「事業を創る人」の大作戦 vol.2〜社外とのつながり方〜 開催しました!
日頃より一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会(以下、BMIA)と株式会社日立社会情報サービス(以下、当社)へのご支援ありがとうございます。先日開催された「事業を創る人の大作戦」ウェビナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。
本ウェビナーでは、会社員における「変態」(※1)の探し方をテーマに、イノベーションを起こすための手法やマインドセットについて対話が行われました。
ランチタイムに開催することもあり、気軽に参加してほしいという願いをこめて、一般的なウェビナーよりもフランクでアットホームな雰囲気を大切にしています。チャットやリアクションボタンを活用し、参加者のみなさまとのやり取りを促しました。その結果、多くの貴重な意見や疑問が共有され、参加者同士の交流も活発に行われました。ウェビナー後にFacebook等でつながった方もいらっしゃると伺っています。
特に参加者から多くの関心が寄せられたのは、“他の企業がどのようにイノベーション・新規事業に取り組んでいるのか”についてでした。登壇者とモデレーターの会話のなかで、社内におけるセルフプロデュースや上司との関係性といった重要なテーマが取り上げられました。
変態たれ!
また、“失敗や成果が出せないことに執着せず、すべての経験がチャレンジの価値を持つこと”が話題に挙がったことも印象的でした。イノベーションや新規事業では試行錯誤がつきものであり、それぞれの挑戦が新たな成果を生み出す可能性を秘めています。自ら「変態」を豪語する宮木さんは次のようにメッセージをくださいました。
「私は、変態を以下のように定義しています。(※1)
これは、新規事業開発に取り組む人々と、ウルトラマラソンやトレイルランニングに取り組む人々と、まったく異なる二つのコミュニティで同時多発的に、お互いのことを“変態”という言葉でリスペクトし合っていた経験から、その共通項に着目してつくりあげたものです。それぞれ自身のコントロールの及ばない巨大な“不確実性”と向き合い続けるプロセスを楽しむためには、結果にこだわりつつも、“結果以外の原動力”が必要だと日ごろから感じています。
ここで重要なのは、世の中には“自覚的な変態”と“無自覚な変態”の2種類の人しかいないということです。そう、あなたも自覚しているかどうかは別として、間違いなく“変態”なのです。新規事業開発でも、トレイルランニングのような競技でも、どんな仕事でも趣味でも、“自らの変態性を発揮できる場面”を知り、その様な場面を増やすことは、人生を豊かにする秘訣だと思います。
このような場面に無自覚な方にも、自覚しつつも更なる変態性に気づきたい方にも、おすすめの方法が、“新しいなにかに取り組む”、“今までと異なる方法を取り入れる”、“初対面の人と接する”など、とにかく、“新たな○○”に取り組むことです。大それたことでなくても、帰り道のルートを変えるとか、食べたことのない食べ物を食べてみるとか、ちょっとした“人生初”を取り入れることを習慣化することがお勧めです。このような習慣が身につくと、人生全体で考えたとき、自らの変態性に触れる可能性が飛躍的に高まることが想像できると思います。そして、実践していただくと、新規事業に取り組むマインドセットとしても非常に価値があることを、実感できると思います。(宮木俊明)
参加者のみなさまが、新たな視点や気づきを得られたことを願っています。イノベーションを追求する道は決して容易ではありませんが、本ウェビナーを通じて、具体的な手法や成功事例をご提供できたのではと考えています。
興味を持ったところに飛び込む
現在も積極的に活動なさっている草間さんはこう語ります。
「人間は誰しも損失回避の法則が備わっており、失敗を恐れます。これは、私も同じです。
では、“みなさんにとって最大の失敗”って何でしょうか?個人的にはこの視点は大切に持ち続けたいと思っています。ミスなく生きることを重視すると、過去に経験があり、やり方も熟知していることを繰り返すといったルーチンワークをこなしていく生き方になっていくと思います。
この価値観は素敵だと思っていますが、自分の価値観としては、自分ができること、物の見方や視野は固定化され続ける状況は嫌だと常々思っています(好き嫌いとか価値観の話なので、どちらかがすごいとか偉いといった話ではないです)。
こうした価値観の人にとっては、“最大の失敗は挑戦をしないこと”かと思います。
とは言っても、いきなり大きな挑戦は不安です。いきなり会社を動かす、社会を変えるとなると目に見える成果が出る前に力尽きます。オススメとしては、自然体で挑戦し続けているコミュニティに飛び込んでみることかと思います。興味にあるところにまずは飛び込む。それで、いいかなぁと思っています。そこからは、そのコミュニティ内でご自身の内部に芽生えた“挑戦したいこと”・“やってみたいこと”を大事にするといいと思っています。」(草間隆人)
今後もBMIAと日立社会情報サービスは、さまざまなイノベーションイベントやワークショップを通じて、参加者のみなさまとともに成長し続けるための材料を提供してまいります。私たちの目標は、みなさまがビジネスにおいて変革を起こし、自身のアイデアを実現することです。
最後に、「大作戦」発起人である中川慎太郎さんと、当社からの提案に対して0秒で動いてくださったBMIA事務局長 片岡さんにメッセージをいただいて、このレポートを締めたいと思います。
コラボレーション企画が立ち上がりました!
今回も200名強の方にお申込みいただきうれしく思います。みなさまの”開催希望・継続開催の声”がある限りはウェビナーを持続したいと思っています。
また本日は本ウェビナーの副次効果をひとつご紹介させてください。本ウェビナー起点でつながった方と「個人間」→「組織間」→「会社間」へと徐々に発展して、現在はお互いのナレッジ・ノウハウを活用したコラボレーション企画を立案して具体化にむけて進行しています。(確定したら別途記事にします)
こうした実体験から、ウェビナー申込時に「新規事業アイデアの壁打ち(ヒアリングや意見交換)ボランティアの募集」を設けさせていただきました。
みなさまの熱量も高く、なんと・・・100名以上の方が「YES」と手を挙げてくれました。こうしたみなさまと創る仕組み・仕掛け・イベントなども今後は企画していきたいと思っています。(中川慎太郎)
やってみないことにはわからない
「ビジネスモデルイノベーション」協会と名乗る以上、われわれもつねに新しいことに取り組み、失敗し、ピボットして、またやってみるを実践していこう、というのが、BMIAの信条です。
賛助会員企業の日立社会情報サービス中川さんから「こういうことやってみたいんだよね」という話を聞いたときに、その場にいた、宮木理事、西村理事とともに二つ返事で「やりましょう! で、いつにする?」と会話したのを鮮明に覚えています。
「やらない理由がない」 BMIA内ではよくこのセリフが聞かれます。そしていざやってみると、やるべき理由が立ち上ってきたりもします。あとからその目的に気づくことも大いにある、というのもBMIAではたびたび経験します。(片岡峰子)
参加者のみなさまが、お互いの情熱と創造力に触発され、次なる挑戦に向けて邁進していくことをお祈り申し上げます。将来のイノベーションの成功に向けて、一緒に成長し、協力しましょう。イベントは継続していくので、ぜひご参加いただき、またお会いできることを楽しみにしています。(次回は9/13(水)ランチタイムに開催します)
当社がBMIAの賛助会員になって得られたことに関しては別の機会にお伝えしようと考えています。
(文責 喜納真里子/BMIA認定ジュニアコンサルタント)
※ビジネスモデルイノベーション協会(BMIA)主催のイベントはこちらから