「風の時代~」の心の軽やかさ
先日、職場のスタッフがテレビ局の取材を受けた際、私も少し参加させていただく機会があった。
職種は違えど彼女とは入職以来の知り合いで、職場でたまに顔を合わせるとどちらからともなく声を掛け合うような関係だ。
年齢が違うのでプライベートで一緒に過ごすことはないが、彼女の過去の経歴と活躍は折に触れ耳にしていた。
モデル、バックパッカー・・・トライアスロンの選手。
そして訪問リハビリスタッフとして、「元気」を利用者さんに届けている。
「どうして始めようと思ったのですか?」
インタビュアーの質問に彼女は
「楽しそうだったから。」
軽やかに答えた。
楽しそうだから始めたことでも、その道を極めようとすれば、苦しいことも辛いこともあるわけで、そうそう楽しい事ばかりではない。
彼女は、思いがけない方向から吹いてきた風を捉えて、フワッと風に乗って新しい場所へ行けるのだろう。
そして、苦しい事すら楽しんでしまう。
「彼女は風のように生きている人だ。」と思う。
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「地の時代」から「風の時代」へ。
目に見えるものに価値が置かれていた時代から、目に見えないものが尊重されるようになり、働き方や生き方の変化の時代と言われている。
新型コロナ感染症は、風の時代を加速させ、私たちに立ち止まって考えさせる時間を与えた。
訪問看護師通算25年の私。
経験を一つ一つ積み重ね、私自身が立つ地面を積み重ね踏みしめてきた。
まさに「地の時代」。
新型コロナ感染症によって、今までの業務スタイルからの変化を求められた。
通常通りが通常でなくなった。
いつでも、自分自身の行動にブレーキをかけ、重くするのは自分自身の心だ。
あるべき論に縛られず、
自分のこだわりに囚われすぎず、
変化を恐れずに。
自分の価値観と異なる物に寛容さを持って。
いつでも風に乗って飛べるように、心を軽やかに。
今まで積み重ねた少し盛り上がった地面の上に立って、辺りを見回し、思いがけない方向から吹いてきた風を捉えて。
フワッと風に乗って新しい場所へ行くのも、また楽し。
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