6.反発した層をまとめて仲間にして推進力に変えていく
Salesforceの全社導入。多くのシニアミドル層が反発抵抗した。彼らがなぜ、猛烈に反発し、徒党を組んだのか?もちろん顕在意識では、恐怖だ。しかし、潜在意識レベルでは、彼らはまだまだ、組織の必要なメンバの一員でいたいのだ。
そこで、何をするか?
バウチャーチケットを買い、
反発していたシニア層に
Salesforceの研修
資格取得をお願いした。
社外のSalesforceの全社導入の失敗の分析をすると、「見える化」を後回しにするからだ。
私がやったのは
ダッシュボードの作成をシニア層にお願いした。
もともと、彼らは工学博士、研究者なのでデーターは大好きだ。データベースも大の得意である。ごちそうである。
元事業部長だと、観たかった数字、グラフが明確にできる。これは楽しい。Salesforceのライセンスをいち早く獲得し、Adminの権限で、あらゆるデーターをダッシュボードに織り上げていく。
毎週、営業情報を集約し、EXCELでグラフ化しパワーポイントで説明資料を作る。
この無駄な業務がなくなり、営業情報がリアルタイムで分かる。ドリリングできる。クロス集計できる。
経営幹部が欲しい物は「ダッシュボード」なのである。リアルタイムで営業情報を把握し、すばやい意思決定をしていく。これこそが経営幹部の仕事である。
こうなると、反対勢力はすぐさま経営幹部に認められる。必要とされる。新たなポジションを得る。
それも最新のクラウドサービスのスキルを身につけることを同時にしていくので自己肯定感も高まる。
経営改革で最も重要なのは実はシニア層だ。
もちろん、その経営改革は次世代、中堅若手世代のための土台作りだ。その土台作りはシニア層、ミドル層によってなすべきだ。世代間ギャップ、世代間の断絶は潜在的な問題なのでほとんど議論にも上がらないが確実にそれは存在しており、経営の非効率さを招いている。
そこを突くのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?