新卒で障害福祉の業界に入った方からの仕事のお悩み相談
ご相談の内容
初めまして。4月から新卒で福祉業界で働き始めた者です。
配属になった仕事場は良いとは言えない環境でした。先輩社員皆さんが疲弊していました。中には残業時間が長く警告を受けた社員、メンタルが壊れ病院に通う社員、仕事中泣きだしてしまう社員、ストレスが溜まり他の社員の悪口を堂々と言う社員…
サビ管とマネージャーは一人の社員が兼任していることもあり、仕事量もとても多いです。抱えきれない仕事は他の社員に振り分けられ、皆さん仕事に追われています。
そんな中で働く私も限界が近づき、利用者様からの話を最後までしっかりと聞くこともできず、ミスを多発したり、集中力の維持ができなくなったりしました。明らかに良いサービスを提供することができていないと思います。残業も減らせと言われますがなかなか減らず注意される毎日です(定時で帰る日は月に1日程度です)。
私自身このお仕事にやりがいを感じていますが、それとは反対に体調がついて行っていません。しっかりとお仕事をしたいのに、できない自分自身に憤りを感じます。
転職も考えておりますが、「このお仕事をもっときちんとやりたい」とも思います。
社会人というものはこんなものなのでしょうか。福祉のお仕事というものはこのようなものなのでしょうか。吐き出しのようになってしまって申し訳ありません。お話する人が周りにおらず苦しかったので、福祉業界の方にお話をしたかったです。
はじめに
新卒で福祉で働いていらっしゃるのですね。コロナと入社のダブル不安と、実際の職場での境遇を拝見し、とても奮闘されているご様子が窺えます。本当に日々お疲れ様です。ただ、体調が優れないのは心配ですね…
HELPを求めてOKです
残念ながら私の会社でも同様の状況になったことがあります。
歪みがひとつでも発生すると、職員の余裕がなくなり負の連鎖が止まらなくなってしまいます。私も何度も闇落ちしました… 辛すぎますよね。
確実に言えることは
☑︎ 限界の時はヘルプを求めていい
☑︎ ヘルプがムリなら逃げていい
ということです。
残業はどのくらいされているのでしょうか?
参考までに、ウチの会社は残業は少ないです。
まったくしていない事業所が半分です。
残業していても15〜30分程度という感じです。
月80時間以上は過労死ラインなので注意してください。
障害福祉業界の残業について
会社の風土にもよりますが、福祉職には『自己犠牲的』な人が多いため、残業が当たり前になる傾向があります。私もその類の人間でした。
最近では、どの会社でも『残業を減らそう』と声高らかに言っていますが、では、どうやって残業を減らすのかの方法論は教えてくれません。
残業に関しては、他人に頼るのは諦めたほうがいいかもしれません。
方法をいくつか紹介しますね。
タスク管理で残業をなくす
タスク管理に着手しましょう。
多くの人は『スケジュール管理』をしています。
でも、多くの人は『タスク管理』はしていません。
タスク管理:やること管理
スケジュール管理:いつやる管理
やることをスモールステップに分解していく作業がタスク管理です。
分解されたタスクをスケジュールに落とし込んでいく作業がスケジュール管理です。
当たり前のビジネススキルですが、これができていない人は必然的に残業しています。
参考までに、私のタスク管理仲間が運営しているサイトをご覧ください
マニャーナの法則で残業をなくす
これもタスク管理業界では有名な話ですが、マニャーナとはスペイン語で『明日』の意味をさします。
『今日、入ってきたタスクは、明日に回す』
これを基本に仕事を組み立てることを『マニャーナの法則』と言います。
この考え方を実践するためには『クローズドリスト』を持つことです。
クローズドリストとは『その日のやることリスト』のことです。
クローズというくらいなので、その日にやることはクローズされています。
今日入ってきたタスクはクローズされているから入れない。
基本、明日に回す。という戦略をとります。
そうすることで、安心して先送りでき、集中して仕事に着手することができるようになります。
第三の居場所をつくる
これは色々な人におススメしているのですが、自分の居場所を3つ作ることを強力におススメします。
ひとつは家族。ひとつは会社。そしてもうひとつは?
福祉業界の人たちと知り合って、愚痴ったり、研鑽し合ったり、そういった居場所をつくることは大切だと思います。
まったく異業種の人たちとの交流を図るのも良いと思います。福祉はある意味特殊な業界なので、社会とのギャップを埋める作業は必要です。
最近では、オンライン研修なども活発におこなわれていますよね。
私自身、外部研修にたくさん参加するのですが、そこで知り合った人たちとゆる~くお付き合いさせてもらってます。それが救いになっていたりもします。
さいごに
まとまりのない回答になってしまいましたが、以下の順番で進めていただくのがよいかと思います。
①、HELPを求める。それで、HELPがなければ逃げてもOK。
②、この機会に、自分でもできる 働き方改革 を考えてみる。
③、やること管理 と いつやる管理 を 連動させて業務を掌握する。
④、マニャーナの法則(基本は明日へ回す)で集中力をUPする。
⑤、第三の居場所をつくって心理的な安全感を確保する。
この業界で長く勤めていただきたいです。
よろしくお願いします。