「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展
今日は朝から川崎市岡本太郎美術館へ行ってきました。
川崎市岡本太郎美術館は小田急線沿いの生田緑地の中にあります。同館に行くのは初めてで、駅の改札降り口を間違えたり、散々地図を確認しながら、生田緑地の入口に辿り着きました。
校外学習なのか、小学生がクリップボードを持って三々五々と園内を歩いていました。
美術館は緑地の端のほう、わたしが入った東口からは真反対でした。
美術館は常設展と企画展に分かれていて、まずは常設展で岡本太郎の作品を観ました。
わたしは正直なところ、岡本太郎の絵が好きではなかったんです。
絵の印象が強すぎて落ち着かないのと、赤・黄色などの原色とモノトーンが組み合わさった絵はどうも苦手で。(戦争の影響を受けた絵とか大体だめな感じです。)
だから川崎市岡本太郎美術館も来たことがなかったのですが、今回行ってみて良かったことの一つは、太郎のドローイングと写真を観たことでした。
どっちも白黒なので色味にくらくらせずに、ゆっくりじっくり観ました。
太郎の絵は勢いで描いているのかと思いきや、膨大な下描きがあって驚きました。自分が本当に描きたい絵が血肉になるまで、手に覚えさせていたのかなぁと想像します。
絵を描いている印象が強かったけれど、下絵も写真も立体も陶芸も…どれもくっきりした形なのに湧き上がるような動きを感じて、やっぱりすごい作家だったんだなと岡本太郎に興味を持ちました。
椅子もデザインしていて、あちこちに置いてあり座ることもできました。
中には「坐ることを拒否する椅子」という作品もありました(笑)。
原色が使われていても、色数が少ないものは落ち着いてじっくり観ました。
アドレッサンと風神は、漢字がそのまま動き出したように見えます。
近づいてよく見ると、色の濃淡や混ぜた色、筆の動かし方が場所によって違っていたりして細かく構成されているのですが、全体で見ると勢いがあるなと感じます。まねして描けそうで、太郎以外に誰にも描けない絵です。
絵を見ているとぐるぐると色の渦に引き込まれそうになリます。すごいパワーでした。
常設展だけでもてんこ盛りの内容です。企画展はまた別に書きたいと思います。
今日はこの辺で。それではまた。