加茂谷慎治 Shinji Kamoya

ライター/デザイナー/株式会社エイチツーオー代表取締役。地域文化の書き手として活動する…

加茂谷慎治 Shinji Kamoya

ライター/デザイナー/株式会社エイチツーオー代表取締役。地域文化の書き手として活動するとともに、金沢の伝統工芸「金箔」を生かした“金箔ジュエリー Gold-Knot(ゴールド・ノット)"をプロデュースします。noteでは気になった風景や本、デザインなどについて書いていきます。

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noteを始める理由。デザイン会社の代表として、書き手としてつづってみる

きょうからnoteを始めてみます。 株式会社エイチツーオーの代表取締役として、地域文化・歴史・モノづくり・人物をフィールドに新聞、書籍、webなどに寄稿しています。合わせて、金沢箔を使った新しい伝統工芸のアクセサリーブランド「金箔ジュエリー Gold-Knot」を立ち上げ、プロデューサーも務める日々。 取材を通してこの地に息づく文化に触れ、発信していきたい、デザインに一粒の何かを加えて新しいモノを創り出したい。そんなことを考える毎日を少しずつ書き連ねていけたらいいなと。

    • 日常と非日常の風景。能登半島地震。

      令和6年能登半島地震で被災された皆様へ、心からお見舞い申し上げます。また、地震で亡くなられた方、石川県へ支援物資輸送に向けて飛び立つ直前の事故で亡くなられた5名の海上保安庁職員の方へ、謹んで哀悼の意を表します。 ふるさと石川を突然襲った元日の地震。最大震度7から今もなお余震が続き、ずっと救助のヘリコプターの音がやみません。 金沢でも震度5強を記録しました。私は無事で、スタッフやその家族にも人的被害はありませんでした。発生当時、金箔ジュエリーGold-Knot 近くの尾山神

      • 寒い朝のルーティン

        強い冬型の気圧配置で、日本海側の上空に強い寒気が流れ込んだ週末。 石川県内も能登地方を中心にかなりの雪に見舞われました。 金沢市内は生活に支障が出るほどではなくひと安心。 寒さは少し和らいできたものの、依然として空気は冷たい。 金箔ジュエリーGold-Knot の店舗・工房にたどり着いても、なかなか室温は上がりません。 コーヒー豆をミルで挽いて体を温めて新しい週のスタート。 今年も残り1週間。頑張りましょう。

        • 海へ。秋から冬にかけての休日。

          この秋から冬にかけての店休日は、所用があって富山県へ出掛けることが多かった。 雨晴海岸の穏やかな海の背景には、立山が夕焼けに浮かび上がった。ちょうど氷見線の列車がやってきた。 氷見海岸では、夕焼けに染まる立山を写真に収めていると、同行者が背後からパチリと一枚。 そして空と海を眺めながら入る露天風呂の爽快さ。 今年も残り1週間。頑張りましょう。

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        記事

          中秋の名月

          図書館を出て、見上げれば息をのむほど美しい月と夜空。 次に「中秋の名月」と満月の日付が一致するのは、7年後の2030年だとか。 その時をどこで迎えるのか。 「きれいな月だな」と見上げて眺めるゆとりはあるのか。

          8月9日、金沢 「箔(はく)の日」を過ぎて

          奉納箔打ち。8月9日、は毎年恒例の「箔(はく)の日」でした。 若手の金箔職人が神前で伝統的な技法により箔を打ち、 仕上がった金箔を ひがし茶屋街にほど近い、宇多須神社に奉納しました。 いつもの箔づくりとは異なり、白装束をまとい、 二人の職人が大小の金づちを交互に打ち、 つち音を響かせて 金箔を延ばす作業を神前で披露しました。 金箔ジュエリー Gold-Knot も 石川県箔商工業協同組合の皆さんとともに、 箔業界の発展へ感謝とさらなる飛躍を誓いました。 奉納箔打ちに続

          8月9日、金沢 「箔(はく)の日」を過ぎて

          後光差す金沢 尾山神社の神門

          処暑を迎えたとはいえ、金沢は依然、暑さが和らぐこともなく。 本来、処暑は厳しい暑さが峠を越え、朝夕には涼しい風が吹くとされますが、そんな気配もうかがえません。。 毎朝の通勤は、尾山神社の前を通って、Gold-Knot(ゴールド・ノット)の店舗・アトリエへ。 青空を背景に、ぽっかりと白く浮かび上がる神門 写真を撮影すると、不思議なことが。 加工していないのに、神門には後光がさしているように見えます。 青空をバックに、神門の後ろの部分だけ、ぽっかりと白く浮かび上がってい

          後光差す金沢 尾山神社の神門

          本とコーヒー、甘いもの、温泉。そしてデザイン

          本とコーヒーと温泉。これがあれば満足。 定休日と臨時休業をいただいて長野、松本へ打ち合わせと下見に。 宿泊場所は、ブックストアとホテルを組み合わせた「松本十帖」。 運営は、雑誌を出版している会社でもあり、「本」がテーマになっている。 至れり尽くせりの高級旅館もいいけれど、欲しいものを自分の時間で楽しめるスタイルが自分にはあっています。 この本箱は元大浴場。 宿のチェックインは、少し離れたレセプション&カフェで。 ここで提供されるおやきとコーヒーのウェルカムサービ

