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SNS‐少女たちの10日間(一部ネタばれあり!)

一部ストーリーに触れる内容がありますので、まだ、原作を読んでない!映画観てない!知りたくない!という方は読まんといてください。

10日間12歳の少女を演じきった女優たちと監督のドキュメンタリー映画

SNSを通じた児童への性的虐待の実情を示したチェコの映画です。3人の幼い顔立ちの女優が12歳の少女を10日間演じます。女優たちはスタジオに作られた3つの子供部屋に分かれ、時に自分の12歳を思い出しながらパソコンにコンタクトしてきた男性の前で演じます。彼女たちのオーディションの風景から彼女たちと彼女たちのことを12歳の少女だと信じてSNSで実際に連絡してくる大人の男性たちとのやりとりが映画になっています。

2,458人って…

10日間12歳を演じた3人の女優にSNSを通じてコンタクトしてきた成人男性は2,458人だそうです。12歳であることを知った上で卑劣な誘いをしかけてきた人が一人の女優に対して1日約82人。どうかしてる!!12歳を演じている女優に話かけてくる男性の言葉やぼかしの入った映像は不快そのもので、モラルってなんだろう、人間ってなんだろうと考えてしまいました。そして、不快感と共に、ネット上には子供たちを虐待から守る術はないようにも感じてしまいました。同い年くらいのお子さんをもっている親御さんが観たら怒りと脅威を感じると思います。

この映画は本国のチェコでは大ヒットし、実際の犯罪の証拠としてチェコ警察を動かしたそうです。

日本の現状

令和3年3月の朝日新聞の記事によるとSNSをきっかけに年間1,819人の18歳以下の子供が被害にあっているとのことです。SNSの中でもtwitterの利用が最も多く2位がインスタグラム。しかし、SNSを使ったかどうかにかかわらず警察が摘発した児童ポルノ事件は2757件。昨年度はコロナの影響で外出自粛があり、件数としては全体的に減少しているとの予測もありましたが、コロナ収束後そのリバウンドが恐ろしいなという印象を持ちました。

政府はパソコン、スマートフォンへのフィルタリングや家族の積極的な関わりが予防策であるとそれらを啓発しています。しかし、家庭の事情があるこどもたちも多い中、それだけでは難しい。個人的には、こどもたちへの性教育、SNSの運営会社と行政、学校が協力し、その上でのフィルタリングと家族の努力じゃないだろうか。って思います。「こどもたちは社会が育てる」くらいに考えないと、この少子高齢化の社会でこどもたちの安全を担保しながら伸び伸びとは育てられないのではないでしょうか。


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調べていて見つけた言葉ですが、小児性愛障害という精神疾患があります。 国際的な診断ガイドラインであるDSM-5に診断基準が掲載されている疾患です。その疾患とこどもたちへの性的搾取についてはいくつかのサイトでリンク付されているようですが、疾患・犯罪・未成年者の権利擁護、どれもそんなに簡単に語れる問題ではないと思っています。まずは課題抽出から。

参考サイト

政府広広報オンライン

相談窓口のチラシ

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