鏡の無色
巨大構造物を歩くのも良いが、間近の静かな水面を眺めるのもいい。
昨日のバイオリンのレッスンの帰り、先生のお宅からの帰り道を散歩した。現実バイオリンケースはとても重い。重くかさばる荷物を背負ったまま30分歩くのはかなりの労働だ。それでもこういう機会でもなければ体を動かして汗をかくということはない。
金木犀の気配。
私がしつこく海から水溜まりまで水面というものを撮るのは、水の表情というものに惹かれているのかもしれない。わずかな角度の違いと瞬間の揺れで異なる空の色と波紋の交差。
水の色は空の色。その水面を覗き込む時、私の背後には天空の深淵が広がっている。
今日の英語:Ripple
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