カタンの開拓者たち ルールブック [Settlers of CATAN]
■カタンの開拓者たち-資源で未来を開拓するロマン-
■デザイナー:Klaus Teuber
【取扱説明書】
「カタンの開拓者たち」は1995年にドイツで生まれ、世界中で何百万人もの人々に愛されているボードゲーム の最高峰です。
時は大航海時代。未知の世界を求めて旅立った探検家であるあなたは、長くつらい航海の果てに無人の島に辿り着きます。
そこは広大な大地に豊かな資源が眠る「カタン島」と呼ばれる未開の島。
しかし、その島に辿り着いたのはあなただけではありません。新天地を夢見る開拓者たちが次々とカタン島に上陸し、島を開拓しはじめました。
あなたは大地に眠る豊富な資源を活用し、街道を敷き、開拓地を作り、それを大きな都市に成長させます。必要な資源を得るためには、他の開拓者と交渉をし資源をトレードする必要もあるでしょう。
カタン島の支配者になれるのは、もっとも早く開拓を進めた一人だけ。さあ、資源と知恵を上手く活用し、自分の運を信じて、カタン島の開拓競争へ乗り出しましょう!
【面白さ】
☆ゲームごとに変化するマップ
タイルを組み替えることにより、毎回違うマップでゲームができます。その組み合わせは2兆9000億通り以上!何度遊んでも飽きません。
☆運と戦術のバランスがとれている
幸運に恵まれれば、ルールを憶えたての初心者や子供でも勝つことができます。
☆幅広い戦略、戦術
多彩な戦略や戦術があり、非常に奥深いので何度でも遊びたくなります。
☆交渉で資源をトレード
資源カードを交渉でトレードするという独自のルールがゲームを盛り上げます。みんなでわいわい会話が弾むことでしょう。これはボードゲームでないと味わえません。
☆未知の土地を開拓するロマン
算出された資源を使って開拓地を建て、そこからまた資源が算出され開拓がどんどん進んでいきます。最初は寂しかったマップが賑やかになっていく様子は、開拓者の気分を盛り上げます。
【セット内容】パーツの種類と役割
A.プレイ前に準備するパーツ
・タイルと数字チップでボードを組み立て、盗賊を置く。
①地形タイル(計19枚)
②海フレーム(計6枚)
③数字チップ(計18枚)
3〜6,8〜11(各2枚)・2,12(各1枚)
※裏にはA〜Rまでの各アルファベットが入っています。
④盗賊コマ(1個)
B.プレイに使用するパーツ
①ダイス(2個)
・ダイスを振って運命を決める
②資源カード(5種類 各19枚ずつ 計95枚)
・開拓の為に資源を集める
③コマ(3種類)
・4人プレイ用に各4色(赤、青、白、オレンジ)あります。
④発展カード(計25枚)
・うまく使ってゲームを有利に進めよう
⑤ボーナスカード(2枚)
・条件を満たして獲得すれば2ポイント加算
C.プレイ時のガイドカード
①建設コスト表(各人用 計4枚)
【ゲームスタートから終了までの流れ】
[1] 準備をしましょう
①ゲーム盤を作ります。
・地形タイルと海フレームを組み合わせてゲーム盤を作ります。
・砂漠タイルの上には盗賊を置き、他のタイルの上には数字チップを置きます。
(・初めて遊ぶときは、「初心者用の配置例」のように並べるとよいでしょう。)
②カードとコマを用意します。
・各自の持ち駒を決め、共通で使うカード類を卓上に用意します。
[2] さあ、ゲームスタート
③各自が最初のコマを置きます。
・プレイの順番をダイスで決め、まず最初に開拓地と街道を1つずつ配置します。
・次に逆回りの順で開拓地と街道をもう1つずつ配置します。
(・初めて遊ぶときは、「初心者用の配置例」のように並べるとよいでしょう。)
・その状態からゲームを始めます。
[3] 自分の番(ターン)のプレイ開始
④ダイスを振って運を決めます。
⑤資源を獲得します。
・ダイスの目を合計し、その数字の土地に開拓地や都市がある全プレイヤーが資源を獲得します。
《ダイスの目の合計が7の場合》
・まず手札の資源カードが8枚以上の全プレイヤーが資源カードを半分捨てます。
・それから手番のプレイヤーは盗賊コマを移動させます。
⑥資源の獲得が終わったら、以下のアクションを行えます。
a.資源カードを交換する。
