記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「クラウド アトラス」を観て

12月10日、「クラウド アトラス」という映画をnetflixで観た。原題は「Cloud Atlas」。2012年のアメリカ&ドイツ映画で、ウォシャウスキー姉妹監督、トム・ティクヴァ監督の作品だ。

キャストは、トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヒュー・グラントなどである。

*****************************

あらすじは、
複数の物語が時間を越えて、ランダムかつシーンをシンクロさせながら進行していく。隻眼の老人ザックリーが、自身の時空を超えた数奇な物語を語るところから始まる。

波乱に満ちた航海の物語
1849年、米国の弁護士ユーイングは南洋で奴隷貿易の契約を終え、医師グースと共に帰国の航海につく。その船の中で、密航していた脱走奴隷オトゥアに出会い、一度は断るも、懇願されて助ける。その後、ユーイングは船に積まれた契約金を狙うグースに毒を盛られ、殺されかけていたところをオトゥアに救われたことで考えを改め、奴隷商人の義父ハスケルと決別し、妻ティルダと共に奴隷解放運動へ身を投じる。

幻の名曲の誕生秘話
その82年後の1931年、音楽を志す英国の青年フロビシャー(は、往年の大作曲家エアの下で採譜係として雇われる。彼はユーイングの航海日記を愛読しながら自分の交響曲を作曲していたが、曲と自分の自由を奪おうとしたエアズを銃で撃ってしまったため逃亡生活を送ることになる。フロビシャーは『クラウド・アトラス六重奏』を完成させた後、手紙を書き続けていた恋人シックススミスに遺書を残し、拳銃自殺する。

巨大企業の陰謀
その42年後の1973年、シックススミスは米国で物理学者となり、フックスらが進める原子力発電所計画に従事していた。シックススミスは原発の欠陥を告発するためにジャーナリストのルイサ・レイに報告書を託そうとするが、原発事故を望む石油マネーが雇った殺し屋ビルに射殺される。報告書とフロビシャーの手紙を手にしたルイサも命を狙われるが、ルイサの亡父の戦友ネピアと共に殺し屋に立ち向かう。最後にはシックススミスの姪メーガンの協力により報告書は公開され、真実が明らかになる。

ある編集者の大脱走
その39年後の2012年の英国。編集者カヴェンディッシュの手元には新人作家の原稿、『ルイサ・レイ事件』がある。作家ダーモットは目の敵にしていた批評家をパーティの最中に殺害して時の人となり、ダーモットの出版元であったカベンディッシュは大儲けするが、ダーモットの舎弟たちに恐喝され富裕な兄デニーに助けを求める。カヴェンディッシュはデニーに騙され収容所同然の老人介護施設に入所させられてしまうが、入居者仲間と計画を立て、凶暴な看護師ノークスたちに立ち向かい施設から脱走する。そして自伝小説『カヴェンディッシュの大脱走』を執筆しながら、青春時代の恋人アーシュラと愛に満ちた余生を過ごす。

伝説のクローン少女と革命
その132年後の2144年。統一政府を戴く未来社会では、遺伝子操作で作られた合成人間(複製種)たちが人間(純血種)に支配され、労働力として酷使されていた。ネオソウルで給仕係をしていた複製種ソンミ451は、あるとき純血種の映画(『カヴェンディッシュの大脱走』)を見て自分の境遇に疑問を抱く。その後ソンミは革命家チャンに救出され、解放されたはずの複製種の仲間たちが殺され複製種の食事にされている実態を知らされる。革命軍は放送施設を占拠、ソンミは全世界に向けて演説を行う。同時に革命軍は政府軍の強襲を受け、チャンと仲間は戦死。捕らえられたソンミも、統一政府から派遣された官僚に真実とチャンへの愛を語ったあと、処刑される。

崩壊した地球での戦い
その177年後の2321年。文明の崩壊した地球。ある島では島民たちは凶悪な人食い族に怯えながら、女神ソンミを崇め、素朴な生活を送っていた。島の住民ザックリーは彼の心の闇の部分であるオールド・ジョージーに悩まされ続けており村でも孤立していた。ある日、「昔の人」の技術を持つプレシエント族の女性メロニムが、人々が恐れる「悪魔の山」へのガイドを探して村にやってくる。ザックリーは過去の様々な魂の記憶を夢に見て巫女アベスから三つの啓示を賜る。最初の啓示によってメロニムと共に人喰い族から逃れたたザックリーは、姪の命を救ってもらう代りにガイドを引き受ける。二つ目の啓示によってオールド・ジョージーの囁きに打ち勝ってメロニムの命を救い、無事に山頂にたどり着く。メロニムは山頂の宇宙港から地球外コロニーへの救難信号を送信する。汚染により地球人類は滅びかけていたのだ。山から戻ると村は人食い族の襲撃により全滅しており、ザックリーは三つ目の啓示を守らなかったために追撃を受けて窮地に陥るが、メロニムの銃に助けられて生き延び、唯一助かった姪とともにプレシエント族の施設に移住する。

エピローグ
2346年、場面は最初の老いたザックリーに戻る。語っていた相手は沢山の子供たちで、舞台は地球から遠く離れた惑星。共に老いたザックリーとメロニムが仲睦まじく寄り添う姿で幕は閉じられる。

以上、wikipediaより引用

といった内容。

で、観終わっての感想。

*****************************

6つの時代に、またがる壮大な映画

とにかく、時代が6つに分かれていて、それぞれの時代を超えてつながってゆく、壮大さを感じる映画だったと思う。
時代は違えど、起こることは時空を飛び越えて、共通していたりする。
一つひとつで、映画1本ずつになるような内容であったし。
とても迫力があったと思う。

最初は、話について行くだけで大変だったが・・・

さすがに、最初は話を追ってゆくだけで、結構な脳を使った。
話を整理するのに、ボク自身も少し時間がかかる感じもあった。
ただ、この手の映画は時間がたつに連れて、その関連部分に、
あとから「あー、そうなんだ!」と、気づいたりする。
それが面白い。
解かれてゆくパズルのように、だんだんと引き込まれてゆく。
そいて、なんだか過去のシーンを、もう一度見たくなったりもする。

どの時代にも、支配と戦う人がいた

6つの時代が、この映画のメインとなっている。
どの時代にも、支配する者がおり、それと戦う人が出てくる。
どの人も、最初はその支配に関し気づけない。
ところが、必ず、それを知るできごとが起き、
それに気づいた、わずかな人たちが、立ち上がる。
歴史とは、そういう支配からの脱却の繰り返しなのかもしれない。

根底は、全て「愛」だと感じた

すべての根底にあるのは「愛」そのものだと感じるのだ。
戦いは誰もがしたくはない。
でも、愛する人を守り、大事なものが「愛」そのものだと気づいたときに、
人は、大きな勇気を出すことができる。
人は、自分の命を捧げても、それを守ろうとする。
愛が心を動かし、人を動かす。
愛こそが、全てなのだということを感じた。

最後に、余談ではあるが、俳優の凄さを見た気がする。
トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヒュー・グラントは、6つの時代にそれぞれ違う姿で登場している。
役回りは違うものの、どの時代の役も見事にこなしていた。
ほんとうに、役者の凄さに脱帽である。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?