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BTOBのラップラインに対する個人的かつ偏見満載の考察

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はじめに

BTOBといえば「バラ」ードアイ「ドル」!
…なのですが、私はどういうわけかラップにやられてこの底無し沼に足を突っ込んだオタクの一人です。
その始まりの曲こそ「MOVIE」なのですが、この曲については並々ならぬ思いがありそれだけで一つnoteの記事が出来てしまうので今回は割愛します。必ず近々書きます。

最近はそんな魅力満載のBTOBのラップライン3名について色々と考えすぎて脳みそが爆発しそうなので、ここで一度吐き出して楽になりたいと思います。


自分のためのまとめでしかないので彼らの基本情報をすっ飛ばしているし、音楽理論・知識ともに皆無かつ全て憶測と偏見でものを言っているのでそれでも許すよ、という方のみこの先へお願いします。


プニエル

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まず、BTOBのラップを聴いていて真っ先に耳に入る流暢な英語の歌い手、プニエル


イケメンというよりはハンサムという言葉がお似合いですよね。私は髪ある時より今のヘアスタイルの方がバチクソ似合ってて大好きです。


個人的にプニエルは一番ゴリゴリのヒップホップが似合う歌い方をするな〜と思っていて、実際めちゃくちゃ似合うんですが、どういうわけか別にヒップホップしてないBTOBの音楽にもちゃんと浮かずに馴染んでるんですよね…。

それが不思議すぎて色々聴いてみたんですが、甘くて重い、メロディも柔らかな音楽ってともすれば冗長にもなり得るはずなのに、どの曲にもちゃんとメリハリがついているのはこの一見浮きそうなちょっと硬い声質のラップがあるからなのでは?と思いました。


加えて、ネイティブな英語力をフル活用して練り上げられたラップが合間に差し込まれることで、甘ったるい歌詞やメロディが一旦リセットされて流行りの洋楽みたいな雰囲気を持つことがあって、そのかっこいいラップを経てからのラストに盛り上がるサビという流れだと何故か同じメロディ、歌詞でも退屈しないんですよね。


というわけで、プニエルのラップはBTOBの楽曲全体の「今っぽさ」や「場面転換」を担っているので、まるで空気を入れ替えるための窓みたいな立ち位置だなぁと感じます。
プニエルのラップが光っているなと思う楽曲を3つ挙げるとするなら…という基準で選曲してみたのが以下の通りです。



「Mirage」(BTOB 4U)

いきなり4Uの曲なんですが、この曲こそみんなのイメージするプニエルのラップって感じがします。初めましての方にプニエルの声ってこんなだよ〜って紹介するのに良さそう。
プニエルとミニョクさんとでこの曲のラップ部分を聴き比べると本当に声質と歌い方が全く違うんだなって実感できるのも楽しくて大好きです。



「Beautiful Pain」

言わずと知れた人気曲ですが、重たさだけで終わらないのはプニエルのラップのおかげもあるんじゃないかと勝手に思っています。突然始まる早口の流暢な英語に耳を奪われないはずがないんですよね〜。肩の力の抜けたのびやかな歌い方も重たい印象が強く伝わってしまいそうなこの曲にはすごく合っていると思います。



「THAT GIRL」(PENIEL)

今度はBTOBじゃなくてすみません。プニエルのソロ曲です。も〜ドチャクソ好きなのでどうしてもねじ込んで布教したくなってしまいました。快晴の空の下、みんなで集まって気楽なパーティでも開こうよみたいな吹いたら飛んでいってしまいそうなほど軽やかなメロディに乗った少し高めの声のプニエルのラップが最高です。あと珍しくサビでは歌ってもいるんですが、歌うとこんな声高いんだ!?と思いました。BTOBなので普通に歌も上手くてびっくりしました。おすすめ。


チョン・イルフン

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続いてはイルンさんですが、彼はもう言わずもがな声がメッッッチャ良いです。

これは完全な主観であり好みですが、低くてリズム感があって良い意味でアイドルラッパーらしくない声だからこそ、楽曲の方向性から重たく捉えられてしまってもおかしくないグループ全体のイメージを軽やかなものにしているのではないかと感じています。


そして、プニエルがゴリゴリのラップが似合うとするなら、イルンさんはメロディアスで歌うようなラップがものすごく似合うな〜!と思います。ちょっと大人の雰囲気を漂わせたジャジーな楽曲でのラップパートなんかもう完全に彼の独壇場で、こればっかりはあの最強ボーカルラインも敵わないなと思うほど惹きつけられると思います。


