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ロケットリーグというゲームの「最大の問題点」
最近ストリーマーがやっているからという理由で流行っているロケットリーグだが、この記事ではこのゲームの最大の問題点について語りたい。
このゲームの最大の問題点は、3on3の上のランクに行くまでの過程で「ボールに触らないでゴール前に居た方が良い」という状況が長時間生まれてしまうことにある。
あまりにも多すぎる迷惑概念「ボールチェイサー」
このゲームはダイヤレートくらいまではボールに向かって突っ込み続ける「ボールチェイサー」が多すぎる。というかそもポジショニングが勝敗に影響すると知っているプレイヤーが圧倒的に少ない。
結果としてプレイヤーは自分が前に出ると誰も後ろに控えていないのでディフェンスが崩壊するリスクが高いため、長期的な目線で勝率を高めようとすると様子見ばかりになる。必然的に試合の大半をディフェンダーとして過ごさなければならず、守備側のミスは直接失点に繋がるため、プレイヤー単位でみるとその重圧は非常に大きい。
守備を意識してプレイしても、味方が二人目のゴールキーパーに入ることはほとんどないので、こちらが早めに当たりに行かざるを得ないが、その判断を誤ると失点に直結してしまう。好き勝手にボールを追いまわして滅茶苦茶やっている連中はミスってもボールが自陣に行くだけだから反省もしないのでそれを繰り返し続ける。それなのに、ディフェンスしている自分はミスったら失点につながってしまう。
結果として真面目に勝利に繋がるプレイをしているプレイヤーが、ボールチェイスし続けているゲームを理解していない無能な味方から煽られることになってしまう。はっきり言って理不尽極まりない。
味方が変なタイミングで不用意に横からボールに触り、結果的にセンターボールの形になってしまうことも多く、何もボールを操作できない上に味方に足を引っ張られ続けるという非常にストレスが溜まる状況になりがちだ。
唯一、適切に下がるプレイヤーとパーティを組めたときは試合が成立し、戦略的なプレイができるため楽しいが、それを期待するのは難しい。
結果として、ボールに触らず守ることに徹するほうが勝率が安定するという大して面白くない上にストレスの溜まる歪んだゲーム性が常態化してしまっていて、ソロランクのプレイ体験が著しく損なわれている。
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↑筆者に送られてきた、初心者プレイヤーの悲しみの声。
筆者としてはこれがロケットリーグというゲームの最大の問題点だとすら思っている。もうプレイヤーの自由度とかどうでも良いから、お前らのやっているボールチェイサーが一番の地雷行為なんだってことを、公式はゲーム内で教えてやってくれよ。
なんでこんなことになってしまうのか?
ロケットリーグにおいて、長期間「ボールに触らないほうが勝ちやすい」という歪んだゲーム性が生まれる理由は簡単で筆者を含めたプレイヤーの平均IQがGTAやCodより低くてたったの90しかないから、ゲーム側がプレイヤーにゲーム内でポジショニングを教えず、またそれを無理に強要していないことが大きな要因として挙げられる。
ロケットリーグには基本的なポジショニングや役割が自然に身につくような仕組みがほぼ存在せず、試合中に自分がどのポジションを取るべきかをゲーム側が教えてくれるわけではない。
さらに、自由なゲーム性、プレイヤーの自由な動きを許す設計であるが故にポジショニングを強要するようなシステムもないし、ポジションを崩しても、ゲーム側がそれを指摘したり、罰則を与えたりすることはないため、プレイヤーによって意識の差が激しく、試合の流れが無秩序になりやすい。
例えば、他のチーム競技なら「フォーメーションを崩したプレイヤーがチームに悪影響を与える」ことが明確になるし、ダメな動きをするプレイヤーはレートが上がっていかないが、このゲームはポジショニングがカス以下でも小手先のボールに触る技量だけでかなり上のレートまで行けてしまう。それを助長するかのように、このゲームはポジショニングを学べるモードはないのにボールを触るトレーニングモードだけがやたらと充実してしまっている。
そのため、プレイヤーは本能的に「とにかくボールを追いかける」(いわゆる徹底的に鍛え抜かれた小学生サッカー)という意味不明な動きに流れがちになり、試合のバランスがハチャメチャに崩れてしまうし、そこで実直に勝ちを目指そうとすると自分一人だけがゴール前に下がって何もしないゲームになってしまうというわけだ。つまんな
プレイヤーができる対策・処方箋
「ボールに触らないほうが勝ちやすい」という問題に対処するために、プレイヤーができることはいくつか考えられる。しかし、ゲームの構造上、根本的な解決は難しいため、現実的な選択肢として「ストレスを減らしながらゲームを楽しむ方法」を模索する形になる。
1. ダブルスをプレイする
おそらく最も有効な対策の一つ。3v3(スタンダード)はソロでやると味方の動きが予測しづらく、ポジショニングが崩れやすいが、2v2(ダブルス)は単純に味方が1人しかいないため、動きの予測がしやすく、相手の隙を突きやすい。カオスな試合展開になりにくく、より戦略的にプレイしやすいのがメリット。ダブルスでも「ボールチェイサー」がいると厳しいのだがダブルスのボールチェイサーはあまりにも弱い(上のレートに上がってこれない)ので3on3よりも圧倒的に遭遇しにくい。
フレンドと自分の二人しかいない時も残り一人の野良ボールチェイサーにイライラすることになるので、ダブルスを遊ぶことを強くお勧めする。
2. 同じ実力のフレンドと3人固定でパーティを組む
これが理想的な解決策。味方の動きをある程度理解しているプレイヤーと組めば、ポジショニングの問題が大幅に軽減される。ランクが上がるにつれてソロの試合がストレスになるなら、フレンドと固定でプレイすることで快適な試合展開を作れる。ただし、ロケットリーグのランクは平均レートではなく一番強いプレイヤーに合わせてマッチングが行われるのでそこは要注意。まあ、ぶっちゃけソロでランクマを気軽に回せないゲームってそれだけ人口が減る要因なのだが。これはもうどうしよもうない。