「お母さん、私、覚悟できたよ。」
「お母さん、私、覚悟できたよ。」
娘の答えは、即答だった。
そして、その言葉は明快で迷いがなかった。
いや、むしろ覚悟ができていないのは、私の方だった。
しない方がいい理由。
選ばないことでの利点。
安全安心な道を歩いて欲しい。
そんなことばかり、思いつく限り探していた。
「とてもいい考えだけれど、大丈夫だろうか。」
「もう少し、良く考えた方が良いのでは。」
「チャレンジも必要だけど、確実なところを目指した方が安全では…。」
ー心配だからー
ー幸せになってほしいからー