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Pacifica611HFMの修理の話(4

最後に1つ残っていた、トーンポット。
実はPacifica600シリーズの最大の欠点はここじゃないかなぁと私は思ってます。
というのも、中古店のPacifica(0シリーズ以外)って、けっこうトーンポットが軽い。正直私にとっては軽すぎる。
ショールームなどの新品は多少軽いけどそうでもない感じ(ちょっと店員さんに無理お願いしました、この場を借りてお礼とお詫び申し上げます)。
・・・ということは、トーンポットの耐久性がいまいちってことですね。
製造で問題だったんですかねぇ・・・

中を開けたらこんな感じ。

まぁこんなもんだと思いますが、案外冗長性がとってあります。

写真ではトーンポットをすでに外した状態です。
実は最初に来た段階でかなり軽すぎる上にガリノイズもでてまして。

ヤマハのスイッチポットとほぼ同じ。


そして、交換時にはんだ付けをミスって、ガリ音が酷くなってしまったので、再度交換のやり直し。

そして、ミスの原因は、ポットのボディへの(アースの)はんだ付け。
ポットって熱が加わりすぎると軸に封入してあったグリスが溶け出てしまったりするので。
で、それをできる限り回避するのが、ポットアースラグと呼ばれる、ポットの軸につけるアース端子のついたワッシャーなのですが、実はインチ軸のポット用は有るんですが、Pacificaのポットはミリ(同型パーツとしてSCUDのPUSH-250Aを今回は使用)。これだとインチ用のものは軸にたいして穴が大きすぎてスッカスカになってしまって意味がありません。
そこで、これを使いました。

意外にこの手のパーツは覚えておくと役に立ちます。

キタコのバイク用の丸型端子。
これがまたミリ軸ポットにちょうどいい大きさ。
アース配線はこちらにして、ポットの熱負担をできる限り下げることに。

配線の注意点は・・・
ハムバッカー(セイモアダンカンCustom5)の線が案外細くてすぐ切れます。
なのでそれを見越して切れないように線を取り回して付ける必要があります。

また、(私はボケかましましたが)ハムバッカーから出ている黒線は、アース線ではなくてコイル1のホットであるということ。これも結構間違えやすいです。(ちなみにメーカーで配線の色が違うので要注意)

切れてもいいように全体の配線は写真かメモに取っておくといいでしょう。

今回はテストでこのパーツも。

同じ容量のオレンジドロップ。


交換してみたんですが。。

素人でもわかるぐらい出音が素直じゃなくなります。
ちょっとピーキーな感じですかね。。
ハナっから思いっきり歪むのでクリーンが出にくくなります。
コンデンサ一つでここまで音が変わるのはちょっと驚きです。 
おとなしすぎるギターにちょっとやんちゃさ加えたいなら、これは良いかもしれません。
逆に言えばいい歪みですが、、
今回は元に戻すことに。
私ではちょっとまだ扱えなさそうなので。
ヤマハさん、こういうちょっとしたパーツにも気を使ってくれてるのかと思うと逆にちょっと感動。

意外にこの純正のコンデンサーがいい味出してることがわかりました。

あと・・・
まだ少しガリがでます😱

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