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小島麻由美 武蔵野ミステリートレイン 吉祥寺 STAR PINE’S CAFE 2024.12.02.

あいだに配信ライヴはあったが、小島麻由美の生ライヴを観るのは約5年ぶりになる。しかもバンド編成のワンマンなので楽しみにしていた。ライヴの前にはランダムで彼女のオリジナル・アルバムを聴いていたが、結果として選んだアルバム収録曲がいくつもライヴで演奏されたのはうれしい偶然。

ライヴ前に聴いていた6枚
STAR PINE’S CAFEもいつ以来だろう?

すべてのアルバムをシャッフルしているような、何の曲が出てくるかわからない楽しいセットリストだった。そりゃ、欲を言えばまだ聴きたかった曲はあるけれど、個人的には「赤い帽子」を聴けて大満足。下北沢のleteという小さな会場で、塚本功とのデュオで聴いたときも沁みたが、バンド・ヴァージョンでのこの曲は格別だ。♪ わかるはずもない…と歌い出された瞬間の、あらゆる喜びの気持ちが自分の中に生まれる何とも言えない快感は何度も体験したい。

アンコールで演奏された「夜明けのスキャット」。ライヴ盤で聴けるようなホーンが入った分厚いサウンドではなく、この日のシンプルなバンド編成での音が実にかっこよかった。最低限の音しか出していないのに、雄弁でカラフルな塚本功のギターだからこそ…だろう。彼のギターは全編で素晴らしかった。

通して2時間。でも、実際の時間以上に長くボリュームたっぷりに感じられたライヴだった。それだけ曲と演奏の密度が高く、会場の気を満たしてくれていたのだろう。

来年はデビュー30周年。期待したい。


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