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【老後資金が心配な人へ】いまさら聞けない年金入門
ネット上にもリベ大とか色々な情報があるので、細かく知りたいなら調べても分かることもありますが、ここでは、まず知っておくべき基礎を短時間で学べるようにFP資格保持者として入門編を書いてみました。
老後資金が心配な方はまず基礎となる部分を抑えましょう。そこから気になる部分を細かく調べればよいのですから。
1.年金概要
基本的にはこんな感じ
(1)国民年金の種類
種類は以下の3種類
第一号:自営業、学生、無職
第二号:会社員、公務員
第三号:第二号の被扶養配偶者(専業主婦等)
年金の構造は3階だて
・1階:国民年金(全員)
・2階:会社員なら厚生年金、自営業なら国民年金基金
・3階:確定拠出年金(iDeCo等)
ポイント1 基本的に会社員・公務員には手厚い
・第二号は厚生年金保険で国民年金を含んで収める
・第二号は保険料は事業主と従業員が半分ずつ
(育児休業中は子が3歳まで免除)
・第三号は保険料負担なし。
ポイント2 自営業には収入などにより免除がある
第一号向けにも申請すれば収入などにより4段階の免除(全額、3/4、半額、1/4)もあるのでぜひ確認しよう。
(2)各年金の給付についての特徴
①国民年金
・年金額は物価や賃金の状況に応じて変化する
・繰り上げや繰り下げで年金額がかわる
(繰り上げ月数×0.5%減、繰り下げ月数×0.7%増)
②厚生年金
・給与に応じて年金額は変わる(沢山稼いでいればその分もらえる)
・60歳以降も働くと月収に応じて減額(あるいは停止)される
・加給年金(年金の家族手当のようなもの)がある。
③付加年金
・月額400円を追加で払うと将来200円×負荷年金を払った月数増える
→納付した保険料...19万2,000円(400円×480カ月【12ヵ月×40年】)
受給年金額(年額)...9万6,000円(200円×480カ月【12ヵ月×40年】)
つまり年額96000円増えるので2年で元が取れる。
④国民年金基金
・掛け金が社会保険料控除になるので、税金が軽減されます
(軽減額は年金基金のホームページで確認するとよいです)
https://www.zenkoku-kikin.or.jp/
最後に
給付の特徴で記載した通り、物価にも配慮してくれるし、会社員なら厚生年金で企業が、自営業なら付加年金や国民年金基金などで税金の軽減や国の補助がうけられる。そのため、老後資金を考えるなら入らないと損です。さらに、収入や状況により、免除期間や給付が増えるものがあるので確認して必要な手続きをしよう。
特にフリーランスで個人事業主やるなら、勉強しないと誰も教えてくれないので、制度を十分確認することをお勧めします。
国があてにならないと考えるなら、自分で貯蓄でもよいですが、国の後ろ盾で価値を担保されている「円」を稼いでいるなら、そこは信用して年金を老後資金として確保しておく方が得だとは思いませんか。