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【肩の力めっちゃ抜いて】娯楽としての「読書」の始め方

本記事は、大人になるまで読書になじみがなかった状態から、一つの娯楽の選択肢として読書が加わった過程だ。

読書を始めたきっかけと向き合い方

読書習慣がない自分が恥ずかしかった


俺は現在23歳だが、大学を卒業する直前の22歳から読書が趣味になった。読書は小学生の頃に多少していたが、それ以降は全くと言っていいほど習慣がなく、スマホばっかり触っていた。

読書を始めた理由は、読書習慣がない自分が恥ずかしかったからだ。スマホで娯楽が完結している現状に悲観的になっていたこともある。今現在その考えは変わっていて、テレビゲームや映画、Youtubeなどような娯楽の一つだと思っている。

コロナの時に配られた3000円で本を買った

コロナの時の経済政策として、市から3000円分の買い物券が配布された。レストランでもスーパーでも使える券だったが、なぜかそこで本を買った。自分の金ではないから多少ぞんざいに扱ってもいいと思ったうえでの使い道だった。その時買った本は以下。

当時本屋で激押しされていて、最近映画化した本。結婚間近の二人だが彼女が失踪してしまって、最初はそれを探す男側の視点、次に失踪した彼女側の視点から物語が進んでいくような内容だった気がする。以前の自分であれば全く読まないようなジャンルだったが、選書で一番してはいけないことは、自分の好みがわからない状態での「読まず嫌い」だと思う。

本文中に使用する50音を一つずつ減らしていきながら物語が進んでいく。この試みから読書が読書として残っている意味を少し感じ取れた。

連続誘拐事件を追うジャーナリストが著者の本。未解決事件なので面白いという感想が適切かはわからないが、著者の事件への熱意が印象に残っている。

そのほか自分のお金で2冊くらい買った記憶があるけど何を買ったかは覚えていない。3冊は全く別ジャンルだけど、表紙やPOPでなんとなく面白そうだなって思ったものはもう買っちゃえばいいと思う。失敗しても数百円だし、ブックオフで売ればいいし。

10冊中、3冊読めばいい方

今になっては結構な頻度で本を買う。一度本屋に行ってしまうとぱぱぱって3冊買ったり、kindleでちょっと気になっていた本が半額セールなどだとすぐ飛びつく。

でも全部は読まないし読めない。人間は、というか少なくとも俺は気分屋なところがあるので、興味があって買ったはずの本も次の日になると無関心になることなどよくある。月に10冊弱くらい本を買うけど、そのうち読むのは3~4冊で、良くても8冊くらい。

あと一冊眺めの本を読んだら、別の娯楽に気持ちが向くことも多い。サブスクで映画は見れるし、ゲームだってYoutubeだってテレビだってあるんだから、読書を「タスク」として扱わない方が健全だと思う。

積読は必然

買った本全てを読まないと、未読の本は溜まっていく。これを積読(つんどく)というが、これは必然だ。買った本を読まないと聞くとめっちゃ勿体ないと思われる。確かに勿体ない。でも無理なものは無理。本は本文に対する事前情報が少ない。表紙の絵とあれば裏表紙あらすじや帯など、その情報から自分がその本を読破する確約はできない。

10冊買ったから3冊読めた

10冊という選択肢が目の前にあり、立ち読みよりも落ち着いてその本たちと向き合えるから、その中の3冊を読めたというふうに考えたい。1冊しか買わないと最高でも1冊しか読めないし、5冊だけ買っていたら2冊だったかもしれない。超都合がいい考え方だけど、娯楽に合理性を求めすぎたくないという個人的な考え方。

肩の力を抜いた本の選び方

本屋に行って目についた本を買う、Amazonでベストセラーの本を買う

1冊目の本の選び方は、「なんか良さげ」と思った本、つまり無根拠の直感でいい。SNSでバズっているから、本屋のPOPに惹かれたから、好きなインフルエンサーが紹介していたから…など何でもいい。本を選んで買えた時点で勝ち。お金に余裕があったら何冊一気に買っちゃうのもい良い。

面白かった映画の原作にあたる

ブラット・ピット主演の「ブレット・トレイン」という映画を見た。めっちゃ面白かった。品川→京都の新幹線内に殺し屋が何人もいて、品川で乗った主人公の運び屋は上野で降りるはずだったのに(この辺曖昧)色々あって殺し屋とガヤガヤやる映画。

これはハリウッド映画だけど、原作は日本だと知り、ここで俺が一番好きな作家の伊坂幸太郎に出会った。以下が原作。

原作は東京から盛岡だったり、登場人物の性別が異なっていたりと、原作と映画の違いも楽しめるし、映画ではだいぶ味濃く、派手にされているのがわかる。

面白いと思った作家の別の作品にあたる

音楽とかでも当たり前のことで、好きな曲があったらそのアーティストの別の曲も聞こうとするように、本でも同じことをしてみる。伊坂幸太郎の「マリアビートル」は、殺し屋シリーズの2作目で、その前には「グラスホッパー」、3作目には「AX」、そして最近発売された「777」という作品もあるのか、という風に広げていく。

背表紙だけ見て買う

情報は題名しかないけど、より研ぎ澄ました直感で買う。タイトルからは全く内容を想像できないので、自分の趣味嗜好で選ぶことのない新しい世界を切り開くことができる選書方法。その方法で面白かった本は下記。

大阪万博で働いていた女性の恋模様の人生についての物語。

人にお金を渡して買ってきてもらう

自分で本を選ぶことに行き詰った時、兄に本屋で一冊買ってきてと頼んだ。その時に買ってきてもらった本は下記。

あとから調べると、超が何個もつくほどの有名な作品だった、まだ読書歴が浅いというのもあるが、本には名作と呼ばれるものが無限にあるので、それにできるだけ多く出会うために色々なきっかけを作っていかないといけないと感じることができた選書方法だった。

本の媒体にこだわらない

本には、紙、電子書籍、オーディオブックなど複数の媒体がある。全て一長一短なので、媒体にはこだわらずに全て試してみるといい。
特にオーディオブックはまだ体験したことがない人が多いと思うが、家事や散歩、寝る前など、耳が空いていれば読書を進めることができるという点で、意外と現代人の生活のスキマに一番入りやすいと思う。

娯楽として生活に入れてみる

あくまで娯楽、合わなかったらやらなくていい

今回の読書はあくまで娯楽としてのものなので、誰かや何かに強制されるものではなく完全に自発的なものだ。一冊買ってみたけどやっぱり全然興味が持てないと思ったら、無理に続ける必要はない。そもそも読書人口が減っているのは、それにとって代わる娯楽が無限にあるからである。最近の風潮として「栄養のために嫌いなものも食べる」という考えから「嫌いなものは無理せず、他で補う」ような考え方へのシフトが見られるが、似たようなことだと思う。

でもハマればいろいろな世界を見ることができる

合わなかったやめてもいいんだけど、少し時間が経ったら是非またチャレンジしてほしい。本が合わなかっただけかもしれないし、読書環境が悪かったのかもしれないし、メンタルの状況が良くなかったかもしれないし、いろんな角度から何度もチャレンジしてみてほしい。本にはメディア化できない物語がたくさんある。読書でここまで体験できるのかと感心、そして興奮した本があるので、それの本を紹介して終わりとしたい。以下の本とは全く別のベクトルでも世界が広がっていることは強く断っておく。


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