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HALFTIME GLOBAL ACADEMY-DAY2 強化部(GM)論
SEATTLE SOUNDERS FC - Chris Henderson
■GMの役割
短期・中期・長期的なクラブの将来の構想を考える必要がある。週末の試合の結果を出すというものは監督・コーチングスタッフが担うが、それだけではなく長期的な視点と短期的な視点を持ちチーム作りを行っていく。
クラブのトップに社長がいるとともに、チームのトップであるGMはお金の使い方から成長戦略まで責任を負う経営者と同等の役割が求められる。
P/L責任も持ってクラブ全体の成長、チームビルディングを行う役割があると感じた。
■CORE VALUEの策定
「私たちがどういう存在なのか?」をロジカルとエモーショナルな視点で考えることで、目指す道標を策定する。そのためにあげられたキーワードとしてPassion、Courage、CommunityであるとしてFunのために存在するというチームの存在意義を改めて表現。
コアバリューの中に”精神性””敬意””プロフェッショナリズム””どう貢献するか””信頼性””誠実であること”を定め、シアトルサンダーズのスタッフになること、選手になることはどういう意味を持つのかを規定して採用(選手獲得)の軸とする。
横浜FCでも今年、セブンフィロソフィーとして選手獲得の軸・行動規範のようなものを明確にしたけど、これをチームだけでなく事業部側でもある程度連動させて、クラブ全体みんなが同じ行動規範・横浜FCのスタッフでいることはどういうことか?を共通認識として持てると良いなと思います。
■プレーに関するフィロソフィー
選手獲得に際しても、選手が取り組む姿勢やクラブの文化を理解すること。才能ある選手が100%力を発揮して成長するためには学び合いの文化が大事。モチベーションの維持について、どう質を高められるかがチームにとっては大切なこと。
技術だけでなく、正しい姿勢、態度を持っているかどうかに価値(評価)をつける。試合中の戦術においてエゴがあり傲慢であるのは良いが、普段の態度にそれが出てはいけない。しっかり人となりを判断することを必ず行う。
人事的な側面もあるが、これはGMの役割というより強化部の中に設ける組織としての役割。評価制度も試合結果、パフォーマンスは最重要であるものの人として、社会人としての行動・態度、コンピテンシーレベルまで落とし込むことは大切。ただ、プロパーでなくプロフェッショナル契約である選手や監督にどこまで浸透させ、表現するかは難しい点もありそう。
自分自身は強化部での仕事はしていないので想像がつかない部分もあるが、事業と強化を切り分けて考えるのではなく、事業と強化のトップがある程度共通の認識でサッカー哲学と企業文化の構築をできるようにすることが大切だと思いました。
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![松本 雄一](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8346508/profile_f9c40a9c03595122036c5f970a31e1d3.jpg?width=600&crop=1:1,smart)