Pacifica611HFMの修理の話(2
というわけで、早速修理に取り掛かります。
修理前の段階でアンプに繋いだところ、電気系の動作はまずまず良好でした。
引っかかるのはトーン?のガリ音と動きが軽すぎることぐらい。
ビスの話
何本かのビスが錆びていて、1本はサビでドライバーを入れるところが埋まってしまってました。
なんとか掘り出して、取りました。
これらは交換ですね。
なお、ヤマハの611用のビスはM2.7という特殊サイズで、1本頼むと160円します。
ピックガードのサビ
かなりきっちり固着しており、そう簡単には取れませんでした。
デザインナイフなどで少しずつ削りながら、塩酸系の漂白剤と歯ブラシ、スコッチブライトでなんとかここまでたどり着きました。
円状の黒いのはサンドイッチしてある黒いプラスチック板です。
指板
指板はネットで調べたら、白化にはオリーブオイルが良いよとのことでしたので、オリーブオイルをつけたキッチンペーパーで拭くと、余計な柑橘系オイル?分が浮き出て来たのでふき取りました。白化していたのは柑橘系オイルだったようです。
写真の通りとてもきれいになりました。
さすがパシフィカの上位機種・・・
ピックガードを外すと、線を通す溝とかの穴が出てきます。
でも、よくみてください。
下位機種にない特徴があるんです。
(これで安っぽい塗装とは言わせません)
なんと導電塗装がされてます。
高級機では必ずされている塗装、ノイズ防止に大いに役に立つ塗装です。
無論611も高級機ですのでこのように導電塗装が線を通す溝、ピックアップの収まる穴などには施されています。
ブリッジですが・・・・
正直、ゴトーのGTC102を代替で取り付けようと思っていました。
ところが・・・
1)純正ブリッジには標準でグラフテックのストリングセイバーがついているが、これの取り付けネジが意外に錆びておらず(白化はしていたが拭き取ることで大丈夫だった)、錆びはブリッジベースのみ。
ためしにゴトーのブリッジを仮合わせしてみると、微妙にねじ位置がズレていた(下の真ん中のネジ位置は同じだが、下左右はネジが合わず:想定済:、上の左右も微妙に位置がズレていた)ので、悩みに悩んで純正で戻す事にし、純正のブリッジベースを頼み直し。ブリッジベースは2400円。
ジャックプレート&エンドピン交換
錆びていたジャックプレートを交換。部品代540円。
高級部品以外は安いのがヤマハのパーツの魅力。
エンドピンも交換。こちらは取り付けビスセットで240円。
残りの作業
1)(ブリッジベースが到着し次第)ブリッジ組み立て&取り付け
2)スイッチつきポットの交換&対策(ガリ、動きが軽すぎ)
3)弦張り&各調整作業