ビッグイシュー with コロナ
Big issueは情報誌の名前です
Big issueが2冊郵送されてきました。(実はこのノートを書いてる最中、郵便物に3冊目が送られてきたことがわかりました。)Big issueは情報誌の名前です。ホームレスの人が路上で委託販売し、月2回発行されています。私が大阪にいたころは京橋の駅でよく販売されている方を見かけて、たまにですが購入していました。
「コロナ緊急3ヵ月通信販売」
そのBig issueが自宅に送られてきたのです。サイトをチェックしてみると「コロナ緊急3ヵ月通信販売」をされているようです。通販では年間購読の契約をするようですが、4月~6月の3箇月間で発行される6冊を3,300円で販売されています。しかし…申し込んだ覚えがない。酔っ払った時に深夜申し込みをしてブラックアウトしてしまったのか??もしかしたら誰かがプレゼントしてくれたのか。
この数年は職場と自宅の往復がほとんどなので、あまり路上販売されている方に出会うこともなく、購入もできていませんでした。久しぶりにページをめくると、環境問題や社会問題を扱った記事がほとんどで、文字多め。社会福祉士としては興味のある内容ばかり。特に映画の紹介は映画好きとしてはうれしい情報やし、インスパイアーされます。
Big issueを買う意味
Big issueの記事に「マイ・オピニオン」というコーナーがあります。読者の意見のページ。ある読者の投稿でBig issueの購入が”偽善”にならないか、自己満足で終わってしまわないかと感じた方がいらっしゃいました。めちゃめちゃ共感できます。私もアロマセラピストとしてボランティア活動をしていた時によく”自己満足”という言葉がひょっこり、自分の中に現れることがありました。やっかいなのは自己満足への気づきは突然やってきて、それはたいてい他者からの一言が胸に突き刺さるのです。その一突きが嫌で常に自己満足にならんようにと心がけていました。
路上の販売員さんから購入する時、なんとなく、他人の目を意識している自分がいるような気がするのも事実です。意外と通販で購入できた方が便利と感じてしまう。路上販売してるホームレスの人たちのことを自分が「かわいぞう・助けたい・同情する」って思ってるって思われるのが嫌。誰にそう思われるのは嫌なのか?他人や目の前で販売しているホームレスの人から。購入することは自己満足なんでしょうか?
きっかけは「助けたい」でもいいのだと思う
いやいやそれは自意識過剰というもの。そもそも他人はそんなに自分のことは意識してないし、販売しているホームレスの人も、売ると言う労働を提供して、売り上げを得ることが目的なわけやし。私は買いたいから買ってます。情報誌を買うきっかけはそんなに大げさなものではない。ゴシップ雑誌を買うきっかけの方が意外と他人に知られたくないかも。きっかけは「助けたい」かもしれませんが、Big issueの内容は自分の知識欲を満足させてくれる。ネットの情報は信用できないけど、このアナログな情報は大切に作られてるのがわかるので、信用できる。だから購入する。
ビッグイシューは市民が市民自身で仕事、「働く場」をつくる試みです。2003年9月、質の高い雑誌をつくりホームレスの人の独占販売事業とすることで、ホームレス問題の解決に挑戦しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。ビッグイシューの原型は1991年にロンドンで生まれました。
ホームレス問題は今の私には語るほどの知識も経験もなく、今後向き合う機会があるかどうかも分かりませんが、こうして記事を書くきっかけを与えてもらったBig issueの取り組みに感謝しています。文字多めで写真もきれいで、紙のさわり心地もよい、この情報誌が私は好きで、一読者になっています。
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