「質問会議」で会員交流
BMIAには、会員相互の交流を目的とした「BMIAカフェ」というイベントがあります。原則、月に1回、一昨年まではリアルに集まって食べたり飲んだりしながら話す場でしたが、昨年からは、オンラインで集まっています。
当初、「BMIAは会員さんが主役だ」という考えのもとに、どなたかにご自分の活動についてお話ししてもらったりもしました。そのとき、そのときは盛り上がりますし楽しいのですが、どうも、こちらがお願いしてお話ししていただく、というスタイルに違和感がありまして…、ならば、中途半端なことはやめて、事務局側がみなさんをもてなす方向に転換することにしました。
思いついたらやってみる! のが信条。折よく、アクションラーニングコーチ認定を受けたばかりでしたので、これをBMIAカフェでやってみよう、と、BMIAカフェ〜質問会議編〜が始まりました。昨年の11月のことです。
質問だけで進める「質問会議」
学習と学びを同時に進めるアクションラーニング。「質問会議」というフォーマットがあります。メンバーが集まり、1時間、ある問題を取り扱う会議です。
問題解決に向けての対話をすることになるのですが、ここでの重要なルールは「質問するだけで自分から語らない」「振り返りの時間を持つ」の2つ。
とかく、「問題解決」となると、ああしたほうがいいんじゃないか、こうしてみたらどうか、とついつい意見を(もちろん、親切心を伴った)言ってしまいがちな私たち。
参加するメンバーも、海千山千(って褒め言葉ですよね?)、百戦錬磨(尊敬してます!)のみなさんですから、もう、ノウハウはいっぱいオナカの中にあるはず。しかし、それを敢えて使わずに、敢えて出さずに、質問するだけ。
毎回、お一人の方の「現実に直面していて、本当に困っていて心から解決したいと思っている」問題を取り扱います。毎回、「問題提示したいです!」という方がいらしてくださるのが本当にありがたいです。
自分がリアルに困っていることについて、まぁ、根掘り葉掘り質問されるわけです。(始まる前に「ここだけの話ですよ、他言無用です」という守秘義務について全員の同意を確認します。)メンバーから問題提示者への質問だけでなく、その反対も、あるいはメンバー間での質問も、もちろんOKです。
毎回、あぁこの会議はどこにいっちゃうのかな〜、と、思うほど混乱したりしますが、これがメンバーの皆さんの協力(本当にまさに、主体的に力を出し合う感じ)と、「質問会議」がもつフォーマットの力のおかげで、いったんちゃんと着地します。
そんなヨタヨタしながら、ときには超低空飛行になりながらも、なんとか1時間の旅を終えたとき、なんとなーく、みんなの間に親近感が生まれて、温かい雰囲気が漂うのです。
そして、問題提示された方は「いや、そうか。そんなふうに思ってなかったので、あー、なるほど」みたいに、とってもすっきりした表情で感想を言ってくれます。
あ、これこそまさに、交流だ!
その雰囲気のなかで思ったのです。これこそが、BMIAカフェのめざすところだった、と。
前回のBMIAカフェ〜質問会議〜では、どうもまだみなさん喋りたりない感じ? と思いまして、いったん会議を終了してから、フリーな時間(帰りたい人は帰り、喋りたい人は残る。ビール飲みたい人は飲む。)を設けました。
こんなふうにしていますと、「じゃあ次はこのビジネスモデルをブラッシュアップするための時間を作ろう」みたいな話がどこからともなく出てきて、次のBMIAカフェの企画が決まったりします。
BMIAカフェは、いまは暫定的に「質問会議」を月に1回やっていますが、BMIA会員さん同士で一緒にやりたいことがあれば、自由にやっていただいていいのです。むしろそのための時間です。
でもいきなり、「何かやりたいことある方は、いつでもどうぞ」と言われたところで、手をあげるのは、やはり心理的ハードルが高いものですよね。(それを学びました…。)それには、この「質問会議」がいいきっかけづくりの場になるのでは、と思い至りました。
質問しあって、お互いのことを少しずつわかっていくと、次はこんなことができそう、という未来の種が生まれてくる、その土壌ができるんですね。
他の会員さんとの交流の機会が欲しい、とか、他の会員さんはどんな活動されているんだろう、知り合いを増やしたいとか、「質問会議ってどんなん?」とか、動機はなんでもかまいません。興味があれば、ぜひお越しください。(BMIA会員限定のイベントです。参加希望の方は、こちらから会員登録をお願いします!)
BMIAカフェ〜質問会議〜は、原則毎月第3金曜の夜、20時から、Zoomで開催します。もちろん、BMIAカフェ〜○○○〜は、随時開催いたします。BMIAカフェは、2人から6人くらい(多くても8人)で、こじんまり、ゆるやかに、開催しています。
(文責:片岡峰子)
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