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映画コラム④ 『アバウトタイム』


映画コラム第4弾です。

私の好きな映画の1つ、アバウトタイムです。

アバウトタイムから伝わるメッセージ


この映画は、

「時間を巻き戻せたら違う道を選んでいた」

という、生きていれば誰しもの頭を幾度かはよぎるこんな思いをベースに、恋人、友人、そして家族というかけがえのない人たちへの愛を解く人生讃歌です。

▼簡単なあらすじ
イギリス南西部コーンウォールに住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。
どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。

そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム。

弁護士を目指してロンドンへ移り住んでからは、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。
ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに。なんとか彼女の愛を勝ち取り、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。
どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと。そして、迫られる人生最大の選択。

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なにげない平凡な一日が大切な一日に変わり、当たり前のように身近にいた人たちに感謝をしてまた大好きになる……。

そんな世代を超えた普遍的なメッセージは、私の中でストンと腑に落ちました。


彼と過ごす一日は大切な一日に変わる


その映画を思い出して、ついに、今現在お付き合いしている人のことを綴ろうと思いました。

恋愛について書くのは、もし別れた時…とか嫌いになったとき…とか想定をして、黒歴史になってしまうような気もして(笑)、これまでの自分であれば躊躇していたのですが、「彼と別れる時はよほどの時なのかな」、と思っています。

未来のことを約束するのは無責任ですが、決して彼を嫌いになって別れることはないと思うので、惚気でも無く、彼への”感謝”の気持ちのために綴ります。

彼が変えた私の恋愛観 

恋愛はある程度、「駆け引き」、「押し引き」が必要とか思ってた時期がありました。ただ引くタイミングを見極めるのって疲れるんです。
けど、我々には駆け引きとか一切ありません。
彼は会いたいと思ったら会いたいと言うし、会いに来るし、好きという感情が溢れる前に言うし、ハグするし、電話したいときに電話をしてくれるし、想いと行動が一致しており、とっても素なのです。

かわいいと思ったらかわいいと言ってくれるし、すっぴん眼鏡でボサボサ髪の私を写真で撮ってきては、「ナチュラルな●●の方が好き」といってくれるのです。
愛情表現が外国人ばりにストレートです。

バイト先にも飲み会帰りにもどんなところでもお迎えに来てくれました。
嫉妬がどうのこうのっていう議論がありますが、彼は絶対に嫉妬をさせるような行動を取りません。常に私を優先にしていて、基本的にオープンです。

私が過去の恋愛を聞きたくて、彼に「今までどんな恋愛をしてきたのかを知りたい」といった時「自分が嫉妬しやすいから、絶対に自分は嫉妬されるような言動はしたくない」と言って、なかなか教えてくれませんでした。また、「過去は関係なく、〇〇との今や未来の話をしたい」と言ってくれます。

デートしている時、スタッフさんに記念写真とかを撮ってもらうことがあります。
これまでお付き合いした方は「良い写真だね。買うのどうしよっか〜でも1,000円って高いよね。スマホでも撮れるし。」ってなることしかありませんでした。
ですが、彼は「すごい●●が可愛く映っている!」と言ってすぐ買っちゃいます。アホです(笑)。
なんだか、私との思い出にはお金を出し惜しみしないところが好きです。
スカイツリーで撮った記念写真も、横浜の船で撮った写真も、マザー牧場で撮った写真も、全部今でも大切にして、飾っちゃってくれてます。

「優しさ」が誠実であること

私が失敗したり悲しくなって泣いてる時は、真夜中だろうと、ぎゅーっと泣き終わるまで抱きしめてくれます。
私が先に寝付くのを待ってくれました。
(でもその優しさが染みちゃって今度は嬉し泣きしちゃって、結局泣き止まないという事件がありました。)

眠る前に、ベットで横になりながら、スマホでお笑い動画を観ていた時、
私がスマホを持ってるのが少し疲れたのが分かったのか、そっと私の手を支えてくれるんです。寝る前ぎりぎりでも優しいのです。

私が肌が弱いのを知っていて、毎日起きたら換気をして、ダニパンチをやってくれました。
(しかし、ある時、蓋を閉め忘れたみたいで、部屋中が煙だらけになり、火災報知機がなるという、悲劇が起きました笑)

