石頭の中身
人間、半世紀も生きてくるとそれなりに頭の中がごちゃごちゃになります。
まとめようとしないのが長生きのコツなのかもしれませんね。
一時、「まいんどマップ」というものを描いていました。いまも少々。これが「生命の樹」に似ていると思っているのですが、まだ言葉にはまとめきれません。いや、まとめてはいけない(笑)。
長生きしたいわけではないですが、早く西へ旅立ちたいわけでもありません。ほどよく楽しい人生を送れたらそれでよろしいのです。欲をいえば、孫の顔をみたいのであって、またそのためにこうしておじいちゃんが考えたことを日々記録しているのです。
それは、ぼく自身の父が早くなくなってしまったことにも関係します。生きていたらどんな風だっただろうかと想像するのも、いまの子育てには役に立っています。自分のこどもや孫に、手紙のように「おじいちゃんの時代」を残しておいても無用の長物ではあります。
この自己満足は、長生きには欠かせないものかもしれませんね。自分を肯定し、ほめてあげること。これは最重要課題です。ぼくはこのごろ真剣におもっているのです。「人生は楽しむためにあるし、人を幸せにするためにある」ということを。
楽しいことをあつめると、あたまがごちゃごちゃになりますが、好きなものに囲まれているのでストレスは感じません。たまに整理するとすっきりするかもしれませんが。いまのところそんな余裕もないと、いいわけもたくさん用意しましょう。
石頭に新しいことを吹き込むために始めたノートですが、また使いさしのまま終えてしまいそうです。
そう、おわりはいつか突然にやってきます。いつかくるその時のために、あたまのなかを整理整頓しておくというような器用なことは、いまのぼくにはまだできません。整理上手な孫が生まれてくることを切に願います。
石頭 とらぬたぬきの 皮算用 あれもこれもと なにをするのや