旅の記憶
むかし貨物列車の最後尾には「車掌車」がついていました。
そう、日本国有鉄道とよばれていたころのことです。
ひとしごと終えたあと、笠間にやってきたこの車両は、ギャラリーカフェになりました。いまはどうなっているでしょう。
2011年ころだったと思います。
絵本雑誌MOEとツイッターがご縁を結んでくださいまいた。
とつぜん車掌長のあやさんから連絡をいただき、笠間を旅することに。
あまりに不思議なご縁でした。わすれられないすてきなご縁です。
茨城がまたいきたい故郷になりました。
旅の写真のなかに、この写真をみつけました。
先代愛車の「まんじろう」と「かしゃま文化会館」。
そのときの記憶があふれでてきました。
ふるほんを車いっぱいにつんで、奈良から笠間へはしりました。
いきとかえりと、おむかえのいきとかえり。
それだけではなく、あたたかいひとたちとの出会いも忘れられません。
旅は、出かける前からはじまって、帰ってきてからもつづきます。
記憶の中で活動しつづけるのです。いまもふつふつと。
懐かしい写真が当時の空気もはこんできます。
風がはこんでいきます。未来へもつづいている記憶の箱の中に。
夢のような日々でした。
貨車のなかが本でいっぱいになった日。
やっぱり、ここでもひとつの夢がかなっていたのですね。
これからまた夢の世界へ。
もっともっと夢をみましょう。
おやすみなさい♬
よいゆめを。