マガジンのカバー画像

ちょっと休憩、雑多コラム

24
訪問看護師ではなく、私として・母として・妻として・親にとっての子どもとして・人としての話。
運営しているクリエイター

#受験

「お母さん、私、覚悟できたよ。」

「お母さん、私、覚悟できたよ。」 娘の答えは、即答だった。 そして、その言葉は明快で迷いがなかった。 いや、むしろ覚悟ができていないのは、私の方だった。 しない方がいい理由。 選ばないことでの利点。 安全安心な道を歩いて欲しい。 そんなことばかり、思いつく限り探していた。 「とてもいい考えだけれど、大丈夫だろうか。」 「もう少し、良く考えた方が良いのでは。」 「チャレンジも必要だけど、確実なところを目指した方が安全では…。」 ー心配だからー ー幸せになってほしいからー

「お母さん、俺、『夢は何ですか?』と聴かれても、夢なんかないわ。」

今回は私の3番目こども、次男の話。 4月から中学3年になる次男は、この頃、表情がさえない。 塾から帰宅し夜遅い1人夕飯を食べている時、斜め向かいに座って新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる私に向かって、急に話しだした。 中学校で、中学3年生・高校受験を迎えるにあたっての学年集会があったそうだ。 先生から、 「高校は、皆さんの将来の夢を叶える途中の過程です。皆さんの将来の夢は何ですか?」 そう言って、記入用紙を渡されたそうだ。 息子は困って、先生に 「僕は夢がありません。」