世界に追加された輝き一粒

　先月末からとあるゲームを始めた。それはアプリの地図上に表示された宝箱を、現実のその座標まで行って見つけるというもの。妹達とその家族が我が家に遊びに来た折、妹Mの配偶者が我が家の近くに隠されていた宝箱を探しに行ったのがそれを知ったきっかけだ。
　宝箱といっても基本的に中には紙しか入っていない。その紙に自分が発見したことを記録してまた元の位置に戻す、そしてアプリで発見を報告する。至極シンプルなゲームだが私はすっかりこれにはまってしまった。この３次元の現実でもRPGのような探検ができるのだ。
　宝箱には難易度があり、未就学児でも見つけられるようなものからアンナプルナ制覇レベルまで。噂ではISSの内部にも隠されているという。ただ私はそこまでの探索能力はないので、主に自転車でたどり着ける範囲まで。アプリ上の地図に表示される目標地点へ到達。現場ではこれもアプリに表示される
ヒントを頼りに、RPGでいうところの『しらべる』を何回か繰り返す。するとレシートほど紙が入ったフィルムケースほどの宝箱が見つかるのだ。このささやかと言って良い冒険にすっかり魅せられてしまった。
　現在は自転車と通勤で使う電車の範囲内だが、アプリ上には数えきれないほどの宝箱が表示されている。世界に冒険という新しいフィルタが追加された。どこまで探しに行けるだろう！

今日の英語：Exploration