          本とコーヒー、甘いもの、温泉。そしてデザイン

          近所のネコ

          店舗・アトリエに毎日のように立ち寄るネコ。 近所の喫茶店で飼っているネコ。 特段のネコ好きではなく、むしろネコを猫かわいがりしている人を見ると少し引いてしまうほどである。 それでも毎日のように姿を見ると、なんとなく気にはなる。 特に声を掛けるわけではないのに、 こちらの姿を見ると近づいてくる。 無警戒で不用心。 不思議なのは、近寄ってきても あらぬ方向を向いて、 見えない何かを見ている。 ネコの習性を知る人によれば、 ネコとはそんなものらしい。 時には子ども?も一緒

          彼方を見つめて何を思う。

          アオサギ。 鳥綱ペリカン目サギ科アオサギ属。 金箔ジュエリーGold-Knot 店舗後ろの尾山神社へ。 閉店後に散策すれば、池のほとりにたたずむ1羽。 決断力の象徴であり、自立心や知性の意味を持つ鳥だとか。 古くから縁起の良い鳥とされるそうで、 至近距離での出会いは、ありがたい。 抜群の創造性を持ち、何事にも負けない忍耐力を備えている鳥。 周囲に惑わされず、自分の意思を貫くことを示唆しているとも。

          彼方を見つめて何を思う。

          NHK総合テレビ「あさイチ」に登場

          『金箔ジュエリーGold-Knot(ゴールド・ノット)』をNHK総合テレビの情報番組「あさイチ」で紹介いただきました。平日朝に放送されている情報番組として人気も高い番組です。 今回、取り上げていただいたのは、番組内の「いまオシ!LIVE」というコーナー。金沢市の魅力を1週間にわたって伝えるという企画で、金沢を代表する伝統的工芸品「金沢箔」を使い、新しいアクセサリーを開発、製作しているということでのご紹介でした。 番組は4月27日(木)の生中継で、登場するコーナーは午前9時

          NHK総合テレビ「あさイチ」に登場

          8月9日は「箔(はく)の日」

          8月9日は「8と9」で「箔(はく)の日」。箔業界の発展に貢献された先人をしのび、感謝を捧げるために、石川県箔商工業協同組合が1971年に定めた。 弊社、株式会社エイチツーオーも、石川県箔商工業協同組合の一員であり、金沢箔を活用して新たなデザイン商品を開発できるのも、ものづくりの歴史を受け継がれた諸先輩と、技を駆使して今も箔を作り続ける職人さんのおかげである。 この日は、早朝から金沢市内を見下ろす卯辰山に設置された「箔業祖記功碑」の前で、物故者供養が営まれた。引き続いて卯辰

          8月9日は「箔(はく)の日」

          12th Anniversary。特別なこの年の設立記念日に。

          コロナ禍をかいくぐりこの日を迎える 会社設立12周年。おかげ様でコロナ禍をかいくぐりこの日を迎える。上半期は好調に展開しながら、年明けからまさかの新型コロナウイルス感染症拡大で下半期は販売機会がほぼすべてストップ。 当社がデザイン会社としてデザイナーとともに立ち上げたのは平成20年。H20からとって、エイチツーオーと名付けてスタートしたのだった。 当初はグラフィックやウェブサイト、パッケージなどのデザインを事業の中心に据えながら、自社商品を持とうと考え、手編みレースに地域

          12th Anniversary。特別なこの年の設立記念日に。

          「幸せは白いTシャツ」。青い空と白い雲。バイクで駆け抜けた夏。

          夏の終わり。学生時代は夏の初めに山に登り、その後はバイクであちこちを走り回った。 時にテントを積んで、時に数時間の場所まで。仲間と一緒だったり、一人だったり。海へ、山へ、高原へ。 社会人になって何年かしてバイクを手放した。風を感じて、青い空と白い雲の下を駆け抜けることもなく、雨に打たれずぶ濡れでアクセルを吹かすこともなくなった。 それでもハンドルを握りながら、眺めて体感した景色や空気はいまでも忘れることがない。 いつかもう一度バイクに乗りたいと思いながら、月日は過ぎて

          「幸せは白いTシャツ」。青い空と白い雲。バイクで駆け抜けた夏。

          「コロナの時代の僕ら」の日々

          新型コロナウイルスはひたひたと海の向こうからやってきた。気づけばこの身のすぐ隣までやってきた。 昨年暮れに海の向こうの大陸でウイルスが発生しているという「海外ニュース」があり、「対岸のなんとか」かと思っていれば、年が明けると国内でも感染者が発生した。いったい、どうすればよいのかもよくわからないまま、ぼんやりとした恐怖に駆られていた。 仕事の面では、正月2日から中国人観光客の多い百貨店に出展したものの、すでに来日する中国人は少なく期待したほど売上は伸びず、そこから続いた首都

          「コロナの時代の僕ら」の日々

          ゆく河の流れは絶えずして

          突然のコロナ禍に陥った今春、緊急事態期間を含めてかなりの冊数の本を読みました。普段にも増して読んだのは、心が落ち着かず、読書にすがっていたのかもしれません。 見えない敵と戦いながら、未知との遭遇に恐れながら、外出もままならない中で不安感から逃れるように、本に向き合い没頭する日々でした。 その中でも記憶に残る一冊。新刊ではなく、日本を代表する古典文学の一冊。疫病にさいなまれ、異常気象に揺れ動いたのは、日本の歴史でも初めてのことではなかったのです。激動の時代に人々は何を感じて

          ゆく河の流れは絶えずして