b.街道・開拓地を建設する。
c.開拓地を都市にアップグレードする。
d.発展カードを購入する。(購入したカードは次のターンより使用できます。)
e.発展カードを使用する。(1ターンに使えるのは1枚のみ)
※a〜dは可能な限り何回行なってもかまいません。
⑦やることがなくなったら次のプレイヤーのターンです。
・左隣のプレイヤーは、④から繰り返してください。
[4] 勝敗の決定
⑧最初に自分のターンで10ポイント以上獲得し、勝利宣言した人の勝ちです。
・ポイントの獲得方法は色々あります。その戦略をお楽しみください。
【ゲームの遊び方】
[1] 準備をしましょう
①ゲーム盤を作ります。
1) まず、6枚ある海フレームを組み立てます。
2) 地形タイルを裏にして混ぜ、表にしながら★(港の無い頂点)から縦に5枚並べます。その後左4枚、右4枚、左3枚、右3枚と並べます。
3) 続いて数字チップを★の位置から裏面のアルファベットの順に島の外側から内側に向かって反時計回りで置きます。(砂漠は除く)(図2を参照)それから置いたチップを表にします。
②カードとコマを用意します。
1) 各自、建設コスト表1枚と、自分が選んだ色のコマ(開拓地5つ、都市4つ、街道15本)を持ちます。
3人で遊ぶ場合は、赤いコマを使いません。
2) 資源カードは種類別に5つの山札に分け、表にして全員の手の届くところに置きます。
3) 発展カードは全種類を混ぜて山札にし、裏向きのままテーブルの上に置きます。
4) ボーナスカード2枚とダイス2個を全員の手の届くところに置きます。
[2] さあ、ゲームスタート
③各自が最初のコマを置きます。
1) まず順番を決めます。全員ダイスを振って、1番大きい数字を出した人から始め、時計回りでゲームを進めます。
2) 1番目のプレイヤーから、空いている交差点(タイルの角)を選んで自分の開拓地を1つ置き、その開拓地に隣接して好きな方向に街道を1本置きます。
3) 2番目以降のプレイヤーも順番に開拓地1つと街道1本を置きます。すでに開拓地がある交差点と隣り合う交差点には置けません。(次のb.の(2)開拓地を参照)
4) 1つ目の開拓地と街道を最後に置いた人から、2つ目の開拓地と街道を置きます。今度は反時計回りです。2つ目の開拓地は1つ目と離れていてもかまいません。ただし、すでに開拓地がある交差点と隣り合うところには置けません。
5) 各自、2つ目の開拓地から最初の資源を受け取ります。その開拓地が面してる全ての土地について資源を1枚ずつ受け取ります。
プレイヤーがA・B・C・Dの4人の場合
以下の順番で最初の2つの開拓地と街道を建てます。
A→B→C→D→D→C→B→A
[3] 自分の番(ターン)のプレイ開始
④ダイスを振って運を賭けます。
・付属のダイス2個を卓上で振ります。
⑤資源を獲得します
1) ダイス2個の出目を合計します。その数字の土地全てから資源が算出されます。
・ダイスで出た目の土地に面して開拓地がある前プレイヤーは、その土地の資源を1枚山札から受け取ります。その土地に面して開拓地が複数あるならば、開拓地1つにつき1枚受け取ります。
・また、その土地に面して歳を持っていれば、都市1つにつき資源を2枚受け取ります。
●各地形から取れる資源
例:ダイスの合計が8でした。赤は開拓地が2つで鉱石を2枚、白は1枚を受け取ります。ダイスの合計が10だと白は羊毛を1枚もらえます。白の開拓地を都市にすれば、10が出たとき羊毛が2枚もらえます。
2)ダイスの合計が7の場合は、盗賊が活動します。
・ダイスの合計が7の場合、誰も資源をもらえません。
・この時点で、手札の資源カードが8枚以上の人は全員、資源を半分選択して(奇数の場合は波数切捨て)捨てなければなりません。例えば資源が9枚あれば4枚捨てます。
・その後、そのターンのプレイヤーが盗賊を好きな土地に移動させます。この時、盗賊は必ず別の土地に移動しなければなりません。
・さらにそのターンのプレイヤーは、盗賊が移動した土地に面して開拓地や都市がある人(複数いる場合は1人を選びます)から、資源を1枚奪います。奪った資源は手札に加えます。
・それから通常通り資源の交換や建設など⑥の手順に移ります。
