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vol.19 暮らしの相談所「pūka」を、編む〈スタッフ編〉

「編む、ブルースタジオ」とは
「編む、ブルースタジオ」は、毎回一つのテーマに沿って、住まいのタイプやジャンルを超えて事例・サービスを再編集し、お届けします。いつもの分類とは少し異なる目線から、“役に立つ”だけではない、“大切”なモノ・コト・時間を見つけ出すnoteマガジンです。

日々の暮らしには、家事をする時間、仕事をする時間、プライベートを愉しむ時間、さまざまなシーンがあります。
そのひとつひとつのシーンの中でだれかと出会い、自分と向き合いながら過ごすうちに“やってみたいこと”や“してあげたいこと”がうまれ、ひとりひとりの「わたしらしい暮らし」が育まれています。

前回のvol.18では、ブルースタジオが営む暮らしの相談所「pūka」の〈プロジェクト編〉を、今回vol.19では、現場で働くスタッフの声を中心とした〈スタッフ編〉をお届けします。
郊外に住むまちの人たちと関わりながら「pūka」の店頭に立つスタッフの想いやことばを「編む」ことでみえてくる、わたしたちらしい暮らしの「物語」をお届けします。

introduction:

vol.17でもお話しした新米社員であるわたし(柴田)も入社してから「pūka」の店頭に立っており、今回はその暮らしの相談所「pūka」の発足時から店長を務める石橋さんにお話を伺いました。

“お客様がいつでも気軽に入れるように”と寒い日でも扉を開けて営業している石橋さん。ちなみに、この「pūka」の看板も石橋さんの手作りです。

石橋さんは個人邸の設計スタッフメンバーでありながら、「pūka」ができた当初から店頭に立つメンバーです。
学生時代は椅子や車などの幅広いモノをデザインするプロダクト系を学び、はじめは店舗の設計や施工を行う会社に勤めていたそうです。
その仕事をしていく中で、「だれか(多数)」のために設計をする店舗空間だけではなく、「あなた(個人)」のために設計をする住宅空間に魅力を感じ、ブルースタジオに入社したそうです。

ひとりひとりの、物語に沿った暮らしの提案

お客様の「わたしらしい暮らし」をかなえるためのお手伝い、それが個人邸の設計スタッフの仕事です。
対話を大切に、暮らしや価値観について丁寧にヒアリングをし、お客様にとって「本当に大切なこと」をしっかりと共有をする。個人邸の設計スタッフにとって、お客様とのコミュニケーションは「理想の住まい」をつくっていくためには欠かせないことです。

ただ、そのコミュニケーションの方法はさまざま。それぞれの強みを活かしながら、自分たちのやり方でどうやってお客様に伝えるかを考えていきます。
石橋さんの場合は、スケッチ。いまではiPadで描いたり3Dで立体的にみせる人も多いですが、あえて紙とペンで描いているのは「石橋さんらしい」伝え方です。

この日もかなり寒かったのですが、防寒対策をバッチリした石橋さんが笑顔でお出迎えしてくれました!

「自分が得意な方法だからというのもあるけど、相手を想像しながらしっかり伝えるためにスケッチを描いています。“手紙”のような感覚に近い。あと、人と同じものがあまり好きじゃないのもあるかも。」

「個人邸の設計スタッフはお客様との打ち合わせに沿ってカリキュラムを組んでいるのですが、自分は“このタイミングにスケッチでみてもらう”って決めてカリキュラムを組んでいます。」と石橋さん。

石橋さんのこれまで描いてきたスケッチは、スタッフブログでも紹介しております。

ひとつにスケッチといっても、目的に合わせてどう描いてお客様に伝えていくのか。用途によって、スケッチの見せかたを使い分けているそうです。

こちらは「設計意図を伝えるため」のスケッチ。事前にキッチンや家具などを黒いペンで描き、お客様と対話しながら青ペンでアイデアを追加していく。「理想のかたち」へとお客様と一緒に近づけていきます。
こちらは「プラン確定前に比較をするため」のスケッチ。 色味や雰囲気など、 バリエーションをご提案する際に使用したもの。色を加えたスケッチは、より「暮らしのイメージ」が膨らみます。

