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私の人生を狂わせた「Fancy Shoes」という曲


はじめに

突然ですが私はチョン・イルフン(以下、いるんちゃん)の「Fancy Shoes」という曲が大好きです。
感性が捻れて無駄にこだわりが強い自覚がある私がものすごく好き!と思える曲は年に一曲あるかないかで、それなのに2021年初頭にこの曲が年間一位を掻っ攫っていきました。恐ろしい。
今回はその人生狂わせ楽曲「Fancy Shoes」の好きなポイントを雑な文言で羅列していきます。
所詮は理論ではなく情熱で好きなだけなので無理矢理言語化して分かりづらくなっているところもありますが、そこは単なるオタクの叫びでしかないので読み飛ばしてください。


① なんといっても唯一無二のいるんちゃんの声

 いるんちゃんの初見時「ボイチェンかけてそうな声だなこれ…地声!?」てなる特徴的な声がとにかく世界で一番大好き。いかついも可愛いもメロディアスなラップだってお手の物だし、基本的に歌も上手いので五角形全てが突出している上に個性もある。ヤバい喉をお持ちの天才。


② 貴重ないるんちゃんのボーカル

 びとびではラップ担当だったのでメロディラインを歌うことはなかなかなかったのにこの曲はソロなのでいるんちゃんが歌ってる。天才。


③ 破裂音と半濁点

 これはいるんちゃんがどうというよりは、もしかしたら韓国語の発音の問題なのかもしれないけど、特にサビ前の「핀핀 순간 핑핑 돌아」の"ピンピン"のところは普通にぴんぴんと読むのではなく"ッピン、ッピン、"と破裂音を加えて各音をきちんと区切っている感じがして、ラップであることも相まって耳が気持ちいいところが聴くたび新鮮に好き!って思います。

特にこのひとつひとつの単語を区切るところが、私が「いるんちゃんのラップって滑舌が良いな」ってなんとなく感じていた所以でもあるのだろうなと今更…。
その他も破裂音を強調して歌ってるっぽい箇所がいくつかあってもれなく全部好き!


あと半濁点がつく言葉ってどうしても可愛いニュアンスが出てしまうイメージがあるんだけど(多分私だけ)、いるんさんの半濁点は可愛さが排除されて格好よくなっていてすごいな…って毎回思う。


④ いかつさとやさしさの間

 ソロとしての代表曲の「She's gone」とかはどちらかというとボイチェン感マシマシというか(ボイチェンはしてない)、いかつさ強めの曲なんだけど、この曲はそこまでいかつくない。それでいて優しいかと言われるとそれはいるんちゃんの声なのでちゃんとかっこよさが立っている。

いかつさでも優しさでもないラップってなんなのかと言うと、「やんちゃ感」なんですよね…。ここがいるんちゃんぽさ強くて最高だな〜!ってなる。


⑤ 音の展開と印象の変化

 Aメロはポップでお洒落な音なんだけど、Bメロになるとちょっとやんちゃ感出てきて、サビに入ると総まとめ!可愛い!やんちゃ!お洒落!!!ってなる(音楽理論ミリしらなのでレビューがクソ)。
特にサビで16bitのゲームSEみたいなピコピコ音がサンプリングされてるのが最高に大好きすぎる…これをいるんちゃんが入れたんだとしたらあまりにもセンスが天才でしかない。
私の心臓ぶち抜きポイントは特にこのピコピコ音だけど、それを抜きにしても同じ曲の中でちゃんと曲の展開を考えて作ってるんだろうな〜ってわかるとこが好き。


⑥ 婉曲的でお洒落な歌詞

 「あなたに夢中」とか直接的なことは一切言わないけど、つまらないこの街の中で一目見た瞬間くらくらさせるような髪を持つ「君」との出会いだけが特別で、その時の高揚感や手に入らないもどかしさや諦念、その他諸々を全部ひっくるめて言ったであろう「格好良い靴が俺は好き」のワンフレーズで納得させられちゃうのが強い。いるんちゃんのセンスが光る。


⑦ 歌詞のイメージがいるんちゃんすぎる

 人物も何も知らずにこの曲にハマったけど、その後にチョンイルンてどんな人なの?って知っていくとすごくこの歌詞を書く人そのものだなあって感じがした。
具体的に言うとこの曲のメロディ自体はアップテンポで楽しくて、歌い方もそれなのに、歌詞は単純な楽しい恋の歌じゃなくてどっかずっと拭いきれない、染み付いた歌い手側の諦念が漂ってる。
一目で気持ちを奪われるほどの出会いだったのに、色んなものを諦めているから恋愛ドラマみたいにまっすぐ立ち向かえない。歌の中で後悔を吐露しちゃうくらい惜しんでるのに、きっと人前では恋をしていたことすらおくびにも出さずに無邪気を装って笑っている。そんなこの曲の主人公があまりにもいるんちゃんのイメージにぴったりすぎて、切なくて苦しいような不思議な気持ちになります。
楽しくて素敵な曲なのに、今いるんちゃんは何してるんだろうなぁって考えて泣きそうになる曲でもある。好きすぎて許せない。


おわりに


こんなに人の人生を狂わせるほどの素敵な曲を作る元BTOBメンバーのチョン・イルフンは2020年に2016年から2019年にかけて合計100回以上の大麻を使用した容疑で逮捕され、今年4月の公判ではその事実を認めているようです。
韓国で薬物を使ったアイドルが復帰した例はない(らしい、検証不足かもしれません)から、きっといるんちゃんももう芸能界には帰ってこないのだろうし、もし自主レーベルとかを始めて音楽だけは取り戻す未来があったとしても、もうBTOBメンバーとしてステージに立つことはきっとない。この特徴的な声がリアルタイムで聴けることはないんだなぁと思うとド新規だけどしんどすぎて泣けてきますね!!🥲

以上私の人生を狂わせた名曲「Fancy Shoes」及びいるんちゃんの好きポイント、ぶち殺すぞポイントでした!!!




結局いなくなってしまうのなら、聴くたびこんなにも後ろ髪を引かれる素敵な楽曲を残していかないでよ。

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