重要:盗賊がいる土地では、盗賊がいなくなるまで資源が産出されません。
⑥資源の獲得が終わったら、以下のアクションを行えます。
・以下のアクションのうちa〜dは可能な限り何回行なってもかまいません。
a.資源カードを交換する
・足りない資源を手に入れるため、手札の資源カードと他のプレイヤーや銀行(山札)の資源カードを、交換することができます。これは条件が合う限り1ターン中何回でも行えます。
1) 他のプレイヤーと交換する(島内取引)
・どのプレイヤーとでも交換できます。
・どの資源が欲しくて代わりにどの資源が出せるかを提案し、他プレイヤーと交渉してカードを交換します。
・他プレイヤーが、そのターンプレイヤーに交換の条件を提案して交渉することもできます。
・自分のターンではないプレイヤー同士では交換できません。
※交換の枚数は自由ですので1:2の交換などをしてもかまいません。ただし、贈与(無償であげる)はできません。
2) 銀行と交換する(海外取引)
・同じ資源4枚を山札に戻し、代わりに好きな資源を1枚取ることができます。
・港のある交差点に開拓地や都市を持っていれば、もっとお得な交渉ができます。
港には3:1の港(一般港)と2:1の港(専門港)があります。
・一般港では同じ資源3枚を好きな資源1枚に交換することができます。
・専門港では、港に描かれたイラストの資源2枚を好きな資源1枚に交換できます。
※専門港では、そのほかの資源では交換できません。また、港で交換できるのは自分のターンのみです。
b.街道・開拓地を建設する
・建設することで資源の生産力を上げると共に、ポイントを増やすことができます。
・建設するには、特定の資源のセット(建設コスト表参照)を支払い、手元にある街道・開拓地コマを盤上に置きます。支払った資源カードはそれぞれの山札に戻します。
(1) 街道 木材+レンガ
・街道は道(タイルの辺)に建設します。1つの道には1つの街道しか置けません。自分の街道、開拓地、都市につなげて置きます。
・下の図の場合、オレンジは街道を青でマークした道に置けます。赤でマークした道には、別のプレイヤーの開拓地で分断されているので置けません。
・街道の長さが連続で5本以上になったら、「最長交易路」のボーナスカードを受け取ります。(枝道は含みません。また、途中に他の人の開拓地や都市があってはいけません。自分の開拓地や都市は大丈夫です。)
・「最長交易路」を持っている人より長い街道を作った人は、すぐに「最長交易路」を奪います。「最長交易路」を持っている間は2ポイント加算されます。
・下の図で、赤の街道は6本続いており、「最長交易路」を持っています。オレンジの街道は赤の開拓地によって、2本と5本に分断されています。
※他の人が後から街道の途中に開拓地を作ると、分断されて「最長交易路」を失うことがあります。そのとき、街道の長さが5本以上の人がいなかったり、街道の長さが最長の人が複数いた場合は、「最長交易路」はいったん誰のものでもなくなります。
(2)開拓地 木材+レンガ+小麦+羊毛
・自分の街道につながっている交差点に置きます。
・すでに開拓地や都市がある交差点と隣り合うところには置けません。つまり、隣り合う3つの交差点には、誰のものであれ開拓地や都市があってはいけません。
・下の図で、オレンジは開拓地を青でマークした交差点に置けます。垢でマークした交差点には、隣に開拓地があるので置けません。
※開拓地は1人5つしかありません。それ以上作るには、開拓地を都市にして開拓地を手元に戻しておかなければなりません。
・開拓地を作ると、その周辺の土地から資源を取れるようになります。
・開拓地は1つにつき1ポイントになります。
c.開拓地を都市にグレードアップする。
・開拓地を都市にすることで、ポイントを増やし資源の生産力を上げることができます。
・開拓地を都市にするには、小麦2枚と鉱石3枚を山札に戻し、自分の開拓地のコマを手元に戻します。それから同じところに都市のコマを置きます。
・都市にすると得られる資源が2倍(2枚)になります。
・都市は1つにつき2ポイントになります。
d.発展カードを購入する
