東京で生きるのだ(京子姉さん編)
居酒屋「紫蘇の実」入り口はすりガラスの引き戸で中は見えない。思い切って引き戸をガラガラッと開けた。中はカウンターと小上がりの座敷が二つ。女将さんの「いらっしゃい!」と言う声にホッとしてカウンターに案内された。お客さんはカウンターに2人 私はその隣に案内された。瓶ビールとエイヒレを頼んだ。隣の2人の客は連れのようで ひとりは60過ぎくらいで もうひとりは30代半ばと言った感じだった。私のすぐ隣が30代半ばの人で その人の話がとても面白く 聞くともなく耳に入ってくるその会話に 私