女、びたびたに浸る音楽を聴き、喋る
女、びたびたに浸る音楽を聴き、喋る
今までにないくらい優しくされた後、突然音信不通になった男の子を思い出しながら聴きます。穏やかな雰囲気でいつも眠そうにする関西弁の彼は、久しぶりにやってきたどタイプでした。脳内で1人勝手に幸せな未来を繰り広げてしまった人です。
“儚い想いがそこにはあったのに、確かにそこにあったのに熱に溶けてしまった”
“君とならば覚束無い明日のことも愛することができたのに”
どの歌詞を切り取っても思い出されるのは一夏の想い出ですね…。私の大事な記憶をそのまま歌にしたような一曲。彼、儚すぎたので、もうこの世にはいないんじゃないかと思ってます。
“全て”を引き換えに“全て”を、そんなダイナミックなラブソングがズシンと響く。ネットの記事で「歯が浮くような言葉がこんなにも切実に届く」という一文を見かけた。まさにその通りだなと思った。ロックンロールに惚れているのは、日常生活の中でこぼしたら絶対にクサいと思われるセリフを爆音と共に投げ飛ばしてくるところにあるんだと思う。これを音楽にして届けてしまうロックスターがやっぱりかっこいい。
また一方的な愛じゃないからこそ、その概念が恋人間だけではない受け取り方もできてさっぱり爽やかに頂ける。ハルカミライというバンドが歌っているのもあると思うけど。けれど私はもちろん橋本学に恋した地元の女の気分で聴きます。東京でどんなに刺激的な女に出逢ってるんだろう…とモヤモヤしながら聴くんでしょうね…
他の人から見たら自分の幸せが間違っていることはわかっているし、どこまで行っても地獄しかないのはわかっているけど、自分にとっては天国以外のなんでもない。どんなに勝算がなくてもどんなに理不尽な対応をされてもあなたの視界に私がいるならなんでもいい。数ある選択肢のひとつであればそれでいい。何年後かにあんな人いたな〜と思ってくれたならそれでいい。
自分にとってのメリットなんて最初からないようなもんです。まさに“夢中”。これこそ歯が浮くようなセリフをタイトルにまで盛り込む宇多田ヒカルの圧倒的大物感。あの宇多田ヒカルだから“バカになるほど夢中”って歌っても許されているのかもしれない。
これは何線に乗っていいてもそこが京阪電車になるし、関西の彼とお別れした女の気持ちになります。びったびたに。
京阪電車には乗ったこともないし、私の夜に観覧車は浮かんで無いし、大阪には一度しか行ったことないし、こんなタイミングでくるりを聴けるほどの人間ではないし、そっと思い出すような人もいないんですけど。ちなみに空想の関西人彼氏と絶好調の時、そんな時は大阪LOVERなんか聴いているのでしょう。知らんけど。
軽快なサウンドとボーカルの独特な声、これぞガールズバンド!という感じが大好きです。MOSHIMO、チャットモンチー、JUDY AND MARY然り、声が魅力的な女性ボーカルに惹かれがちです。カラオケで歌った日には喉が死にます。
2曲続けて
日当たりのいい部屋でカーテン閉めずに寝てしまうし、朝の情緒が激ヤバのため寝起きで泣くとかたまにやるので、aikoと同じだ!!!と思いながら聴きます。
私がやるとめちゃキモなのにaikoになるとやっぱり可愛らしいのなんでなの。幾つになっても可愛くチャーミングな秘訣を教えて欲しい。
チャーミングでありたい。私は可愛い、美人、綺麗、そんな枠には当てはまらないならせめて、チャーミングな女性でありたい。
限りなく“あるある”で限りなく文学作品に近い、乙女の絶妙な例えが今までにあっただろうか。いやあったかもしれないが。aikoの乙女チックシンドロームとしてこの文学的一文を背中に彫ってしまいたい。
月が綺麗ですね=アイラブユーなのと同じ匂いを感じる。(超個人的に)
そして、瞼も爪も髪も舌も離れなくて困るような経験がこの先あるのかな、と思っていた青春時代の私。あるんだよ。
なれないんですよね〜あなたのものには。そうです、なれないんです。
あなたのものにならせてくれない、なろうとする動きすら思うように取れないこと。こんなにストレートな表現に全てが詰まってる。
やっぱり全女子の代表あいみょんなら知っているんです。
歌にしてくれてありがとう。
Conton Candyの曲はなんだか自分が歩んでいない世界の曲、かわいい女子大生が順調に恋愛したらこんな感じなんだろうな〜と思っています。自分を重ねることはできないのですが、順調に恋愛した女子大生を憑依させて聴きます。
“甘いタルトのような手のひら”
もちろん、そんな手のひらで撫でられたことはないですが、順調に恋愛した女の子は当たり前にこんな経験があるのかな〜誰よりも甘ったるい愛をくれる彼がいたら、手のひらだってスイーツになるのかなあ〜
と存在しない記憶を思い浮かべながら聴いています。
特別なことがない限り使わない時間帯の電車、
疲れ果てた週末の帰り道、
1人で過ごす夕方4時の部屋、
私には音楽がないと死にそうになる時間が度々訪れます。
頭の中を音楽でびたびたにして自分を保つ、そんな時に聴く曲たちでした。
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