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自身の睫毛は見えないけれど

私には、昔から自身の身体で「厄介だなぁ」と思う事が色々ある。ぬるいレベルでも火傷を追う時さえある猫舌、極度の静電気体質、手足が小さい事等々…。
その中で特にしょっちゅう悩ませられるのが、「睫毛がしばしば目に入る」という事。気が付いたら目に入って気持ち悪くなってしまうので、すぐに取り除けるよう基本的に手鏡は常備だ。

長らくその原因がわからずにいたのだが、昨日彼女から「睫毛長いよね」と言われた事でようやく原因を知った。自身の睫毛はどう頑張っても視界に入らないし、人の目をあまりしっかり見た事が無く長い短いの基準がわからなかったというのもあり、なるほど気が付かないわけだ、と大いに納得。
二重の事も触れた上で「女が羨む目」と高評価をいただいた。煩わしく思っていた事が、実は長所から来るものだったとは。まあ目が良くとも顔が良いかは別として。
それにしても、そのような細かいところまで彼女が見てくれているというのが嬉しいし恥ずかしい…。

きっかけは単に睫毛の話なのだが、様々な視点で物事を見る大切さを改めて知った気がする。出来る限り広い視野を持ち、自分に見えにくいものは誰かに見て貰って教えて貰うのも良い。他人の長所を探すのが得意でも自分の長所を探すのが不得意な私にとっては、これは非常に大事な心構えだろう。
そのような事を考えながら今日は4日ぶりの仕事をしていたのだが…結局二度ほど睫毛が目に入り、ああもう、と思わされてしまうのだった。彼女のおかげもあり少し苛立ちは減ったものの、出来れば侵入は許したくないところである…。

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