【基本情報】 プレイ人数:2人 プレイ時間:30分 対象年齢:10歳〜 発売時期:2015年 テーマ:ドラフト×都市建築 メカニクス:ドラフト/セットコレクション/直接攻撃 ゲームデザイナー:アントワーヌ・ボウザ(Antoine Bauza)/ブルーノ・カタラ(Bruno Cathala)
【ゲームの概要】 『7 Wonders/世界の七不思議』のメカニズムを使った2人専用ゲームです。プレイヤーは1つの文明を率いて3世代をプレイし、建造物や七不思議を建造しながら都市の拡大を行います。コインを得たり、軍隊を強化したり、科学的な発見を進め、3種類の勝利方法のうちいずれかで勝利することができれば、そのプレイヤーの勝利となります。カードのドラフト方法が、「ロチェスタードラフト」と呼ばれる、場から獲得する方法になっています。 勝利方法が3種類あるので、様々な戦略をゲーム中に見つけ出し、相手に対応しならがらプレイしていくことになります。ルールは複雑そうに見えますが、やることはシンプルで、効果もアイコンでわかるので、慣れてくると短時間でズッシリとしたゲームをプレイできます。 【ゲームの準備】 ボード ・プレイエリアの端でプレイヤーの間に置きます。 ・「紛争コマ」をボードの中央に置きます。 ・「交戦トークン」4枚を対応するスペースに置きます。 ・「進歩トークン」をシャッフルし、ランダムに5枚選び、表向きでボードに置きます。残りは箱に戻します。 《ボードについて》
・2つの都市間の軍事的対立を表しており、9つのゾーンと19のスペースに分かれています。
・両端のスペースはお互いの都市で、紛争コマがお互いの軍事力の関係を表します。
・盾シンボルがあるカードを建造すると、紛争コマを相手方向に動かします。
・交戦トークンがあるゾーンに達すると、相手のコインを除外することができます。
・相手の歳まで達すると、《軍事勝利》となり即座にゲームは終了します。
コイン ・各プレイヤーは7コイン受け取ります。 ・残りはまとめておき、銀行とします。 七不思議カード ・12枚をシャッフルし、裏向きで置いておきます。 ・最初のゲームでは「七不思議の選択フェイズ」をスキップし、次のカードを使用します。 プレイヤー1:ピラミッド、大灯台、アルテミス神殿、ゼウス象 プレイヤー2:キルクス・マクシムス、ペイライエウス、アッピア街道、巨人像 世代/ギルドカード ・背面の色で各世代に分け、シャッフルし裏向きの山札とします。 ・各世代の山札から、裏向きのまま3枚のカードを取り、箱に戻します。 ・「ギルドカード」をランダムに3枚選び、裏向きのまま第3世代の山札に加え、シャッフルします。 《世代/ギルドカードについて》
・全てのカードは建造物を表しており、カード名、建築コスト、効果があります。
・カードには次の7種類あり、カードの色で見分けることができます。
原材料(茶)
・この建造物は[木材][石材][粘土]を生産します。
製造物(灰)
・この建造物は[ガラス][パピルス]を生産します。
市民建造物(青)
・この建造物は[勝利ポイント]になります。
科学的建造物(緑)
・この建造物は[勝利ポイント]になり、[科学シンボル]を1つもたらします。
商業建造物(黄)
・この建造物は[コイン]をもたらし、[資源を生産]し、[交易ルールを変更]し、[勝利ポイント]をもたらします。
軍事建造物(赤)
・この建造物は[軍事力]を上昇させます。
ギルド(紫)
・この建造物は個別の基準に従い[勝利ポイント]をもたらします。
スタートプレイヤー ・任意の方法で選びます。 【建造について】 カードのコスト ・世代カードの色付き枠の下に描かれているものがコストです。 ・資源の場合とコインの場合があります。両方のものもあります。 ・何も描かれていないものは、無償で建造できます。 ・コスト白抜きのアイコンが描かれている場合、自分の都市にそのアイコンを持つ建造物があれば、無償で建造できることを表します。 資源の生産 ・カード上部の色付き枠の中に資源が描かれている場合、その資源を生産できることを表します。 ・建造のコストに充てることができます。 交易 ・自分の都市で生産できる資源ではコストに足りない場合、不足している資源を銀行から購入することができます。 ・購入に必要なコインは「2コイン+相手の都市の茶と灰カードから生産されるその資源の数」です。 (相手の都市の茶カードに3シンボルある場合、木材1つを5コインで購入できます) ・コインは銀行に支払う点に注意してください。 ・黄カードから生産される資源は、価格には影響を与えません。 ・購入できる数には上限はありません。 ・交易のコストを1コストに変更する黄カードもあります。 七不思議カードの建造 ・左側がコスト、右側が効果です。 ・ゲーム中に建造できる七不思議は、両プレイヤーの数を合わせて7枚までです。 ・七不思議カードを建造した場合、即座にその効果を適用します。 【ゲームの流れ】 ・最初に、ゲームに使用する七不思議カードを選びます。 ・その後、ゲームは3世代に渡ってプレイされます。 ・世代では各プレイヤーが交互に手番を行います。 ・ゲーム中に、軍事的優位か科学的優位の勝利が決まった場合、ゲームは終了します。 七不思議の選択フェイズ ・両プレイヤーの間にランダムに4枚の七不思議カードを表向きで並べます。 ・スタートプレイヤーが1枚、2番手プレイヤーが2枚選びます。残った1枚はスタートプレイヤーが受け取ります。 ・もう一度4枚を並べて同様に獲得しますが、2番手プレイヤーから選び始めます。 ・お互いに獲得した4枚の七不思議カードは、プレイエリアの左側に1列に並べて置いておきます。 世代の準備 ・各世代の開始時、その世代カードを並べてカードディスプレイとします。 ・並べ方が少し特殊なので、注意してください。 世代の流れ ・各世代では各プレイヤーは交互に手番を行います。 ・第1世代ではスタートプレイヤーから手番を始めます。第2世代以降は軍事力が低い方のプレイヤーが手番順を決めます。 ・手番ではディスプレイの中からカードを1枚選び、次の3つの方法のうちいずれかの方法でプレイします。 ① 建造物の建造 ② 捨て札にしてコインを獲得 ③ 七不思議の建造 ・選ぶことができるカードは、他のカードが上に重なって一部が隠れていないカードだけです ・カードを選んでプレイしたことで、利用可能になったカードが裏向きだった場合、それを表向きにします。 ① 建造物の建造 ・プレイヤーはその建造物のコストを支払い、そのカードを自分の前に表向きで置きます。 ・カードは色別に分けて、カード上の効果が見えるように少しずらして重ねておきます。 ② 捨て札にしてコインを獲得 ・選んだカードを捨て札にして、「2コイン+自分の都市の黄色いカードの枚数分のコイン」を銀行から獲得します。 ・捨て札にしたカードは、裏向きでボードの脇に重ねておきます。 ・捨て札はいつでも確認することができます。 ③ 七不思議の建造 ・七不思議の建造コストを支払い、選んだカードを七不思議カードの下に差し込むことで、七不思議を建造できます。 ・下に差し込んだカードは何の効果も適用せず、コストを支払う必要もありません。建造済みだということを表すために使用します。 ※注意※ ゲーム中に建造できる七不思議は、両プレイヤーの数を合わせて7枚までです。 7枚目が建造されたら、残った1枚は箱に戻します。 《建造による効果》 [軍事力] ・軍事建造物(赤)や七不思議カードに盾のシンボルがあるカードを建造した場合、紛争コマを相手の都市に向けて1スペース進めます。 [科学と進歩] ・科学建造物(緑)と進歩トークンにある科学シンボルのペアを1組集めるたびに、即座に進歩トークン1枚を選んで獲得できます。 ・進歩トークンはゲーム終了まで自分の前に表向きで置きます。 世代の終了 ・ディスプレイのカード全てがプレイされたら、世代は終了します。 ・第3世代の場合は、《市民勝利》の勝者の確認に進みます。 ・それ以外の場合、次の世代の準備を始めます。 ・第2世代以降は軍事力が低い方のプレイヤーが手番順を決めます。軍事力が同じ場合、前の世代で最後の手番を行ったプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。 ゲームの勝利条件 ・ゲームは3つの勝利条件があります。 《軍事勝利》 ・紛争コマが相手の都市スペースまで到達した場合、即座にゲームに勝利します。 《科学勝利》 ・6種類の科学シンボルを集めた場合、即座にゲームに勝利します。 《市民勝利》 ・第3世代終了時までに、上の2つの勝利条件が満たされていない場合、より多くの勝利ポイントを獲得したプレイヤーが勝利します。 ・各プレイヤーは次の勝利ポイントを合計します。 - 軍事トラックの紛争コマの位置に応じた勝利ポイント - 都市の建造物による勝利ポイント - 七不思議による勝利ポイント - 進歩トークンによる勝利ポイント - コインによる勝利ポイント(3コインにつき1勝利ポイント) ・同点の場合、市民建造物(青)カードからより多くの勝利ポイントを獲得したプレイヤーが勝利します。 ・これも同点の場合、引き分けになります。 【シンボルについて】 交戦トークン ● 2コインか5コインの略奪 ・トークンに応じて、相手は2コインか5コインを銀行に戻します。 ・不足分を何かで補うことはしません。 ・適用した交戦トークンは箱に戻します。 進歩トークン ● 農業 (Agriculture) ・即座に銀行から6コイン得ます。 ・4勝利ポイントになります。 ● 建築術 (Architecture) ・このトークンの獲得以降、七不思議のコストは資源2つ分下がります。 ・どの資源に効果を使うかは、建造の都度選ぶことができます。 ● 経済 (Economy) ・相手が交易で資源を獲得する時に支払ったコインを獲得することができます。 ● 法律 (Law) ・このトークンは科学シンボル1つ分になります。 ● 石工 (Masonry) ・このトークンの獲得以降、市民建造物(青)のコストは資源2つ分下がります。 ・どの資源に効果を使うかは、建造の都度選ぶことができます。 ● 数学 (Mathematics) ・ゲーム終了時、このトークンを含め、持っている進歩トークン1枚ごとに3勝利ポイントを得ます。 ● 哲学 (Philosophy) ・このトークンは7勝利ポイントになります。 ● 戦略 (Strategy) ・このトークンの獲得以降、軍事建造物(赤)は追加の盾シンボル1つを得ます。 ・七不思議には影響がありません。 ● 神学 (Theology) ・このトークンの獲得以降、全ての七不思議は「もう1手番プレイ」の効果を持っているものとします。 ・既に「もう1手番プレイ」の効果を持っている場合には適用されません。 ● 都市計画 (Urbanism) ・即座に銀行から6コイン得ます。 ・シンボルによる無料建造を通じて建造物を無料で建造するたびに、4コイン得ます。 交易に関するシンボル ・資源の左上にコインが描かれているシンボルは、交易のルールを変更します。 ・描かれている資源1つごとにそのコイン数で銀行から購入することができるようになります。 ギルドカード ● 健業者ギルド (Builders Guild) ・ゲーム終了時、より多く建造されている都市の七不思議1つごとに2勝利ポイントになります。 ● 金貸しギルド (Moneylenders Guild) ・ゲーム終了時、より裕福な都市が持っている3コインごとに、1勝利ポイントになります。 ● 科学者ギルド (Scientists Guild) ・建造時、より多くの緑カードを持つ都市にある緑カード1枚ごとに、1コインを得ます。 ・ゲーム終了時、より多くの緑カードを持つ都市にある緑カード1枚ごとに、1勝利ポイントになります。 ● 船主ギルド (Shipowners Guild) ・建造時、より多くの茶と灰カードを持つ都市にある茶と灰カード1枚ごとに、1コインを得ます。 ・ゲーム終了時、より多くの茶と灰カードを持つ都市にある茶と灰カード1枚ごとに、1勝利ポイントになります。 ● 商人ギルド (Merchants Guild) ・建造時、より多くの黄カードを持つ都市にある黄カード1枚ごとに、1コインを得ます。 ・ゲーム終了時、より多くの黄カードを持つ都市にある黄カード1枚ごとに、1勝利ポイントになります。 ● 行政官ギルド (Magistrates Guild) ・建造時、より多くの青カードを持つ都市にある青カード1枚ごとに、1コインを得ます。 ・ゲーム終了時、より多くの青カードを持つ都市にある青カード1枚ごとに、1勝利ポイントになります。 ● 戦術家ギルド (Tacticians Guild) ・建造時、より多くの赤カードを持つ都市にある赤カード1枚ごとに、1コインを得ます。 ・ゲーム終了時、より多くの赤カードを持つ都市にある赤カード1枚ごとに、1勝利ポイントになります。 七不思議 ● アッピア街道 (The Appian Way) ・銀行から3コイン得て、相手は3コインを失う。 ・即座に2回目の手番をプレイする。 ・3勝利ポイントになる。 ● キルクス・マクシムス (Circus Maximus) ・相手が建造済みの灰カード1枚を選択肢、捨て札置き場に置く。 ・紛争コマを1スペース進める。 ・3勝利ポイントになる。 ● 巨人像 (The Colossus) ・紛争コマを2スペース進める。 ・3勝利ポイントになる。 ● 大図書館 (The Great Library) ・ゲーム開始時に箱に戻した進歩トークンからランダムに3枚引き、1枚を獲得する。 ・4勝利ポイントになる。 ● 大灯台 (The Great Lighthouse) ・各手番ごと、描かれている資源のうち1種類を1つ生産する。 ・交易コストには影響を与えない。 ・4勝利ポイントになる。 ● 空中庭園 (The Hanging Gardens) ・銀行から6コイン得る。 ・即座に2回目の手番をプレイする。 ・3勝利ポイントになる。 ● マウソロス霊廟 (The Mausoleum) ・捨て札から1枚選び、無料で建造する。(箱に戻したカードではない) ・2勝利ポイントになる。 ● ペイライエウス (Piraeus) ・各手番ごと、描かれている資源のうち1種類を1つ生産する。 ・交易コストには影響を与えない。 ・即座に2回目の手番をプレイする。 ・2勝利ポイントになる。 ● ピラミッド (The Pyramids) ・9勝利ポイントになる。 ● スフィンクス (The Sphinx) ・即座に2回目の手番をプレイする。 ・6勝利ポイントになる。 ● ゼウス像 (The Statue of Zeus) ・相手が建造済みの茶カード1枚を選択肢、捨て札置き場に置く。 ・紛争コマを1スペース進める。 ・3勝利ポイントになる。 ● アルテミス神殿 (The Temple of Artemis) ・銀行から12コイン得る。 ・即座に2回目の手番をプレイする。