえば、熱が出たとき
その熱源は何が考えられるのか?影響を与えている原因や環境は?
血液のデータの変化や体の変化はないのか。
いつも発熱する際のパターンはないか。
抗生剤を投与してからの症状の変化はどうか、中止か継続か薬剤の変更か?
今後病状はどのようになっていく可能性があるのか。
介護の不足は何か?今の症状に対し症状を軽減できる対処は?ご家族ができる事は何か?
どのような治療の選択肢があるのか、本人ご家族は何を望まれるのか。

ざっくり挙げても、看護師としてこのくらいの見通しを持ったうえで、医師へ報告しますし、方針について医師に提案することもあります。
方針について医師と意見が異なる時もあります。
そして、その日お伺いして必要な看護を行い、ご家族へ説明や提案、介護法について助言をするのです。

訪問看護1回1回は「点」です。

そのたくさんの点がずーっとつながって、「線」になっていくような関わりなのです。

その線は、その方の「人生の線」と重なるべきなのです。


「私は今まで何をやってきたんだろう」

理想と現実の差が大きければ大きいほど、苦しみは大きいものです。

私の訪問看護師1年目はそんな日々の繰り返しでした。

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「初めて」があってこその、「今」です。

その先に見えるものを目指して、そして出会っていただきたいと思います。
進めば進むほど、出会えるものがありますから。


春。
新しいチャレンジ、頑張ってください。
応援しています。

良ければこちらのnoteもどうぞ 👉 「訪問看護師。目指す時が始める時」

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