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こどもの未来は、おとなの今。 ~2年前の手紙~

『二十歳の集い』の朝は早い。
早朝、着付けのサロンまで娘を送り届け、ようやく一息。
コーヒーを飲みながら急に思い出した。
2年前、娘が私にくれた手紙。。


当時娘は高校3年生。18歳。
獣医学科への進学を決め、もうすぐ卒業式という頃。
『春が来ました・・』で始まる手紙。

「春が来ました・・•・
・・・獣が医と合体した理由は、ほぼお母さんの働く姿です。

直接見に行ったわけじゃないけど、
専門的な話が分かるわけじゃないけど、
訪問先の気難しいおじいさんが絵描きだった話とか、
訪問全盛期の電話当番とか、
今週は2人お見おくりだったとか。
心が弱くなって、
もう続けられないスタッフとか、
感謝の差し入れ一品お菓子。
その贈り主の話とか…。

何てことない様に話すけど、
何てことないわけがない。
話のすみっこから感じられる
人と人との関わり・心の模様。
お母さんの訪問看護。

良い事だけではないけれども、
そういう人の生き方があるのなら、
突っ込んでみようか。
医療に関わって人の役に立ってみようと思ったという事です・・・。」

思い返せば、
仕事も3人の子育ても、決して楽しい事ばかりではなかった。

「小さいこどもを保育園に預けてかわいそう。」心無い言葉も浴びた。
「もしかしたら自分のわがままで、子どもに負担をかけているのでは」と悩んだ。
「こどもとの時間を十分に取ってやれない」と申し訳なく思った。
「私が親で良かったのだろうか」とずっと思ってきた。

娘から手紙をもらって分かった。
「私は私として、今を生きればよい。」
子どもたちの未来は、私の今。

これからも
自分の選択に後悔したりしない。
できない理由を環境や他人のせいにしない。
自分の置かれている環境や状況に卑屈になったりしない。
時々はぼんやりと何もしない時間を楽しむ。
今できることを、自分ができる分だけ精一杯やる。
それでも落ち込む時は、前を向く。

「あんな大人になりたい」と
思ってもらえるよう、今を大事にする。

こどもの未来は、おとなの今。
私はまだまだ忙しい。

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「お母さんがするべきことは、背中を押すのと応援。後は頑張っててほしい。そんだけ。あとは、なんもいらん。」
(過去記事はこちら→https://note.com/bochibochimaka/n/n58e35f9adf49 )


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