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Amazonの配送トラブルについて考える(1)給与編

実は、私自身、本職だけでは今はまだ飯が食えない状態なので、非正規契約でトラックの仕事をしています。
以前は(正社員として)中距離や、コンビニ配送などしてましたが(件数少ないしおろしも比較的楽ではあった)、勤務時間的にきつく、睡眠も(たとえば中距離だと車中泊が多い=エンジンかけっぱで寝ないと扱ったり寒かったりで寝られない、そのため静かに寝ることはまず不可能なのもあって)疲労が蓄積し過労で色々あったので、今は地場でやってます。これなら確実に家でしっかり寝られますからね。
※ただし正社員だと、朝7時頃出勤の夜8時9時とかふつうにあるので・・・

まぁ色んな経験?を非正規で色々やってる関係もあって、勤務形態や契約などもある程度は把握しています。

わたしもお客として経験しましたが、最近Amazonの配送の中心がヤマト運輸や日本郵便からAmazonフレックスに切り替わったこともあり、配送がある意味レベルが下がった感が否めません。

このシリーズは、これらについていろんな?視点から考察してみたいなぁと考えております。
今回(と次の回)は配送「される」立場ではなく、「する」立ち場から。

配送の契約は様々

まずは、運送会社における集配・運行(中継)ドライバーの契約について、ある程度理解しておく必要があります。
皆さん一般的なサラリーマンと同じ契約だと思ってる人がおおいと思いますが、実は結構違ってたりします。

従量契約

一般的な正社員ドライバーに多い契約です。
基本給+運んだ量(大体重量 or 容積換算重量)で計算されて、どれだけ運んだかで給与が決まります。(計算式は会社によって違います)
たとえば宅急便でも、大きさは60サイズでも、10キロ近い重さだったら、100サイズ換算になりますし、重さが5キロ未満でも、縦横高さを全部足した長さ(サイズ)が150cmぐらいだったら160サイズとして扱われます。それと同様に料金の高い方で換算されるので、大きければ大きいほど、重ければ重いほど効率はいいわけです。
(ヤマトは不明ですが佐川の契約はそんな感じです。また中小だと完全従量契約もあって受け取った料金のn%、なんてのもあります。
※ただ私の経験上から申し上げると「受け取った料金」がドライバーに知らされないケースが多く、かなり安い仕事を請け負って振ってるブラックも多いです。)

また、軽貨物などをあつかう軽自動車をつかった配送の場合(ヤマト運輸や佐川急便でもある)1件いくら、という契約になってることもあります。
大体1件100~150円ぐらいと言われてます。(アマゾン除く)

まぁもっとも車によって運べる容積、活動できる時間は限りがありますし、当然過積載はアウトです。そことのバランスが必要になりますが。

時間契約

世間一般でいう時給いくら、ってやつです。
実はドライバー派遣などの非正規契約はだいたいこのパターンが多いです。
またベテランドライバーの再雇用契約なども、たとえば完全固定コースでここのお客さんだけ、とか、この時間帯だけ、とか、午前はここのお客だけ持っていって、終わったらホーム上での作業の手伝い(通称「地上勤務」)、とかもだいたいこのパターンです(か後述の一定給が多い)。

一般契約(一般的な会社員と同じ)

最近は人手不足で、運送会社でも総合職(事務職)が配送に駆り出されることがよくあります。基本的に総合職はものを運ばない事が多いので、基本は一般サラリーマンと同じですね。
また管理職は労働組合所属ではない事があるので、そうなると一般サラリーマン(の管理職)と同じ給与体系になる会社も多いそうです。

車両貸切契約

ある一定時間車両(とそのドライバー)を占有し、配送してもらう契約です
傭車などに多い契約で、実はコンビニの配送もこの契約になってる場合が多いです。(ドライバー派遣除く)

それに関わってるドライバーも、それに従った給与になることが多いようです(なので見た目は一般契約みたいな感じになります)。
実際は傭車となると、その会社の仕事がない日は別の配送をすることもありますから、その場合はまた別の契約、ということになります。

アマゾンは時間帯による車両貸し切り契約

アマゾンフレックス、つまりアマゾンの配送は、下記のような流れになってるようです。

これはあくまで昼間だけ、というやつなので。
あと、時間帯により”ブロック”も異なります。
たとえば4時間のブロックや6時間のブロックというのもあるようです。
当然それで量も異なるので、報酬も異なります。
聞くところ4時間×2が多いそうですが・・・
となると夜は夜で別なんでしょうかね・・・

で、考え方の詳細はここにあります。

で、問題はこの報酬は全部収入にはなりません。

次回はこれについてお話します。

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