出かけた直後、私が忘れ物をしても嫌な顔をせず、一緒に戻ってくれます。「今気づけて良かったね!」と笑顔で言ってくれるのです。
免許の更新に行くためにわざわざ送ってくれたのに、免許センターについた直後、免許を忘れたことに気づいた私を、爆笑しては「ここらへん運転したことなかったから楽しかったよ。また違う道で来よう」と言ってくれました。

待ち合わせにだいぶ遅れても、「ちゃんと連絡ありがとう」「全然待ってないよ」「あえてよかった」と必ずポジティブなことを言ってくれます。

ドライブ中、少し眩しがっていたら、すぐにサングラスを渡してくれます。

旅行先で一緒に大道芸を見てた時、私が立つのに疲れて別の場所に目線をやった瞬間、「もう車戻る?」と声をかけてくれます。
すぐに気づいてくれるのです。私が分かりやすすぎるのかもしれませんが。


相性が合うことの幸せ

マグロよりネギトロが好きだとか、納豆ごはんが好き、卵料理が好き、ほうれん草のベーコンが大好きだとか、黒糖オレが好きだとか、食の好みがあいます。あげ餅も好きです。ロピアで買い物をした時も、一緒に食材を選びあうのがスムーズです。

東京03のライブを常に観たり、M-1を観ながらツボるタイミングとか、ガキ使の好きなシーンとか一緒です。睡眠用漫才を流しながら寝るのが日課でした。そのため彼はすべり知らずで笑わせくれます。

スポーツの観戦が大好きです。彼はアジア大会にも出場したことがあるほど運動神経は良いのですが、サッカーのフル試合を見ては、どの選手の動きが良かったかを語り合います。

映画鑑賞が大好きです。私自身、大学時代は暇だったので、通学中、かなり映画を観ました。私がおすすめする映画は気にいってくれます。私は、レオンという映画が好きなのですが、これは彼がオススメしてくれた映画でした。

音楽の趣味はあまり合いません。私の好きな曲は、彼は基本的に知らないので、車のドライブ中は彼の好きな曲と交互に入れなくてはいけません。ただいろんな音楽を知れて、価値観が広がりました。時たま私が好きな曲を、彼が口ずさんでくれると「よっしゃ!」となります。

金銭感覚はかなり近いと思います。実は私はケチは嫌いです。使おうと決めた時は心無く使ってくれる人が好きです。もちろん浪費癖がある人はだめですが。ちょうどよいと思います。

社会人になる前、横浜にいたので、ほぼ彼と半同棲みたいな時期を過ごしていました。彼氏さんの手を握りながら寝るのが幸せでした。お互いに寝ぼけながらも自然にハグしたり、くっついたりして吸い寄せられちゃいます。体が心地よいです。相性が良い悪いと簡単に言いたくないですが、変な話、相性は良いと思います。


異なる明るさが救ってくれる


性格が不一致な部分もたくさんあります。ただ時にして助かることもあります。

端的に言うと、彼はポジティブ族、私はネガティブ族だと思います。細かく言うと、家庭環境は彼は基本的に恵まれていますが、私はお世辞にも良い家庭環境ではありませんでした。彼はストレス耐性が異常に強いですが、私はしっかりストレスにやられます。ただ開き直りは早い方です。



愛は与えたり、奪ったりするものでもなく、気がつけばそこにある


幸せになることには、遠慮も我慢もいらないと思います。自分が思う気持ちに正直に生きます。それが恋愛だと思います。

彼が好きなミスチルの”名もなき詩”の歌詞に

「君の仕草が滑稽なほど やさしい気持ちになれるんだよ」

「愛はきっと奪うでも与えるでもなくて、気が付けばそこにある物」

というフレーズがあります。彼はこの歌詞をよく歌っては「私に対しての言葉だよ」と言ってくれます。

彼の前ではかなり残念な姿を見せてきました。時にすれ違って、別れを選ぼうとした時もありました。なぜこんなにも好きになってくれたのか、好きでい続けてくれるのか、大きな優しさを与えてくれるのかは分かりませんが、なにげない平凡な一日が大切な一日に変わるというのは、彼といる時の一日にぴったりな言葉です。ありがとう。



日常の中でふと、この映画について思い出すことがあります。

自由な時間が無限?にあった学生時代には気づかなかったけれども、大人になって、社会人になって、ちょっぴり歳を重ねて、自分がもう後戻りはできないのだなあとつくづく感じる瞬間に、「時間」や「人生」について描いたこの物語の優しさと切なさがぎゅっと胸を締め付けます。

ぜひ「アバウトタイム」観て、近くにいる大切な人へ感謝をつづってみてください。



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