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ポイ活で迷走中

今日は軽い話題を。クレジットカードのポイント運用を、今年からがらりと変えてみた。遠方で撮影をするためにも、できるだけマイルで飛べるようにしておきたいという気持ちから、ユナイテッド航空のマイレージプラスセゾンのクレジットカードに加入した。

ユナイテッド航空がスターアライアンスメンバーということで、このマイレージプラスのマイルはANAの特典航空券にも使うことができる。しかも、ANAのマイルと違って、サーチャージが無料で、キャンセル・変更もできるというすぐれもの。有効期限もないので、ため続けていくことができる。これが、1000円で15マイル、つまり1.5%つくという(プラチナ、ゴールドの場合)。

国内の航空券を申し込むためには片道5,000マイル必要なのだが、これは33万円分の利用に該当する。それなりの額を決済し続けていくと、無料の航空券がかなりたまっていくのだ。これは気軽に旅行するのに、とてもよい。来年の3月の札幌訪問にも、さっそく使っている。5, 6万円するチケットが、往復1万マイルでいけてしまう。66万円使うことで、5, 6万円のチケットが手に入ると考えると、10%もの還元である。すごい!

そうこうしているうちに、ホテル系のクレジットカードも気になってきた。これは、ヒルトンとマリオット系列のBonvoyのふたつが有名だ。それぞれ、年間200万円、400万円を使うと、それぞれ上級会員資格をえることができる。上級会員になると、部屋をアップグレードしてもらえたり、朝食が無料でついたりするらしい。ためしに両方とも加入して、なんとか上級会員の資格を獲得した。

特にBonvoyのカードは航空会社のマイルへの移行比率がよく、マイレージプラスにはさらにボーナスポイントもつくという。具体的には、6万ポイントを移行すると、1万ポイントのボーナスが付いて、3万マイルになる。Bovoyのポイント還元率は3%なので、6万ポイントというのは200万円分ということになるが、200万円で3万マイル獲得できるということは、還元率は1.5%であり、マイレージプラスと同等ということになる。Bonvoyを経由することで、ホテルの特典を獲得しながら、マイルがしっかりたまる、ということになる。

というわけで今のところ、

Bonvoy→マイレージプラス→マイルで旅行

という方程式に落ち着いている。

しかし問題は、こうしたホテルにほとんど泊まることがないのだ。アップグレートや朝食無料になったとしても、そもそもの宿泊料が高い。一泊5万円のマリオット系列ホテルに泊まって無料アップグレードを獲得しても、全然うれしくない。1万円のビジネスホテルに泊まって4万円節約したほうがいい。

ということで、シンプルにマイレージプラスでマイルを貯める、という流れになりそうだ。ポイ活は、ポイントを貯めたり、特典を得るために、むしろ無駄な出費が増えかねないという、諸刃の剣なのだ。

小山龍介
BMIA総合研究所 所長
名古屋商科大学ビジネススクール 教授
京都芸術大学 非常勤講師

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