食うか、食わないか? オレなら食わない
1963年リリース。ザ・ロネッツ の大ヒット曲。
「ビー・マイ・ベイビー」。
大瀧詠一 曰く、世界で初めてバスドラの「ドッドドッ」というリズムをイントロに用いた曲とのこと。ちなみにドラマーは 山下達郎 のアイドルのひとりである ハル・ブレイン 。
んで、この曲のカバーを検索したところ、次の2つの動画での「ストロークの違い」が気になりました。
どちらの動画も「2拍目と3拍目の中間(とりあえず「2.5拍目」と呼ばせていただきます)」にアクセントをつける、「エイトビートにありがちなシンコペーションパターン」が使われていますが、アクセントをつけるポイントが、上の動画では2.5拍目で、下の動画では3拍目になっています。
果たしてこれが正しい表記なのかわかりませんが、上の動画は「ウラ拍を強調したシンコペーション」、下の動画は「オモテ拍を強調したシンコペーション」だと思うワケです。(ちなみに下の動画もサビではウラ拍シンコペーションを使っていますが)
オイラの勝手な分析では、日本のみならず、世界的にこのエイトビートのウラ拍強調シンコペーションのストロークは使われまくっていると感じています。
それ自体は別に悪いことではないのですが、無意識のうちにワンパターンに偏ってしまうのは、けっこう根深い問題かもしれません。
ギター弾き語りに限らず、楽曲を演奏する際には、リズムの中で、前の拍(あるいは前の小節)を「食う」のか「食わない」のか、ウラ拍とオモテ拍のどちらにアクセントをつけるか、という点を見極めることはとても重要だと思います。
ちなみにオイラは、この「ビー・マイ・ベイビー」をギター弾き語りしようと思ったら、オリジナルに敬意を表して「オモテ拍強調シンコペーション」を選択します。
すなわちAメロは「ドッドドッ」、サビは「8分刻みのダウンストローク」という棲み分けにしたいと考える次第。
アマチュアのギター弾き語り(カバー)を聴いていると、意外と原曲のシンコペーションパターン(食うポイント)に無頓着な方が多いような気がします。
老婆心ながら、ストロークパターンの「引き出し」を増やすためにも、原曲のリズムパターンを分析することはとても有用だと思いますぞ。
なんてな。
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▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル
旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ
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