自分から環境に働きかけて、環境を変える『環境突破能力』
人として考えさせる一文を読みました。
全国の教育機関で、教員や保護者の方々を含め生徒たちのセミナーを実施している木下晴弘さんの著書から
木下さんは塾の講師をやっていたとき、なかなか授業が成立せず悩んでいました。その時に、鈴木博先生にこう言われたそうです。
晴ちゃんは、授業が成立しないと悩んでいるんだろう?その状況を自分が作り出したという立場にたてるかい? と。
木下さんは、「そんな馬鹿な」と思ったそうです。1コマの授業を教えるのに教案を3時間もかけてつくって努力しているのに。。授業が成立しないのは生徒のせいでしょうと。
すると、鈴木先生は「そうか。じゃぁ、生徒が作り出したであろうその現状を、あえて自分が作り出しているという立場にたって、それと向き合えるかい?私はそれを訊いたんだよ」と。
鈴木先生は更に続けます。
例えば、晴ちゃんが何かのプロジェクトリーダーをやったとき、A君が真面目に参加していないとしよう。で、プロジェクトがうまくいかない。この時、晴ちゃんは、A君が真面目に取り組まないから、このプロジェクトはうまくいかない。そういうふうにA君のせいにしたくならないかな。
つまり、晴ちゃんは、A君が前向きに取り組まないから、このプロジェクトはうまくいかない。すなわち、A君が前向きに取り組めたらこのプロジェクトはうまくいく。
つまり、このプロジェクトがうまく進むかどうかの鍵は全てA君が握っていて、僕には何の力もないんだと、自分の無能さを自分で言ってるだけなんだよ。と
A君が前向きに取り組まない原因を自分が作り出していると、そう考えて一歩を踏み出せば、現状は変わるだろ。
晴ちゃんは環境にすべてを支配されているよね。自分から環境に働きかけて、環境を変えていかなきゃいけない。これを『環境突破能力』というんだよ
今の環境は自分が作り出していると考えなければ、一歩も踏み出せないよ。
以上までが引用ですが、私の心にもどしんと響きました。子供たちを前にして言い訳している自分がいないかな。親や友人、会社の中で人のせいにして自分に向き合っている自分がいないかなと。
もう一度考えるきっかけを与えてくれた言葉でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
引用元: 子どもが心から勉強好きになる方法 木下晴弘