とはいえゴリゴリのラップ寄りな彼のソロ曲、「She's gone」もちゃんとめちゃくちゃかっこいいし、実際Spotifyでは再生一位に君臨しているし、BTOBのバラードにおける優しいラップも全く浮かずにこなしているので、あまりにも万能なオールラウンダーなんですね…。天才ですね…。

ラップは好きだけどガチのヒップホップはちょっと音楽性的にとっつきにくいかも、という人は彼のセンスで練り上げられた音楽に惚れるんじゃないでしょうか。私のことです。


イルンさんのラップが光っていると感じる個人的に好きな楽曲3選は以下の通りです。



「MOVIE」

この曲のせいで、ひいてはこの曲のイルンちゃんのラップのせいでこんなクソ重考察文をしたためるほどのオタクになったのに挙げないはずがないですよね。
最も生き生きしている声の人がイルンちゃんです。これで伝わると思います。



「Blue Moon」

3分12秒あたりの転調する部分の歌い方が最高。他の作業をしていてもふと耳を傾けてしまう強さがあります。というかこの曲自体がボーカルからラップまで余すことなく最高で、BTOBの長いキャリアで得てきた実力が遺憾無く発揮されている名曲です。是非。



「제발」(チェバル)

ラップラインがメインの曲です。
Aメロのボーカルラインであるチャンソプ、ヒョンシクパートからガラリと雰囲気を変えるBメロのイルンちゃんパートでリズムも一気に変わり、ただのバラードじゃない!という期待感を持たせてくれる感じが最高に好きです。
この曲を作ったのはミニョクさんなのですが、パート分けが本当に大成功してるなと思います。個人的な好みなのもありますが、全員が最適な位置に配置されていて個人個人の実力を遺憾なく発揮している楽曲です。勿論イルンちゃんの配置も例外ではなく、むくむく湧き出てくる期待感すらもBメロであえて特徴的な声のイルンちゃんを配置したからこそ生まれたものだろうし、もしそれを意図してやっていたら怖いなと思ってしまうくらい最適の2文字しか当てはまらない最高の歌割りです。
だいぶ長くなってしまいましたが、とりあえず一度聴いてみてほしい一曲です。


そしてイルンちゃんのことを語る上で個人的に欠かせない曲が「Fancy Shoes」なのですが、それについては以前詳しく書いているのでもし興味が湧いたら読んでみてください。

「私の人生を狂わせた「Fancy Shoes」という曲」

イ・ミンヒョク

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最後は私の推しのミニョクさんです。顔がとにかく良"い"っ……!!

彼はこれまで語ってきたプニエルとイルンさんとは全く違って、歌もラップもできて(勿論前者2人も伊達にBTOBにいるわけじゃないので通常以上に歌える人たちです)、とにかくアイドル適性の高い人なんじゃないかと思っています。


というのも、ここまで紹介してきた二人の似合うジャンルがゴリゴリのラップとメロディアスなラップだとするならば、ミニョクさんに似合うのはまさにBTOBらしいバラードに合う歌い上げるようなラップだと思うからです。


何故そう思うのかというと、そもそもミニョクさんって声自体がロイヤルだな…とずっと思っているから、に尽きます。
BTOBのグループコンセプトにおいては、ラップラインというよりはボーカルラインと言われた方が納得してしまう感じ。
実際歌えばものすごくお上手で、言わなければラップラインだなんて分からないくらい完全にBTOBの世界観に溶け込んでしまうんですよね。(参照:BTOB 4U「Alone」etc...)


そんな伸びやかで声質としては甘く優しい彼がラップするのでまあ〜〜〜世の女性は落ちるわけですよ…(私のことです)。


なので私はBTOBらしい甘く重く、ゆったりとしたバラードにおけるミニョクさんのラップがめちゃくちゃ好きです。
さっき挙げたプニエルが場面転換をするための開け放した窓だとしたら、ミニョクさんは温めた空気を外に逃さないための締め切った窓だと思います。
バラードで落ちサビの前にミニョクさんのパートが入ってる時は正直イヤホンつけてガッツポーズするレベルで嬉しいです。

とはいえ、BTOBの楽曲は多彩だし個人でも曲を出しているので、生き急ぐような早口で捲し立てるラップを歌うことも勿論沢山あります。例としてわかりやすいのは「Pray(I'll be your man)」とか。

(推しがMVで縛られて逆さ吊りにされたことあるオタク私以外にいます??????)


