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「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展②

昨日に続いて展覧会の感想を。
企画展では、二人の作家さんが岡本太郎といわばコラボをして展示してあります。

岡本太郎に苦手意識のあったわたしが今回の展示に惹かれたのは、この二人、福田美蘭さんと淺井裕介さんの作品を観たかったからです。

特に淺井さんは横浜美術館のトークを聞いたときに岡本太郎美術館での展示について意気込みを語っていたので、ぜひ観たいなぁと思って待っていたのでした。

企画展入口の作品《ノン》。工事現場の「立ち入り禁止!」の看板みたいなポーズ。


企画展は福田美蘭さんの作品から始まります。

福田美蘭さんが万博に行ったあと7歳の時に
描いた絵。岡本太郎と福田さんの人生は
こんな昔からリンクしていたんですね。


昔の新聞と関連した作品もいくつかありました。新聞がからむと、急に芸術作品から生々しい社会の匂いがしてくる気がして不思議です。

たとえばこれは新聞記事の写真に関連した作品。実際の新聞記事には椅子に座った太郎と飼っているカラスが記事の写真に写っていて、その一部を再現した作品です。作品の中には太郎は不在だけどカラスはちゃんといるんです。

ちなみに奥の椅子は《坐ることを拒否する椅子》です。


《森の掟》も福田さんの手にかかれば
この通り。怪物の中身はからっぽなのでした。
ダンスしているみたいな太郎の作品《邂逅》。
福田さんは自由にステップを踏む彫像たちを描いていました。
彫像がダンスした足跡が床にちゃんとあります。

長くなりそうなので③に続きます。
今日はこの辺で。それではまた。

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