スケッチだけではわかりづらいような部分は、ことばも一緒に書いて伝えていく。その直筆のことばも「石橋さんらしさ」が滲み、とても温かみが感じられます。

日常の中にある「pūka」

まちの「暮らしの相談所」

まちのだれかにとっての「暮らしの相談所」と「日常の拠り所」としての「pūka」。
石橋さんも「pūka」にいると顔馴染みのお客様、ふらっと訪れたお客様の暮らしのお悩みについて相談を受けたことがあります。

「デスクを作りたいんです、と相談しにきたお客様。話を聞いていると自分で作るのも好きだからDIYで作ろうという話になって、ホームセンターで帰る材料や、組み立て方などを教えてお客様が手軽に買えるものをご提案しました。」

「たまたま立ち寄ったお客様。お店に置いてあった“タイル”で表札を作ろうかなとおっしゃったので、どういうタイルがいいか、どのペンが描けるか、などお話ししながら一緒に選びました。」

「ネスティングパーク黒川のコワーキングスペース入居者の齋藤さん。“食器棚を増やしたい”とご家族で「pūka」に来てくれました。入居した当初からのお付き合いなので、こうやって仕事で繋がれるのはまた嬉しいものですね。」

「pūka」では、暮らしにまつわる小さなお悩みでも、対話をしながらお客様の「わたしらしい暮らし」をかなえるお手伝いをしています。

まちの「日常の拠り所」

「pūka」ならではのお客様とのふれあいは、大人だけではありません。
子どもたちがふらっと来ても楽しんでもらえるような仕掛けを、「pūka」スタッフで考えて実践しています。

小さなお子さんでも食べられるような駄菓子を置いてみたり、子どもたちでも使いやすいカゴを用意してみたり。日々工夫をしながらお店をつくりあげています。

おもちゃくじが好きで何度も「pūka」に足を運んでくれたり、最初はお母さんと一緒に来ていた子が子どもだけで来てくれるようになったり、仲良くなって外の広場で一緒に遊ぶこともあります。

ネスティングパーク黒川の入居者さん同士のつながりがあるのも「pūka」ならではの風景です。こちらは「TURNER DINER」さんからいただいたお菓子と、今度入居するレザークラフト屋「Leaf&Leaf」さんからのお裾分け。

普段のしごと場では出会えない、「pūka」ならではのお客様や仲間とのふれあいがうまれています。

わたしたちらしい暮らし

これからの「pūka」の物語

「pūka」は、郊外の豊かな自然や人にふれあうしごと場としてだけではなく、ネスティングパーク黒川が思い描く物語でもある「してみたかったができる」「自分でつくるワークスタイル」を、わたしたちらしく体現する場でもあります。

物件をつくり、できあがった物件の物語を自分たちで関わりながらつくりあげていく。
今後「pūka」では、「pūka」だけではなく「ネスティングパーク黒川」の賑わいをうむ“顔”となる場所を目指し、わたしたちスタッフのやりたいことを実践しながら、まちのお客様に楽しんでもらえることを考えています。
皆様も一度、「わたしたちらしい暮らし」を体験しに来ていただけたら嬉しいです。

これからの「pūka」のあたらしい物語は、noteでも随時お届けしていきますので、どうぞお楽しみに。

今回紹介した事例についてもっと詳しく知りたい方に

・日々の暮らしがちょっぴりワクワクする、まちのポケット
 暮らしの相談所「pūka(プーカ)」

 〒215-0034
 神奈川県川崎市麻生区南黒川4 ネスティングパーク黒川
 instagram:https://www.instagram.com/puka_npk/

・働く、遊ぶ、暮らすのあいだ「ネスティングパーク黒川」
portfolio:https://www.bluestudio.jp/portfolio/po011299.html
rent/sale(room/desk):https://www.bluestudio.jp/rentsale/rs010533.html
rent/sale(大型店舗スペース):https://www.bluestudio.jp/rentsale/rs012571.html
物件ホームページ:http://nestingpark.jp

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