そういう楽曲を聴いていてウワ〜めっちゃ良い〜!と思うのは、ミニョクさんの「息継ぎ」です。
ここからは特に気持ち悪いオタクの解釈なんですが、本業ラッパーでは未熟さの証になってしまったり、時には気持ち悪くなってしまう息継ぎの部分をアイドルだからこそセクシーに、違和感なくむしろ魅力として押し出せるところがミニョクさんの最大の強みだと思います。
そもそもミニョクさん自身がセクシーの権化みたいな人なので、その印象あっての加点ポイントではあると思うんですが、これまで挙げた2人は別として、ミニョクさんはむしろ全てをさらりとこなすラップより時々こういう余裕のなさみたいなものが見えた方が魅力的に映る声やキャラなんじゃないかと勝手に思っています。

多分息継ぎとか意識して聴くような気持ち悪いオタクはそんなに多くないと思うので、意識してラップライン3人の早口ラップにおける息継ぎを聴いてみてほしいです。明らかに主張が強いのがミニョクさんなはずです(ド新規なので例外もあるかもしれません)!


でももしかしたらこの息継ぎでさえも、切羽詰まった男心を歌う曲だからこそそうしよう、と考えて仕組まれたものなのかもしれないですね。そういう可能性を残してくれる聡明さを秘めたミニョクさんが好きです。


話は逸れましたがそんなミニョクさんのラップが光る曲3選は以下の通り。


(MVは2種類ありますが、私は謎ストーリーMVより圧倒的にこっちのダンスバージョンのMVのほうが好きなのでこっちをご紹介します。どうでもいいけどこの時期のイルンさんのビジュ神がかってますね。)


「It's Okey」

息継ぎ最高系のひとつです。Prayみたいに激しい曲ではないのですが、ジョギング程度の速さから気付いたら全力疾走してるみたいな駆け上がってくラップが好きです。ラップのソロパート時間としてもなかなか長い方なんじゃないでしょうか。あと個人的にやっぱりミニョクさんのラップって破裂音多めな気がします。気のせい?だから息継ぎ多いのかなあとか思いつつセクシーな息継ぎを楽しんでいます。他意はないので許してください。



「Missing You」

BTOBといえばこれ!な曲。この曲のラップ部分は正直全部大好きなんですが、ずっとゆったり来てミニョクさんのラップパートで一瞬ガラッと雰囲気が変わるのが良いと思います。ただ、もしここがプニエルやイルンちゃんならきっともっと別の曲かと錯覚してしまうくらい雰囲気が一変してしまうんじゃないかと思っています。これが「バラードラスサビ前のミニョクの法則」(今勝手に名付けました)(ダサい)で、そこまでに盛り上がった雰囲気を保ちつつ、少し肩の力を抜かせるようなロイヤルなラップだなと思います。初見時このラップパートが大好きでお気に入りボタンを押しました。


「Purple Rain」(HUTA,チーズ)

歌手のチーズとコラボしたソロ名義での楽曲です。とにかく多彩なミニョクさんの声を聴くことができます。ラップはいつもよりだいぶ低めの声の部分もあり、加速したかと思えば減速し、焦ったかと思えば悲しんだ声色になり、歌えば優しく…この曲自体ものすごく大好きなので、チーズさんひとりが歌ったバージョンを聴いてもきっと好きになっただろうなとは思うのですが、この歌もラップもどっちもいける多彩な人がいるからより大好きになったんだろうなと思う一曲です。推し贔屓と言われたらそれまでなんですが、一回ミニョクさんでない人が歌ったバージョンを聴いてみたいなと思うくらい感情表現が豊かなので是非是非もっと広まって欲しい。



おわりに

最終的にただの長めの推し語りになってしまったのですが、とてつもなく魅力的かつ個性的で、更にその個性の五角形すべての項目が互いに被っていない、不思議で優秀なラッパー達を抱えているグループこそがBTOBです。


残念ながら今後イルンさんの声だけは聴けなくなってしまいますが、幸い残された楽曲の数は膨大なので、恋しく思いながらソロ曲まですべて一曲残らず一生味がなくなるまでしがんでやろうと思います。この野郎。


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