ボニコ

毎日違うあたしだから文章統一できないのは許してね。

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綴るということ

綴るということは食事や呼吸、排泄同様私が私であるためになくてはならない存在だと感じる。 気持ちも季節のように常に変わり続けるものだから、一瞬でも感じた気持ちや景色を残したいと思うばかりに私の携帯のメモや家のノートには大量の言葉たちで溢れている。   その言葉たちは沢山の断片的なものの集結でそれは、私の頭の中に近い。私はADHDという発達障がいがあるせいもあるのか頭の中が常に様々な情報で溢れており、いつもごった返している。 例えてみれば、片付けられない人の部屋のように私の頭の

    • 化石になれない僕たちは

      コーヒーで溶かしきれなかった三温糖の上、甘くて厄介な奴らが身体中をザラザラと包み込んでゆく。漂流者のうちの一人である彼女は、無人島にもってゆくものを聞かれた際にいつもロビンソン漂流記と諷喩する。彼女のその言葉の意味に気づいたものは一人もいない。もう一人の彼は引用句をよく好む。「漂流していれば孤独でないと思う事ができる」そう言う彼の横に彼女は"ALLIY TOTAL BRAM BRAM"と指でなぞる。この二人には名前はない。ないと断言してしまえば、それは嘘になってしまうが適切な

      • 季節の果物を剥いてくれる愛があれば

        「毎年こんなに暑かったら秋がなくなっちゃうんじゃないかなって不安になるんです。でも、今年も秋が来て安心しました。」そう言って窓を開けるカウンセラーの大坪さんに優しい風が吹き抜ける。カウンセリングを初めて1年が経った。きっかけはインナーチャイルドと向き合うためだった。私の中にいつもいる傷ついた幼少期の自分を大人になった今救いたいという想いからカウンセリングを始めた。向き合いたいという想いが強ければ強いほど幼少期の自分に引き戻され、底のない深い闇に引きずり込まれそうになった。けれ

        • HappyBirthday??

          誕生日の次の日に食べるホールケーキはいつもパサついていて、少しだけ悲しい味がする。夢のような誕生日から目覚めた朝、残ったホールケーキを食べ終わることで初めて誕生日を終えられるようなそんな気がしていた。 私の誕生日や母の誕生日、誰の誕生日であっても最後にロウソクの火を消すのは弟だった。だから23歳の誕生日、最後のロウソクを吹き消した時少しだけ泣きそうになったのを覚えている。最後のロウソクを消せたのが嬉しかったのか、ロウソクを吹き消す弟がいなかったからかわからないが、電気をつけに

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        綴るということ

          アメンボの詩

          アメンボにえなりきらざりしガガンボの死骸の浮きし風呂の中、歌ひしは早川義のアメンボの歌。ばらんばらぬになりし身体にお前はなにを思ふ。触れなばすなはち壊るる身体にお前はなにを思ふ。溺れしお前を殺しし我になにを思ふ。乳房に張り付きしお前の羽はイカロスよりも脆しのか。アメンボにならまほしき欲に負けしやその命。されど、うたてしひになれざりしイカロスといふ名の男の物語。無謀にも、強欲にも、己の力のみを信じて飛ぶ男。おなじくは飛ばば誰よりも高く飛びし男。我はいかにもいとふべからず。 ガガ

          アメンボの詩

          智者のふるまいをせずしてただ一向に生きるべし

          充満する線香の匂いを嗅ぐ度に帰ってくるのはここだと思う。願我身浄如香炉から始まる香偈、大師在御判で終わる一枚起請文を聞くと子守唄のような安心感に包まれる。大本山知恩院はひっきりなしに49日法要から3日供養など休むことなくお経をあげ続けている。扇風機の意味もなさない本堂の中、お経を聞き続ける私は死に救済を求めている。極楽浄土は信じていない、あっても行きたくない私は阿弥陀如来から睨まれて動けずにいる。極楽浄土は苦しみや悩みから開放された幸福な世界?そうではない、苦しみ悩みを感じな

          智者のふるまいをせずしてただ一向に生きるべし

          ベリーベリータコストロング

          ずっと楽しみにしていた舞台がそんなに刺さらなかった時、なーんだこんなもんかと帰り道一人口にしたくなった。一人で帰るにはあまりにも寂しすぎて近くで英語の勉強をしていた友人とベローチェで合流してそいつが持ってきていた本を読んで時間を潰していた。1時間くらい位だった頃隣のおじさんが突然始めた力強いシャドーボクシング。あまりのキレの良さに私たちは目配せをして喫煙所へ向かった。机においてある農業百科に椅子にかけてあるギター、ボディブローのようにじわじわくる熱くなる胸。おじさんについて熱

          ベリーベリータコストロング

          父との死の思い出

          父とは色んな死を共有してきた。死の隣にはいつも父がいたし、父の隣にはいつも死があった。 そんな父との思い出を書きおこしてみようと思う。   飛んで火に入る夏の虫 最初の記憶は夏。庭で集めた沢山の落ち葉たちに火をつけてその先で揺れる陽炎を父はぼんやりみていた。私はその近くで先が丸くなった硝子のかけらたちを集めて、それが飽きたらゆらゆら揺れる陽炎を一緒に眺めたりしていた。近くの青い柿が陽炎で揺れるのを見ているときだった。柿の木にとまっている蝉に向かって一匹の虫が勢いおく突っ込み

