湾曲した連続
記憶を頼りに昔いった場所へ行く。何故そこに辿り着いたかは覚えていない。パーツの溶けてしまった幼い頃の記憶を頼りに。
その場所が現実であるのは地図で確認が済んでいる。幼い私たちがそこに辿り着いたのは異常でも何でもない。ただ誰もいなかったそこが白昼夢のように記憶されている。
あの時と同じように空は曇って広かった。
現実の確認をし、少し珍しい景色を堪能し、そして出発した。
私の知らなかった珍しい景色。
もう少しで春が来れば、木々の妖艶な肢体ともしばしの別れとなる。
線路は続き、空はさらに果てまで続く。そこには氷河があり硝煙があり。
舌に鉄錆を感じながら今日も呼吸を続けていく。
今日の英語:Memory