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ステージモニターを●●してはいけません。

「山下達郎-bot」というツイッターをフォローしております。

山下達郎ご本人のツイートではなく、ファンの方が過去の達郎師匠の発言等を掘り起こして呟いているという体(テイ)です。
んで、こちらのツイートがちょっちツボりましたのでご紹介させていただきます。

昔はモニターなんかありません。
自分の声なんか聴こえやしませんからですね、
喉の締まり具合でですねピッチを確認するという。
ですから、今でもモニターなんかなくても出来ます、我々の世代は。
鍛え方が違いますのでですね。
なんでも、どんな状況でも出来なきゃいけません。

日本に本格的なPA会社が誕生したのは1973年頃、加藤和彦が社長を務める「ギンガム」が日本初だったそうな。
つまり、1973年以前の日本のコンサートにはステージモニター(=返し)というモノが存在しなかったと思われます。

ということは、歌謡ショーでは歌手は当然、自分の声を聴くことはできず、そのような過酷な環境で「ちゃんと歌う」ことを求められていたと推察できます。

翻って2021年現在のアマチュア音楽のライブ事情を見渡してみると、なんと恵まれていることか。
少なくとも「ライブハウス」を名乗った店舗でステージモニターが未装備というケースはまずないでしょう。
当然ながら出演者側も「モニターありき」で出演するというのがアタリマエとなっています。
モニターが聴こえにくければハウスPAに注文がくるし、その注文に応えてくれないようなら、たちまち店の悪評が広まることでしょう。

それはそれで至極まっとうなことではありますが、もし万が一、モニターシステムがNGになってしまった場合、もしくは出演OKしたイベントに参加してみたらモニター設備がなかった、などという非常事態に出くわさないとも限りません。

まあ、そんな非常事態に備えた練習が普段の練習の中に必要とは思いませんが、「モニターシステムを理解する」という意味で、モニターなしの環境を経験しておくことは決して無駄ではないとオイラは考えます。

また、モニターが「ゼロ」の状態から「本当に必要な返しの音」をひとつずつ検証してみる、といった試行錯誤は、今後のライブ出演に際し、有効ではないかと思います。

学生バンドにありがちなパターンとして、歌が聴こえない、ギターが聴こえない、ベースが聴こえない、と言ってすべてのパートの音量を上げ続けた結果、モニタースピーカーの音量がメインスピーカーの数倍になった、なんてのは昔も今もよくある話です。

本当に上手いバンド(プロ)の場合、小ぶりなハコであれば、ステージ上のナマ音のバランスがすでにメンバー同士のモニターとして成立しているので、ボーカル以外の音量は不要、というケースが少なくありません。

もし、モニター音量ゼロの状態で、ステージ上のナマ音バランスが悪い(ギターが聴こえない、ベースが聴こえない、等)と感じているようであれば、モニター音量を調整する前にお互いの出音のバランスやアンプのセッティングの方を調整した方がよいと思います。

PA屋のオイラが言っちゃあダメダメなんですが、「ステージモニターを過信してはいけません。」

なんてな。

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▼IMFORMATION

● 月イチ定例やまぼうしライブ
  ※2020年4月から当分の間、中止とします

会場 コーヒー&ギャラリー やまぼうし   
住所 静岡市葵区辰起町8-17 電話054ー271ー1602
料金 500円 (ワンドリンク付き)

▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ

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