          父との死の思い出

          人事事故かもしれない

          深夜22:00の人身事故。止まる電車。みつからない自由席、自由の本来の意味を履き違えてる自由席。ここに自由はない、いやそもそも初めから。寝不足の脳みそ、刻々と過ぎてゆく時刻。股の下からドロっと零れた生きられなかった私の赤を感じた瞬間身の毛がよだち立ち、起立する人間。見つからない御手洗。赤、赤、赤、女の象徴はいつでも赤。あ、だからあかちゃんっていうの?赤ん坊、赤ちゃん、赤子、守られるべき存在は赤。毎月、毎月、赤い卵の残骸を出すんならニワトリみたいに卵産めたらよかったのに。卵料理

          人事事故かもしれない

          気持ちいい生活まで

          本能的に欲しいと思う人と人間として好きって思う人は必ずしも一致する訳ではないこと、その事実知ってしまった私は初めて子どもに戻れない事を悟った。会った瞬間に胸の奥がビリビリと痺れて触れたいと思う感覚、それを目の当たりする度に私たちの前世は動物だったことを思い知らされる。そういう人の前では口はキスをするためのものになるし、ある人の前では口は素敵な言葉を発するものになる。人間、動物、人間、動物、を、行ったり来たりもどったり。男と女で生まれてきた以上分かり合えない私たちは、そこにある

          気持ちいい生活まで

          たべられたい

          美しい生き物が1つの命を食べる瞬間を見た。しなやかで力強い身体で小さく温かい生き物を締め付ける。息の根が止まったことを確認すると大きな口で小さく儚い命身体をゆっくりと奥へ奥へと押し込んでゆく。「可愛いでしょう?」そう言って見つめるお兄さんの瞳は飲み込む度に不思議なウェーブを描いて輝く鱗みたい。"死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ"最近、読んだ本の1行を思い出す。 ※ 去年の10月ごろ、私は死んだ犬の骨を食べた。綺麗な喉仏を削って、毎日ココアに骨粉

          たべられたい

          祈り、たとえ届かなくとも

          目を閉じて、誰かの不幸を考える。 目を閉じて、誰かの苦しみを考える。 考えるだけで感じることは出来ない。けれども、彼らとは違う悲しみが違う苦しみが私の中で泣いている。とても弱い人間だ。弱すぎて、NEWSが常に流れ続けているリビングにいるだけで謎の高熱を出してしまった。次の日には少し熱は治まったがまたリビングに行くと熱が上がる。こんな時、無知は罪だという言葉が私を強く責める。目を逸らすな、現実を見ろと言われているようでNEWSを見るけれど私に出来ることはないもない。溢れる情報

          祈り、たとえ届かなくとも

          冷え性

          煙草を受け取る手が触れた瞬間に「末端冷え性ですね」と言われた。そう言われて確か私は、あぁと返事をした様な気がする。自分ではよく忘れてしまうのだけれど、私の手足はいつも酷く冷たい。どんなに厚着をしても何時間ポケットに手を突っ込んでも私の手足は温まらない。冬になると爪の色は薄紫色に染まるし、唇はいつも白い。目の下にあるクマも冬のこの時期はより一層酷くなる気がする。寒くなると顔色が悪くなるのか、よく体調を心配される。体調がいい訳でもないが、悪い訳でもないのでめんどくさい私はよく化粧

          愛i+愛+i愛=??

          愛が欲しかった。気がついた頃には私は愛に飢えていた。小さな愛、優しい愛、甘い愛、温かい愛、不器用な愛、それらのためなら目の前にいる相手に平気で嘘をついた。息を吸うように空気を読んで息を吐くように嘘をつく私はそこからたまに零れ落ちる愛を酷く好んだ。身体の繋がりで育む愛ではない愛こそが美しいと信じて病まず、言葉の端々で感じる優しさや私に対する好意を貪った。どんな人間でも目の前の私を好きでいて欲しかった。嫌いな上司にも、たまに行くコンビニの店員さんにも、そんなに仲良くない友達にもみ

          愛i+愛+i愛=??

          巡り廻る、生と死

          飛行機で書いたメモ  果てしなく続く雲の上、終わりの見えない地平線、限りなく深い海、それらを目の前にした時に死と永遠について連想させる。永遠という私の嫌いな言葉もそれらの前では美しい産物へと変わっていくから愚かだ。未知でふくらみをもたせる無垢な赤ん坊、寒い朝の天国みたいな白い世界。それらに触れる時、私はいつも泣き出してしまいそうになる。差し伸べる手はいつも震え、踏み出す1歩はいつも遅い。抱いた瞬間に泣き出す赤ん坊の涙を見ながら、後についた足跡を見ながらその美しい涙で、その美

          巡り廻る、生と死

          黒い日記

          DAY1 ちぐはぐな心と体。とても大きなため息をひとつ。昨日起こった小さな偶然を無駄にするのか?足りない賃金6000円。残りは私の善意?くだらない。あいつはいいよねと思わず口にしそうになって思わず口を噤む。音がなり続けるどうでもいいLINEグループの通知音。みんな自分のことばっかで反吐がでそう。何食べたとか、何をしたとかそんなのくそどうでもいい。いらないものがおすぎるってヒロトの声が聞こえる。この前、落ち込むことなんてないでしょ?なんて言われてない!って笑顔で答えた。あの時の

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