12月10日、「クラウド アトラス」という映画をnetflixで観た。原題は「Cloud Atlas」。2012年のアメリカ&ドイツ映画で、ウォシャウスキー姉妹監督、トム・ティクヴァ監督の作品だ。
キャストは、トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヒュー・グラントなどである。
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あらすじは、
複数の物語が時間を越えて、ランダムかつシーンをシンクロさせながら進行していく。隻眼の老人ザックリーが、自身の時空を超えた数奇な物語を語るところから始まる。
といった内容。
で、観終わっての感想。
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6つの時代に、またがる壮大な映画
とにかく、時代が6つに分かれていて、それぞれの時代を超えてつながってゆく、壮大さを感じる映画だったと思う。
時代は違えど、起こることは時空を飛び越えて、共通していたりする。
一つひとつで、映画1本ずつになるような内容であったし。
とても迫力があったと思う。
最初は、話について行くだけで大変だったが・・・
さすがに、最初は話を追ってゆくだけで、結構な脳を使った。
話を整理するのに、ボク自身も少し時間がかかる感じもあった。
ただ、この手の映画は時間がたつに連れて、その関連部分に、
あとから「あー、そうなんだ!」と、気づいたりする。
それが面白い。
解かれてゆくパズルのように、だんだんと引き込まれてゆく。
そいて、なんだか過去のシーンを、もう一度見たくなったりもする。
どの時代にも、支配と戦う人がいた
6つの時代が、この映画のメインとなっている。
どの時代にも、支配する者がおり、それと戦う人が出てくる。
どの人も、最初はその支配に関し気づけない。
ところが、必ず、それを知るできごとが起き、
それに気づいた、わずかな人たちが、立ち上がる。
歴史とは、そういう支配からの脱却の繰り返しなのかもしれない。
根底は、全て「愛」だと感じた
すべての根底にあるのは「愛」そのものだと感じるのだ。
戦いは誰もがしたくはない。
でも、愛する人を守り、大事なものが「愛」そのものだと気づいたときに、
人は、大きな勇気を出すことができる。
人は、自分の命を捧げても、それを守ろうとする。
愛が心を動かし、人を動かす。
愛こそが、全てなのだということを感じた。
最後に、余談ではあるが、俳優の凄さを見た気がする。
トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヒュー・グラントは、6つの時代にそれぞれ違う姿で登場している。
役回りは違うものの、どの時代の役も見事にこなしていた。
ほんとうに、役者の凄さに脱帽である。