・小麦、羊毛、鉱石を1つずつ山札に戻し、発展カードの山札から1枚引きます。
・発展カードは他のプレイヤーから見られないようにしておきます。
・購入したカードは次のターンから使用することができます。
e.発展カードを使用する
・自分のターンであれば、ダイスを振る前を含めていつでも、発展カードを使用できます。ただし、1ターンで使用できる発展カードは1枚だけです。
・そのターンに購入したカードは使用できません。
・カードには騎士、進歩、1ポイントの3種類があります。
(1) 騎士カード
・このカードを使用したプレイヤーは、まず好きな土地に盗賊を移動させます。
・さらに盗賊が移動した土地に面して開拓地や都市がある人(複数いる場合は1人を選びます)から、資源を1枚奪います。奪った資源は手札に加えます。
注意:ダイスの合計が7の場合と同じ効果ですが、7が出た場合と異なり手札の半減はありません。
・出した騎士カードは表にして自分の前に並べます。
・騎士カードを最初に3枚出したプレイヤーは、「最大騎士力」のボーナスカードを受け取ります。
・「最大騎士力」を持っているプレイヤーより多くの騎士カードを出した人は、すぐに「最大騎士力」を奪います。
・「最大騎士力」を持っている間は、2ポイント加算されます。
(2) 進歩カード
・「街道建設」「発見」「独占」の3種類があります。
・このカードを使用すると、カードに書いてある効果を発揮します。
・出した進歩カードは表にして自分の前に並べます。
a)「街道建設」
・資源を消費せずに街道を2本建設することができます。
・2本の街道は繋げて建設してもかまいませんし、別々のところに建設することも出来ます。
・街道は自分の街道、開拓地、都市に繋げて建設します。
b)「発見」
・山札から好きな資源カードを2枚手札に加えます。
C)「独占」
・まず資源カードのうち1種類を指定します。
・そして各プレイヤーの手札にあるその資源を自分のもとに集めることが出来ます。
(例えばこのカードを使って「羊毛」を指定すれば、各プレイヤーの手札にある「羊毛」を全て手に入れることが出来ます。)
(3) 1ポイントカード
・大学、市場、議会、大聖堂、図書館の5種類があります。(高価に違いはありません)
・ポイントカードは購入した時点で1ポイントとなります。
・ポイントカードは基本的に隠しておき、その人が自分のターンに合計10ポイント以上になった時点で公開します。
※ポイントを入れて10ポイント以上になる場合は、購入したターンでも公開することができます。
⑦次のプレイヤーのターン
・やることがなくなったら、次のプレイヤーのターンに移ります。
・左隣のプレイヤーは、ダイスを振るところから繰り返してください。
[4] 勝敗の決定
・自分のターンに合計10ポイント以上になったプレイヤーが「勝利宣言」をすると、そのプレイヤーの勝ちとなります。
※勝利宣言は自分のターンでしかできません。他の人のターンで自分のポイントが10ポイント以上になっていることに気付いたとしても、自分のターンを待たなければいけません。
【初心者のための初期配置例】
・初めてプレイする方は、地形タイルの並べ方や最初の開拓地、街道の置き方に悩むかもしれません。ゲームに慣れるために、タイル、数字、チップ、コマがすでに配置された下の図を使って遊んでみましょう。
①海フレームを組み立てます。凸凹の横に「数字」が書いてありますので、同じ数字の凸凹を組み合わせるようにしてください。
②図のようにタイルと数字チップを並べ、コマを置きます。
③各自、4色から自分の持ちゴマを色を決めます。
④各プレイヤーは、図で☆が付いた開拓地から最初の資源を獲得します。
《最初に獲得する資源》
オレンジプレイヤー:レンガ、羊毛(各1枚)
白プレイヤー:レンガ、鉱石、小麦(各1枚)
青プレイヤー:木材、羊毛、鉱石(各1枚)
赤プレイヤー:木材、羊毛、鉱石(各1枚)
⑤ダイスを振って一番大きい目の人から始め、時計回りにゲームを進めます。
⑥ダイスを振るところからは[3]の通常ルールに従ってプレイしてください。
大人気ボードゲーム 「カタン」のルールです。
基本的に公式のルールブックのテキストそのままです。
良きボドゲライフを!